生活していると生ごみが出ます。
子供の頃は母が庭に生ごみを埋めており、ころころと団粒化した土ができていました。
穴を掘る気力が無くなった母の代わりに私が生ごみを処理しようと思いました。
私のずぼらな堆肥作りをご紹介します。

勤めていて毎日庭にいけない私は専用のバケツを使っています。泥はねが…


住宅地で生ごみを堆肥化するにはこれがベストと思っています。蓋付きでにおいがせず、玄関前に置いておけるからです。

中はざるがついていて、生ごみの水分が下に溜まり、下のコックをひねると水分だけ出せるようになっています。
これを2つ使っています。4人家族、野菜好きなので1ヶ月でバケツ一つ一杯になります。

毎日の生ごみはビニール袋に入れておき、気が向いたときに米ぬかと土を少量混ぜ、バケツに入れます。
我が家ではスーパーの袋やパンの入ってた袋などに入れ、8分目位になったらバケツ行きです。水切りや細かく切ったりもあんまりしません。面倒だから…。
腐ったものやタマネギ、バナナの皮など、一般的に堆肥化しづらいので入れてはいけないと言われるものも入れます。肉や魚も少量なら入れてしまいます。なんの問題もなくうまくいっています。

バケツのざるの上には剪定クズや枯れ葉を入れておきます。出すときに剥がれやすいため。
生ごみの入った袋に米ぬか、庭の土を一掴み位混ぜ、唐揚げの衣を付けるように袋を膨らませブンブン振って米ぬかをからませてからバケツに投入。たまごの殻がある時は、袋の上から踏んで潰します。
米ぬかを入れるのは、発酵させる微生物がよく繁殖するため。納豆やヨーグルト、甘酒の残りの酒粕も同様ですから、パックの隅に残っているとついでに入れます。
こうして、生ごみの糠漬けを作っていく感じ。たまにコックから水を抜き、薄めて庭にまきます。液肥の代わりになるそうです。

液肥に使うかは別として、溜まった水はよく抜くようにします。野菜なんてほとんど水分ですから、意外なほど溜まります。
下の方が水に浸かってしまうとデロデロと腐敗しますから、水は捨てましょう。

バケツに生ごみを溜めている間は嫌気性発酵をさせています。空気がないほうが好きな微生物が活動してもらい、腐敗ではなく発酵をしてもらいます。
冬でも、蓋を開けると水滴がつき白い発酵菌があるので驚きます。バケツ自体に熱を感じることはないのに、きちんと発酵がすすんでいるようです。
発酵がうまくいっていないかな?と心配になったら、バケツの中身に米ぬかを振りかけスコップでどすどすと刺すように混ぜ込みます。
基本的には追加した生ごみの重みで先に入れたものが自然に圧縮され空気が抜けるのですが、ずぼらがたたって大きい生ごみ同士が引っ掛かり、空気が多くあるとうまくいかないようです。
なのでどすどすとして中身を切りつつ米ぬかを混ぜ、空気を抜きます。

バケツが一杯になったら次のバケツを同様に使い始めます。
一つ目のバケツは、二つ目が一杯になるまで水を抜く以外は放置します。中身は糠漬けと同じ、腐らずにだんだん水分が抜け、ねっとりとしていきます。


二つ目が一杯になったら一つ目を2段階目に移します。
用意するのはプランター、枯れ葉と大きい袋。私は培養土の空き袋を使っています。

まずプランターに枯れ葉を敷きます。そしてその上にバケツの中身をほぐしていれます。
コツはほぐして入れたとき、空気を含ませるように潰さないこと。これを交互に繰り返します。
バケツの時とは違い、好気性発酵、空気が好きな菌に活躍してもらうためです。途中で入れる枯れ葉もちぎったりせずはさみ、空気の層ができるように重ねていきます。
一番下と上が枯れ葉になるようにして出来上がり。
水分が多いと腐敗しますので、雨避けに袋を被せています。また保温されるので微生物も活動しやすくなるのではと思います。
このまま夏を越えるまでなにもせず放置します。暖かい季節の方が早く分解しますから、晩秋に作って真冬に使うのは無理と思います。

