「ほら!これがあればいいでしょ?」
ばんっ、と陵の目の前に出した物は水着
「でも…僕の分あります…?」
陵は疑うように未来を見ると、未来の顔は微かに引きつっていた
「あ…はは…?」
脱衣所に二人、背中を向けて着ているものをひとつひとつ脱いだ
服が落ちる音が微かに響き、どきどきと鳴り出す心臓
「絶対、見ちゃダメだからね…」
自分の体を見ないように脱げっていわれても無理な話
だけど陵は決して見ませんからから!と焦ったように口走る
「…陵なら見てもいいんだけどな」
はぁ、と溜息と同時に、陵には聞こえない程度に小さく呟く
「あの…未来さん……助けてくださ…」
陵の一言で、あたしはぐりんと勢いよく首を向ける
視線の先には、下着が絡まりかえった自分の体
断じて陵は見ていない
「ちょ!!陵一体何してそうなった!?」
驚きながらも、最終的にはあたしが水着を着せた
未来は男用の水着がなく、タオル一枚腰に巻いてるだけの状態
二人は顔を見合わせて、こくりと頷くと、風呂場の扉を開けた