アナーキーに翻弄される | ルサンチマン ブログ

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わかんないことだらけ

ドストエフスキー 共苦する力/亀山 郁夫

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 奴解放によって、人々が今までの慣習や神から開放され、自由や金といったアナーキーなものに翻弄される様が、ドストエフスキーの作品には共通して描かれているそうです。登場人物のトラウマが描かれるなど、現代にも通じるテーマが多く描かれていることが人気の理由でしょうか。

 作品の紹介の中では、「罪と罰」の解説が面白かったです。正当な理由があれば殺人も許容されるか、
といった選民主義の問題、殺人を起こした主人公に読む人を強く同期させる文章だが、その後の主人公の孤独も強烈に伝えて殺人抑止の効果を持っていること、自分と同じような子孫を残す役目の凡人と導き手の天才、そのどちらにもなれない主人公、といったテーマが描かれているのは興味深いです。

メモ:
・携帯電話 ー 神と運命の領域にあった人同士のネットワークを人が恣意的操れるようになった
・ボーダーレス化 ー かえって二極化 、 国境のセキュリティ増
・イワン「神がなければ全ては許される」