段宜恩 眼里有星辰有月 YOU CATCH MY EYE (マーク 瞳の中には星があり、月がある)
原文こちらです(画像あり)→段宜恩:眼里有星辰有月 YOU CATCH MY EYE
麗しい少年は静かに好機を待ち、季節は柔らかくなった。
彼の身の回りに星が輝くのは彼自身の美しさによるものだ。
彼は恥ずかしがりでおとなしく、
寡黙だが、かわいらしい。
瞳には星と月が輝き、
春があり、夏があり、雪がある。
このような少年を誰が愛さずにいられるだろう。
自身から醸し出される甘さ
彼は質問に答えるとき、心の奥底の恥ずかしさのせいで、時折少し頭を下げてしまうときがある。笑った目は月のように弧を描く。そして顔を上げた時、彼は顔一面に広がった笑いを消し去りきれていなかった。ある質問に出会うと時々彼は一人でしばらく笑って、それから改めて真剣に答えた。
あるファンは彼を段仙儿と呼ぶ。彼はGOT7の中でもっとも争わないメンバーだ。番組収録の時にマークは静かに仕事をし、注目を集めようとしないのが常だ。あるとき彼が自己紹介をしなければならなかった。その時、マークは恥ずかしそうに口をすぼめて、それから口を開いて、「みなさんこんにちは、僕はGOT7で一番おとなしいメンバーです。」と言った。
このように自分を紹介する人は本当に初めて見た。
ファンたちはいつも段王(マークのあだ名の一つ)にもっとしゃべってほしいと思っている。マークはそれを聞いた後、まず数秒ポカンとし、その後「彼らは僕のことKingと呼んでいるんですか?」と言った。彼は頭を下げて、しばらくこっそりと笑う。そして顔を上げると、目の中に星をきらめかせながら、両手を合わせて、みんなの愛に感謝した。とても純粋で腰が低く穏やかな少年は内向的で無口だが、周囲の雰囲気を単純明快にしてくれる。
メンバーたちはいつも彼をいじめたりからかったりするふりをするが、彼らは少しでもマークに近づく理由を探しているだけだ。分かっている人はGOT7の団結力は偽物ではないことを知っている。彼らの目つきの中に不意に現れる信頼感とお互いの親密さは作り物でもなく、日常だ。かつて完璧ではなかったかもしれない一人ひとりが集まってこんなに楽しく非常に強固で破壊できない存在になったのだ。
彼らが集まるとマークは珍しくリラックスして、ふざけたり愛嬌をしたりする一面を見せる。「僕はおとなしいからあまりしゃべらないですが、もし性格が活発な人がそばにいれば僕も知らず知らずのうちによくしゃべるようになるようです。」GOT7のことを話しているとき、暖かい気持ちがマークの目つきにあらわれる。
「僕たちはもう9年近く一緒にいて、一緒に辛く意義のある練習生生活を過ごしました。」彼の中国語レベルはさらに上がり、頑張って言葉を考えなくても流暢に受け答えができるようになった。「もし何か困難なことがあってもみんなで集まってお互いに悩みを打ち明けたり慰め合ったりします。」今ではGOT7のメンバーはとうに慣れ親しみ家族のような存在となった。仕事のない休みの時もメンバーたちはいつも集まって練習やおしゃべりやゲームをする。「ときにはちょっと一杯飲んだりもします……」とマークは話す。
星がバラバラになってこの世に落ちた
マークが中国に来るたびに欠かせないのは火鍋を食べることだ。成都の火鍋を味わったらすっかりとりこになってしまった。彼の組み合わせの秘訣はシンプルだ。「野菜と、肉。肉は牛肉じゃなきゃ」他に北京ダックも彼のお気に入りになった。
マークは普段スケートボードもとてもうまいし、サーフィンをするときも上手にバランスをとることができる。彼によれば、マークは「遊び」担当なのだ。
番組収録でバンジージャンプをしたとき、彼は待っていられないかのように真っ先に飛び降りた。落ちていく間、一声も恐怖の叫びを発さず、全く苦労もなくミッションをクリアし、それを楽しんだようだった。「僕はチャレンジが好きです。いつも新しいことに挑戦したいです。もし、何か挑戦して最後に成功すると強烈な達成感が味わえますから。」彼曰く、「あこがれていたこれらのエクストリームスポーツはもうすでに番組収録で一通り体験しました。運動系のバラエティ番組に出るのが好きなのはこれが理由です。」
マークはGOT7の低音ボイスとラップを担当している。小さいころからロサンゼルスで育った彼は外国語が堪能だ。ラップの時の発音は人をうっとりとさせ、その上容姿端麗であった彼は、高校生の時にJYPエンターテイメントにスカウトされ、トレーニングを受けることになった。以前は、マークはこの知らせにあまり大きな希望を持っていなかった。彼はまだ彼自身が特別人を引き付けるところは全く持っていないと思っていた。例えば、学校でラブレターをもらったこともなかったから。彼はいろんな将来を考えていた。「小学生の時は消防士になりたかったです。中学と高校に上がった後は将来についてはっきりとした考えはなく、たくさん悩みがありました。」
