今年もまた寒い季節となりました。
これからさらに寒くなるなんて…信じられない。
季節はめぐって、また冬越しの支度をしました。

今年も無加温、ビニールの簡易温室で屋外にて頑張ってもらいます。
いくつかは露地(簡易温室にすら入れない)で越冬させます。
我が家は室内に取り込むのは無理、温室にもスペースに限界があります。
ダイソーなど、使えるものを使ってできるだけ安価に、我が家の冬越しの方法です。
こちらは東京23区の内陸部、雪はあまり降らないけど早朝は零下になる地域です。


まずは寒さに弱いものを一つの鉢に集めます。地植えしているものは掘り上げます。秋までのびのび咲かせたものは根を10センチくらい、地上部を20センチくらいまで切り詰めて鉢へ。

根も茎も同時に切り揃えるのはバランスを考えてです。大きな木の枝を落とす時は、根切りをするでしょう。
地面の上下、どちらかだけが繁盛していてはうまく育たないので切り揃えます。

せっかくよく育ってくれたものを切るだけでは申し訳ないし、切り揃えた茎は花を落とし先端だけ葉を残して
空いたスペースに挿し芽しておきます。

掘り上げて根がある株の方が春からの生育が早くていいんです。が、大きい分だけ凍った時のダメージも大きく、枯死する確率が高そう。
一方、うまくいく確率の高い挿し芽越冬は、冬越し後に生育のエンジンがかかるのが梅雨も終わりごろから。

挿し芽は保険としてたくさん作っておき、親子共々越冬に挑戦してもらいます。挿し芽は空いたスペースに密集させれば根が出やすく、しかも暖かいでしょう。
親子共にうまく越冬すれば株が増えて嬉しいですし、挿し芽はできるだけしておきます。密度高めに挿して大丈夫です。

今年の温室越冬組:
ユーフォルビア ダイヤモンドフロスト
アゲラタム
八重咲きポーチュラカ
チョコレートコスモス(親だけ)
パルマスミレ
ナスタチウム
キバナセンニチコウ ラズベリーフィールド(親だけ)
インパチェンス(子だけ)
ペンタス(子だけ)
フォーチュンベコニア(親だけ)
アメリカンブルー
ルリマツリ(親だけ)


次は私の大事なパッションフルーツ。パッションフルーツを冬越ししたいために頑張っているのです。
ボカーンと蔓が爆発していた夏、秋の気候にたくさん花を咲かせました。
でも秋に花が咲いてもダメなんです。食べられる前に冬が来て枯れてしまうから。
育てたことはないですが、同じ性質…熱帯系の植物なのに日本の夏が暑すぎて夏は花が咲かない植物は同じ対応ができるんじゃないでしょうか。

パッションフルーツはできるだけ大きいまま冬越しさせます。
南国生まれで夏が苦手なこちらは、春の生育に収穫数が賭かっています。

大きく残したいのは主枝、木でいう幹のところ。主枝は2メートルほど残し、先を切ります。
この2メートルというのは温室に入るギリギリのサイズなだけです。サンルーム等に入れられるなら、残せるだけ残していいのでしょう。

側枝は根元から切ります。春先に伸びる側枝に実が着くそうなので、側枝は冬越しさせません。
何でもそうですが、余分なところが多いと先端から凍って中心までだめになるリスクが上がります。冬越しさせるリスクが高い部分は、可哀想ですがスッキリさせます。
あとは行灯仕立て(朝顔みたいな仕立て方)でコンパクトにしておしまい。
大きいプランターや地植えを小さい鉢に入れる際は、やはり根切りして上下を揃えます。
これで越冬すれば春から夏の間に花が咲き、暖かいうちに実がなり収穫まで熟せるはずです。


次は温室側の準備。
簡易温室を少しでも暖かくするために、まずは温室を置く地面を少し掘り、穴に柿の葉と米ぬかを混ぜた腐葉土の素を詰めました。踏み込み温室?腐葉土になる時の発酵熱が温度の足しにならないかな、と。

ビニールシートを被せ、その上に鉢を置きます。
もらってきた段ボールで囲い、隙間にはプチプチや土嚢袋に積めた腐葉土の素を入れ、少しでも風が入らないように。
温室のビニールも風が入らないようしっかり留めます。温室の半分より上は太陽の光を活かすために覆いはしません。その代わり、寒冷紗(かんれいしゃ)という、薄く、光を通す園芸用の覆いをひとまき。
ぐるぐる巻くと太陽光が届かずよくないとのこと、寒風が直に当たるのを防ぐためだけにひとまわしかけます。

ここまで来たらあとは出勤前にファスナーをあけ、帰宅したら閉じるの繰り返し。日中の日差しで蒸れてかび、全滅するかもしれないので換気は必ずします。
水やりは枯れる?と思うくらい…1ヶ月に2度くらい。水分が多いと、凍りやすくなりますからごく控えめに。
手をかけられる休日は取り出して日光浴。


次は露地。
昨年、露地のままクリプトモス(杉の繊維)のマルチで越冬させたルリマツリ。昨年は失敗かと思ったんです、GW過ぎても芽が出ず。
その後無事に芽吹き成長しましたが小さいこと…。私の期待に応えて、最後の力で芽吹いてくれたんだと思うくらいギリギリでようやくの芽吹きでした。
なので今年はマルチングを厚くし、またあまり切り詰めませんでした。
これは、近所のでっかいルリマツリがほったらかしで冬を越しているのを見て自分の葉で寒さをしのぐのだと推測した為。
ルリマツリは簡易温室なら簡単に冬越ししますよ。もともと鉢栽培なら、夜間にビニールをかけておくだけでもいいんじゃないでしょうか。

その他のものもマルチングをしておきました。これらは一般的には室内に取り込んだ方が良いと言われているけど、我が家ではいつも露地のもの。
また昨年の寒波で、元気だけどチリチリに葉先が枯れたものにもマルチング。
マルチングが面倒なら、夜の間だけ鉢を被せても。

露地越冬、マルチング:
ルリマツリ青
ルリマツリ白
ガザニア カナリアスマイル(チリチリ)
パルマスミレ
パンダスミレ
アジュガ(チリチリ)
デージー(チリチリ)


簡易温室越冬は
・たくさん挿し芽し、子孫を残す
・とにかく防風、段ボールの内側に隙間がないようにする。
・日の光を遮らないよう、覆いすぎない。
・朝晩の開閉で換気。

露地越冬は
・腐葉土などで厚くマルチングする
・面倒なら夜間だけ鉢を被せておく。

温室自体は
・隙間がなくなるように留める。
・中にも二重、三重の対策。

先日の東京は歴史に残る雪の早さで…厳重な対策をする前で困りましたので、緊急対応。はかなくなり捨てようと思っていたスカートを鉢に直接乗せておいたら無事に雪をしのげました。
枝も折れるでしょうし継続してできませんが、急な寒波にはこんな対応もあります。


今年はココヤシの幹を砕いたものを手に入れマルチングに使用していますが、枯れ葉を根本に寄せたり上からかけておくだけでずいぶん違うものです。大がかりでなくても、ささいな…枯れ葉1枚で繋がる命もあるでしょう。
冬越しに向かない植物もありますが、うまく冬を越して段々大株になり見応えが出てくるものも多くあります。そして何より好きで買った花なので、長く付き合いたい。

気候の合わない日本で無理やり育ててごめんよ、と思いつつ…
今年もたくさん冬を越えてほしいと思います。