坂道

僕の住んでいる家は最寄りの駅から急な登り坂を登らなくては辿りつけません。


僕だけではなく近隣の方々全員ですが。


昨日の夕方、いつものように僕が息を切らしながら登っていると、後方から一台のチャリンコがやってきました。


漕いでいるのは男子高生。よくもこの登り坂を漕いでくるなぁと感心していたら、後ろに女子高生を乗せていました。


2人分の重さでこの坂を登るとは命知らずか！？と思いましたが、女の子にいいところを見せたい時の男の力は普段の200倍なので合点がいきます。


ただそんな火事場の馬鹿力を持ってしても難攻不落なこの坂。


あと少しで登りきれるというところで男子高生が一度足をついてしまいました。


すると男子高生の後ろに乗っていた女子高生が冗談ぽく『あぁ～今ズルした』と言いました。


男子校生は息も切れ切れで苦笑いしてましたが僕は思いました。そんなことぐらいでズルになるのなら僕の今の生活はズルしかしてないなぁ～って。



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