
¥882
Amazon.co.jp
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)/グレッグ イーガン

¥903
Amazon.co.jp
グレッグ・イーガンの短篇。「ぼくになることを」「しあわせの理由」だけ読みました。
ー男はたまたま、ロイエンケファリンを自分に分泌できるようになったのだが、その自覚がないために、自分の幸感には神聖な由来があると理屈付けたのだ。ぼくは恐怖と同時に胸を締め付けられた。少なくともかつてのぼくは、自分の幸福感が腫瘍と関係があるの知っていた。路地でラリっている少年にしても、自分がシンナー吸っているだけだと分かっている。
では、パブの客たちはどうだ?自分のしていることを理解しているのだろうか?音楽、気が置けない仲間、アルコール、セックス・・・境界線はどこにある?幸福感の理由付けが、この男のように空虚で病的なものに変わってしまう、その境界線は? 『しあわせの理由』 p403
麻薬はここにだけあるのではない。水の中にだけあるのでもない。それはいまでは、僕達の一部分だ。それは僕達の血の中にある。だがあなたがそのことをしってさえいれば、それはあなたが自由だということだ。あなたの心を興奮させるなにもかもが、あなたを高揚させ、心を喜びで満たすなにもかもが、あなたの人生を生きる価値のあるものにしているなにもかもが、偽りであり、堕落であり、無意味であるという可能性に面と向かう気構えがありさえすれば、あなたはけっしてその奴隷になることはない!
『祈りの海』 p445
人の意識のソフトウェア化とか、攻殻っぽいテーマが多い作家で面白いです。