夏が過ぎた頃中身を開けると、量が半分位になり、しっとりぎっしりした腐葉土のようになっています。枯れ葉などは形を保ったままのこともあるので、一旦、土嚢袋等にいれ乾燥させ揉みほぐすと扱いやすくなります。
米ぬかや野菜クズ、他少量でも肉や魚が入っているので腐葉土より栄養があります。肥料と腐葉土の間くらいのものでしょうか。野菜も可食部より捨ててしまう根や皮に栄養があるでしょうから、雑草堆肥より栄養豊富のはずです。


寒い季節の中身は一度しか見たことがないのです…。このほったらかし作成方法は、虫の嫌いな私が生ごみ堆肥を作るためにできるだけいじくらずに(土の中の幼虫を見ないで済むように)、かつ堆肥だけを取り出して使えるようにするため、できるだけ密閉して蓋をして嫌なものが目に入らないようにと思って行き着きました。
冬は虫のお子さん達が越冬中ですから見られません。一度見て、夢に見るほど気持ち悪かったので二度と見ません。

生ごみを処理するだけならただ地面に埋めるだけで問題ありません。真夏のすいかやメロンなど、捨てる部分があまりに多くてバケツに入りきらない時は私も地面に埋めて、たまにかき混ぜて土に還しています。

ですが直に埋める方法は、宿根草がある花壇や小さな鉢では難しい。発酵する時に出る熱で根を痛めますから、小さな花壇や鉢では生ごみを入れる隙間がありません。
生ごみの栄養をいろんな所に分配するために、あまり土を入れないでこのように堆肥だけ取り出しています。


蓋付きバケツからプランター、そして夏を越すこの方法でハエやアブの幼虫に会わずに堆肥にできています。袋で蓋をして夏を越させることで成虫にもなれないようで、夏の庭にハエが飛び交うこともなくなりました。

重要なことは、プランターに移した時に枯れ葉を挟むこと。枯れ葉の無い季節なら雑草や剪定枝を干したもの、みかんやスイカの皮をカリカリになるまで干したものなど、とにかく乾いたものを挟むことです。
以前、バケツの中身だけをプランターで夏越しさせたところ、水分過剰なのかあまりボロボロにならず枯れ葉の団子のような様相になっていました。
いいものなのか悪いものなのか…不明な出来でした。バケツで水分を抜いているとはいえ、乾燥したものを挟むことが品質向上への道です。
そして何より水分の多さは虫を呼びます。


私のこの方法は、niftyのホームページを作られていた方の知識が大いに影響しています。
私よりもっと段階を踏んで堆肥を作成されていて、素晴らしい写真と説明を公開されていたのでそちらをご覧いただきたいのですが、niftyのサービスがつい先日終了してしまったのです。
また読みに行こうと検索したら、その前日に終了したという告知が…。バイブルでしたので大変残念です。
お名前を出されていなかったので、上記を記載するのにご報告もできず申し訳ない気持ちでいます。また、見られなくなったなら、代わりにというには稚拙ながらあの大変な知識の一部を残せたら…とも思いました。


長く書いてきましたが、やることは簡単です。
・米ぬかと混ぜた生ごみをバケツに溜める
・たまにバケツの水を抜く
・バケツが一杯になったら放置
・次にバケツを使う時、中身を枯れ葉と交互にプランターに移し雨避けをする
・夏が過ぎるまで放置
・夏過ぎ、土嚢袋にあけて乾燥させる

夏の気温ですごい勢いで堆肥化しますから、7月の頭にプランターに入れたのは9月半ばにはもう使えるのではないでしょうか。

私が影響を受け生ごみを堆肥にする習慣ができたように、どなたかの参考になれば幸いです。