韓国での練習生の道を歩き始めて、あっという間に3年経った。デビューから今まで決して順風満帆だったとは言えなかった。世論や噂のせいで困惑した時もあった。「以前なら僕は一人で曲を聴いたり、目を閉じて眠ったりしていたかもしれませんが、最近はメンバーや友達としゃべって悩みを解消しています。」気分が悪い時はすぐに解消するし、このような悩みのせいで自分の選択を後悔することはないと彼は言う。
2018年12月GOT7が出した新しいアルバムでマークはソロ曲≪OMW≫の作詞作曲をした。彼は次のような譲れない気持ちを歌詞の中に込めた。≪これは僕の夢だ。これは僕の愛だ。僕は今まさに全力を尽くしているところだ。≫
「始めた当初は、僕はファンが好む楽曲を作りたいと思っていました。でも最近は自分に関する、自分の内心を表現することのできる歌を書きたいと考えています。」最近彼は≪A Star is Born≫にはまっている。ブラッドリー・クーパーが監督・主演を務めるこの映画は悲しい愛の物語だが、夢を追いかけることに関する物語でもある。マークはレディー・ガガが演じる人物の歌うことへの愛と執着に感銘を受けた。歌を歌うことは一部の人たちが生まれながらにして愛するものであり、この情熱のために永遠に信念を貫くことができるものでもある。
空はずっと変わらない
マークの反射軸は少し変わっている。マークがあるとき怒ったことがある。そのときメンバーが彼の腹を叩くと、彼は怒りの気持ちから離れて自分の腹を触り、そのまま動かなくなった。まるでお腹について考えているように。このような行動はよくメンバーの笑いを誘う。
彼はメンバーみんなから愛されている。番組の中で彼が話すとき、メンバーはいつもそれを真剣に聞き、彼がふざけたり愛嬌を見せたりするときには全力で協力する。メンバーたちはある種の“自分のかわいい子供が自ら表現してみせることに対する喜び”みたいなものを持っている。この雰囲気の中でマークは番組に参加するときだんだんリラックスするようになった。ある番組収録で手押し相撲の最中、マークは勝つために相手に唇を突きだし、キスしようとした。そのようにして相手のHPを空にして抵抗できないようにし、負かして、番組が盛り上がったことがある。
「どんなゲームでも僕は一番真剣でいつも勝ちたい気持ちがあります。」彼はそう言う。
彼のこの強い勝負欲は番組の見どころとなっていて、視聴者は今では見ればみんな面白がって笑って、次々と「かわいすぎる」とのコメントをあげる。
中国のバラエティ番組≪重量級改変≫がマークをゲストとして招いた。「この時僕は初めて自分で一つの番組の進行をしなければなりませんでした。」彼は緊張していた。「僕の中国語はまだそんなに流暢ではありませんでした。でも監督や一緒に出演している他のゲストの皆さんが、特に気を配って下さったので、最後には本当に僕の想像よりもずっとリラックスして撮影することができました。」
撮影中、マークがあまりにも薄着で寒く走ったり動いたりして体を温めていると、すぐ監督が上着を持ってきて彼にかけてあげた。彼がカメラの前で恥ずかしそうに話すと、みんなはそばで手を叩いて称賛し、彼を励まし勇気づけた。実は彼の善良さや純粋さがみんなに感染し、彼を守りたい気持ちを抑えられなくなったのだ。
彼の誠実さは出会ったすべての人の記憶に残る。彼がけがをしてファンが心配した時、彼は恥じ入りながら、また感激しながら言った。「心配かけてごめんなさい!心配してくれてありがとうございます。」そして、純粋に約束した。「これから僕、気を付けます。」
デビューの後たとえ多くの愛を受けても彼は感謝を忘れず謙虚であった。これらはすでに彼のすべての動作やその細部から見て取れる。「ステージの上にいるときはファンが僕たちに声援をくれますが、僕たちもファンの皆さんの人生がうまくいくことを願っていますし、何か困難なことがあったら、お互いの心の安らぎや励ましになってほしいです。」
先日マークがミラノのファッションウィークに参加した時、スケジュール中にファッションデザインに関する面白さを発見したようだ。普段彼は一目見て彼だとわかるコーディネートスタイルを持っている。いつもコーディネートについて教えを請われる経験もあり、自分のブランドを出すかという話になると彼は少し考えてから言った。「Representと一緒にファッションデザインをした時、みんなが着ることができるデザインをしたいと思っていました。自分のブランドが出せるかはわかりませんが、機会があればやってみたいと思います。」
マークがファッションブランドを立ち上げ、恥ずかしがり屋で内向的な少年が自分の好きな領域で注目され、この忙しさが人生の幸運な事になることを期待しよう。
最後に彼は興奮気味に2018年末にアガセへのプレゼントとして出したアルバム≪Present:YOU≫&ME Editionについて話した。アルバムのタイトル曲≪Miracle≫は彼の心の中でも特別な意味を持っている。「僕たちGOT7の物語を語った曲のようですが、本当に寒い冬に僕たち7人は集まって一緒に練習し、準備したのです。」マークにとってみればアガセこそが一番のMiracleだ。「アガセと一緒にいさえすれば、それは暖かい春です。寒さなんて感じなくなってしまいます。あなたたちこそが、最も貴重な存在です。」