ルサンチマン ブログ -19ページ目

ルサンチマン ブログ

わかんないことだらけ

カミナリ親父はまだいるんだろうか
放課後のカリスマ 1 (IKKI COMIX)/スエカネ クミコ
¥590
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 去の偉人、フロイト、ナポレオン、ヒトラー、ナイチンゲールなどが
クローンとして再生され、ひとつに集められている学園での話。続刊中。

 

 過去の偉人が一同に会したら?というような夢のようなシチュエーションを
描いていく漫画と思いきや、
クローンたちがオリジナルの人生と比べて、自分の人生が決定されているというように
悩むシーンや資産家にクローンが買われていくシーンがあるなど、実存的なテーマがメインなようです。

 

 面白いのは、そのクローンだらけの学園の生徒で一人だけ非クローンのキャラがいること。
そして話の焦点も偉人たちから非クローンの彼に移って行きます。
 非クローンだから、自分の人生は決定されていない。しかし、特別な人間でないから
自分と同じような人はたくさんいる。
 偉人、クローンと、自分と関係ない話として安心してみていたら、
いつのまにか対岸の火事でない問題に転換しているのが驚き。

 彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)/津田 雅美

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 面優等生を演じる宮沢雪野と有馬総一郎。
段々と有馬以外にも仮面をはずせるようになっていく雪野に対して、
二人だけの関係が壊れていくことに不安や嫉妬を覚える有馬、という件は好きです。

 学園祭でのSF演劇も、唐突に劇中劇が長く入る違和感はあるけど、
有馬と雪野の距離感覚を示す意味で象徴的な場面だと思います。

 後半、有馬編でのどろどろ具合や内面に関する話や結末に関しても、
エリート志向と平凡な幸せの葛藤も含めて、
作者が表現したり詰め込みたいものがあるのは分かるけれども、
うまく整理できてない感や、また登場人物が才能持ちだから解決できた感があって
そのあたりが共感できないのかもしれません。
前半はいいのに。
声優かっ! 1 (花とゆめCOMICS)/南 マキ
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 優を目指ざす主人公の女の子が、自分は女性キャラの声優を
目指しているのものの、声の特徴としては天性の美少年ボイスの持ち主
というのが面白いです。なにげに男装の麗人系の物語のやんわり版なのかも。

 

生き延びるためのラカン (木星叢書)/斎藤 環
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神分析では、ファルス(万能の象徴)を持たない女の子は、ファルスを求めて
父や異性へと引かれていく、という精神構造がある、といった分析があります。

 これを見るとなんか、渡辺健のガラパゴスのCMを連想してしまいます。
機械は頼れるやつですからね。


メモ:
・鏡像段階 - 母と同化してた子供が自分のイメージ持てるようになる、自己愛を他者へ
・記号、象徴界に入るため、万能感を捨てて去勢する
「ママの象徴・代替え」で我慢できるようになる - たばこも?
・フェティッシュ - 目的論でない
・女の子 - ペニス(万能の象徴)のない母を軽視、父に愛情へ
・「自分は男か女か」 → 関係性の問いかけ
・転移 - 幼いころの人間関係の代替
・人の心を操ることは割と簡単に万能感得れる
・遺伝子は遺伝子フェチを説明できない

3Dの時代/深野 暁雄



¥2,310

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 3D一つとっても、色んなサービスの広がりがあることが分かりました。


 文字や映像はもうデジタル化で永遠に残せるものとなりましたが、

3Dが普及することで、絶滅種の形の情報など、形もデジタル化して

残すことができるようになるようです。




 この間駅中でNitendo3DSの実物デモやってたんで見ましたけど、

なんというかそこまでインパクトはまだないですね・・・

 3D自体は前からありましたし、今のほかの技術と組み合わさってからが

本領発揮でしょうか。 




メモ:

・3Dメタバース 「スプリューム」「NicottoTown」「3D Opensim」「ハボホテル」

・3Dデータのオープンソース化 → 広告にも使ってくれるかも


・fix8





ダーウィンと道徳的個体主義―人間はそんなにえらいのか/ジェームズ レイチェルズ

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 化論によって、人と動物が同じ「生き物」という枠組みに入ることの倫理的な影響について書かれている本です。昨年流行ったマイケル・サンデルの
『これからの正義の話をしよう』テイストの議論が繰り広げられています。

