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わかんないことだらけ

アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか/濱野 智史



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 ットの中のシステムやコンテンツがどのようにできたか、どんな仕組みなのか

解説してる本です。経済学者のハイエクの自生的秩序の話なんかを引き合いに出すなど、

境界横断的な分析をしているあたりがいいですね。




 2ちゃんねるのdat落ちによるスレッドのフローは、

常連による新規の排除を抑制する効果があるそうです。

また、匿名であることも誰が常連であるか分からず、

常に常連が流れて新規が混じっていくという

新陳代謝のシステムが、2ちゃんねるの画期的なところのようです。


 


 コニコ動画のコメントシステムも、タイムラインという定規を

つけることによって、どのシーンを見て笑っているのかなどが分かるため、

あたかも不特定多数の人と擬似的に「現在」を共有する(現在を何回も複製できる)、

笑いや感動を同時に享受しているかのような効果が出ているようです。


 家族でコタツに入りながらテレビを見てる感覚に近いかもしれないですね。


 元々現実に行われてきた「みんなで駄弁りながら見る」というのを、

「みんな」の範囲を拡張し、擬似的にリアルタイムでできるようにした

という事でしょう。映像コンテンツに見せかけて、コミュニケーションを

提供しているサービスなのかもしれません。




 基本無料のコンテンツですが、画面下にニコニコ市場として

動画に関連した商品が提示されていて、商品の広告・市場的な

意味合いもあります。






 くよく考えると、こういう構造って昔からあって、昔の地域の商店街と

似ているのではないかと思いました。




 住民は店で品物を買うためだけでなく、他の住民と話すという目的で

商店街に来る人も多いと思います。地域の食堂に大抵テレビが置いてあるのは

まさにみんなで見るためでしょう。


 そう考えると、地域の商店街というのは、コミュニケーションや出会いの場を

与えるという無料のサービスを提供する役割も大きく、

そのついでに商品を買ってもらおうという仕組みがあったのではないでしょうか。

 

 最近ネットサービスでは、最初無料で、利用者の必要に応じて有料コンテンツを

提供する「フリーミアム」という言葉が流行ったようですが、

無料コンテンツを媒介にするというのは、今に始まったことではないようですね。




 ット商店街なんかを始めてる地方もありますが、ただ買えるだけでなく、

コミュニケーションや映像等の付加サービスをつけた方が、お客さんも来るかもしれません。


 ただ、地域でありながらネットの中という特殊な「場」なので、

うわさや誹謗中傷の場所になってしまったら、現実に直接影響する

という意味で取り返しがつかないかもしれません。。。


 地域の駄弁りというのはオフレコ故の楽しみですしね。




メモ:

・ツイッター - 同期メディア 、日記から実況に

・セカンドライフ リアルタイムゆえに盛り上がっている時間が一瞬しかない

・アルファブロガー - 下位のレイヤーから餌を捕食する(ネタを取り上げる)

・メメックス

・梅田望男「心の中でいいと思ったら口にだせ」