 よく、生物実験としてねずみが解剖されたりしていますが、これも、人と動物が同じ枠組みに入る
という前提があるから行われることです。ねずみと人はぜんぜん違う構造だったら、
いくらねずみを解剖しても人には応用できませんよね。

 が「善」で何が「悪」なのか、という議論は思想や哲学ではよくなされますが、その中で、人には快苦があり、その快を最大限増大していくことが「善」であるとした「功利主義」という考え方があります。(この考え方も、何が快や幸せであるかは人によって
違い、量的な捉え方もできないため、欠陥のある考え方だという指摘もしばしば受けますが。)

 人も動物も同じ生き物だとなると、動物も人と同じく感覚・快苦を持つため、
この功利主義に基づいた考えでは、種を超えて快の増大を目ざすことが「善」であるという
拡張した解釈もできるようになります。
 つまり、さっきの生物実験の逆パターンで、人が動物のために使われる、
という状況も起ってしまう可能性があります。

 黒人も白人も同じ人間だ、人も動物も同じ生き物だ、という考え方は
一見博愛的ですが、功利主義に基づいた場合、それが逆説的に多くいる生き物が
得をする・優先される、という状況を作り出してしまうのかもしれません。
 
 「アナタやそれと私は違う」、という一定の枠組みがあるから、
その枠組みの中で安定が築かれていたのに、その枠組みを取っ払って
しまったことに進化論の破壊的な影響があったのだと思います。

(逆に、自分たちがより進化したものである、という枠組みを
「つくった」ナチスの優生学や白人の帝国主義思想にも進化論の影響があり、
枠組みを「取っ払う」というより、枠組みを「変える」思想と言った方が正しいのかもしれません)

メモ:
・ヒューム 「ある(is)」から「べき(ought)」を引き出せない
・ベルグソン - 機械論には反対 内的指向進化はある
・カント - 自殺は自分を動物と同じものにしてしまう行為
・マルクスもダーウィン読んでた

ダーウィンを読むフロイト―二つの科学の物語/ルーシール・B. リトヴォ

¥3,780
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 もそも自分がダーウィンに関心を持つようになったのは、精神分析がきっかけでした。白人がけっこう嫌いになってしまったことがあり、そういうレイシズム的感情を克服したくて精神分析の本を読み始めたのですが、それでフロイトのリビドーうんぬんの議論を知り、
また、図解よくわかるシリーズの精神分析だったかに、感情の先駆的研究者は実はダーウィン
であると書かれているのを見たのがダーウィンに関心を持ったきっかけです。

 ダーウィンとフロイト両方をテーマにした本って何回か見かけたことがありますが、
分野は違えど、両者には何かしらの共通点があるということなのだと思います。

 の本では、ダーウィンが一見無意味に見える動物の器官を、かつては
生存に役立ったためその名残として残っているという、過去にさかのぼった説明の
仕方をしていたように、フロイトも、人のヒステリー感情がかつて生存に有利に働いて
いたのかもしれないといった感じで、考え方にダーウィンの影響があることを指摘しています。

 フロイトは人の心や人格を、自我・超自我・エスと三つに分けましたが、
ダーウィンが人と動物を連続したものと捉えていたように、
三つははっきり独立してるわけでなく、エスから自我、超自我から自我が形成されるといったように
相互影響する漸進的で連続的なものという捉え方をしていたようです。

 心理学と生物学には互換性がある、とまでは言えませんが、少なくとも
発想のヒントを得る事には使えるのかもしれませんね。

 あと、フロイトが自著でダーウィンについて言及している部分が
巻末にまとめてあって親切でした。

メモ:
・脳内興奮という余剰 → 使い切りたい → 歩き回るなどで流れ去る
・個体発生 - コード化された情報の解読
・系統発生 - 新しいコードの創造
・神経症の起こるタイミングとリビドー p153

広告からよむ女と男―ジェンダーとセクシュアリティ/著者不明

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 後の50年代あたりから、女性向けに一人旅やナプキン、家事を怠けられる
家電などが広告され始めたみたいです。
 男は昔から、コーヒー、車、タバコ、リポビタンなどの製薬といった戦士的な
広告が相変わらず多いよう。

 昔の広告の写真がたくさん載ってるので、ぱらぱらめくるだけでも面白い本です。