2010年9月18日(土)


手術の次の日、1日目です。



寝たんだか寝てないんだかもよくわからない、

最悪な状態で術後の夜を過ごし、

なんとか朝が来た・・・


朝が来たってことはやっぱり寝たんだろうな、多少。


看護師さんが何回も何回も来てくれて。

時計を見ても全然進んでる気がしない。

朝日らしきものはもう昇ってる・・・。



「もう、起きてもいいですか・・・」

「あー、そうだね。ちょっと早いけどいいか」



やっと朝・・・6時ぐらいに起きる。



起きるにしたって起きれない。

首切ってますから。

起きるときって「えいっ」って腹筋つかって頭を起こすんだよね。

腹筋使うとき、首に力が入る・・・。

痛くて起きれません・・・。



自由のきく右手でベッドの左の柵を掴む。

体を横にする。

と、看護師さんにも手伝ってもらって頭を抑えながらなんとか起きる。



頭って重いなぁぁぁ。いてててて。




とりあえずベッドに備え付けのテーブルに突っ伏す。

背中を丸める・・・。





気持ちいい・・・。



しばらくこのまま。



見ると、まぁ肌けてること、私の格好。

着衣の乱れを直してくれる看護師さん。

うがいもする。


点滴やら足のポンプやら、他なんか体についてたコードが外れる。

点滴の針の部分は装着されたまま。ふーん。


なんやかんやしてると、7:40頃。

朝食がくる。


がんとともに生きるのだー

・・・お粥ではありませんね。

米水・・・白いお湯・・・。

味が必要なら、ってんで塩がついてた。

奥は具なしの汁。

あとは牛乳。

野菜ジュース。

ヨーグルト。




気持ち悪い・・・。

腹すいてないし・・・。

全身麻酔の影響で気持ち悪くなるとかいうのはこれか・・・。


でも、朝食の後におしっこの管とるっていってたしなぁ。

なんか口にしないとなぁ・・・


とりあえず、野菜ジュースとヨーグルトを、なんとか口に入れた。

他はまったく手をつけず。なので何味だったのかもわかりません。

んー。飲み込むとき、ちょっと痛いかな。喉。

ふぅ。




で、しばらくして看護師さん登場。


「ご飯食べれました?」

「食べれませーん。気持ち悪いです・・・。」

「あらー。じゃあ点滴外さないほうがいいか。お昼も食べれないかも

しれないもんね」


え!?

それはイヤ!

なんか点滴ってダメみたい、私。

無理矢理投与されてる感じが・・・。

それにこの手首にある点滴セット、邪魔!


「いや!とってください!お昼は意地でも食べますから!」


お昼を食べることを約束し、外してもらう。


そして、おしっこの管もとれる!

体を拭いてもらう!

病衣も着替え、肌着も着用!




全部とれたー!




ん?とれてませんね。

首からなんか出てます。


お!ドレーンが!



手術創から体内に入ってるこの管は

中に溜まってるわずかな血液を外に出してくれます。

で、その出た血液の入ったパック


がんとともに生きるのだー

↑これを




がんとともに生きるのだー

この相田みつを(?と思われますが)のバッグに入れて





がんとともに生きるのだー

こんな感じで持ち歩きます。常に一緒。

(なんかちょっとへこみ気味の私)


ちなみにこれを看護師さんが一日に何回も

重さを量りにきます。

一気に増えたりすると大変なんだって。

少しずつ、少しずつ増えてる分にはOK。

ちなみにだいたい50g前後でした。




ま、なんにせよ、とりあえず歩く許可はでた。

トイレに行ってみる。


久方ぶりに立ち上がって歩いてるのに、

あまりにスタスタ歩くもんだから看護師さんが心配して

「そんな急に歩いて大丈夫??」

「あー、大丈夫です」



歩きたいんだもん。



んで、トイレ。

しっこをする。


ぴりっ。


いて。


おしっこの管のせいで、一発目は痛い(しみる)らしい。

教えてくれよ、看護師さんー。



しっかし、おしっこって不思議。

しっこを出す命令は私がしてるハズなのに、

管が刺さってるときは命令してる感はまったくなし。

じゃあどのタイミングでしっこは出てたんだろう??

そして管を外したとたん、私の命令によってしっこは出る・・・。


人体の不思議。



まぁ、しっこの話はそのくらいにして。



横になるとまた腰が痛くなるので

ベッドに角度をつけて、ちょっと寝ようかと。


あ、でも昨日とかたくさん応援メールもらってたんだ。

手術が無事終わったって皆に知らせないと。



寝たり起きたりウトウトしながら、応援してくれた皆にメール。

返事がきてまたメール。

メール・・・寝る・・・メール・・・




お昼である。


旦那さん、決算で忙しいのに(昨日だってほとんど出勤してないのに)

お昼休みに様子見にきてくれた。

うれしい・・・やさしいぃぃぃ。




がんとともに生きるのだー

また、ほぼ水に近いお粥。

一応これでも三分粥なんだそうだ。

と、また具なしの汁。

具なしの茶碗蒸し。

煮浸しみたいの・・・。

かぼちゃ(?)をふかして潰したようなやつ。

ヨーグルト。



看護師さんと全部食べると約束したので、絶対食う!

旦那が来てくれたこともあって、快調に食べる。

しっかし、お粥って久々食べたけど・・・おいしくない・・・。

んー。少し喉痛いかな。内側だね。外の傷じゃなくて。



それでも時間をかけて、完食!



がんとともに生きるのだー

得意げです。調子のってます。



術後、水分をいっぱいとってくださいね、と言われてた。

いろはすやらお茶やらは、旦那や母ちゃんが持ってきてくれてたので

いっぱいある。



で、ストローですよ。


なぜか私、ストローが必要だろうと察知してて持参してきました。

ペットボトルだと飲む時どうしても「ぐびっ」ってアゴを上にするでしょう?

首が伸びるでしょう?

出来ないんだよね、それ。首切ってますから。


ってことにナゼ私が気づいたかわからないけど、

持っていってよかった。かなり重宝。

これから首切る人、是非持っていってください。


あと、逆になぜ持っていかなかった!?ってのがスプーン。

入院前にもらってた「入院計画」に、ご飯はお粥って書いてあったのに。

病院からもらった入院準備品のなかに「はし」しか書いてなかったから

なーんかそれを鵜呑みにして箸となぜかコンビニのプラのフォーク・・・。

箸があればフォークはいらないだろ。

流動食ですもんね、お粥ですもんね。


スプーン、いりますよ。





旦那さん、お昼休み抜けてきただけなので

急いで帰る。今日は締めだから夜はこれないよって。

大丈夫だよ、ありがとう。




まー、とにかくメールが多かった。

明日が日曜日だから、皆お見舞いに行きたいって、行っても大丈夫?って・・・



嬉しいねぇぇぇ。

そしてすまないねぇぇぇ。

ホントに心配かけてごめんなさい。そしてありがとう。

って気持ちでいっぱいですわ。


夕方、母ちゃんくる。


色々手術中の、待ってる話とか聞く。

私がピースして手術室から出てきたとか。

部屋でずっと待ってたんじゃなくて、手術室の前で待ってたとか。

え?そーなんだ。

母ちゃんの手術の時は看護師さんに「デールームで待っててください」

って言われたから兄貴とずっとデールームにいたのに。

なんかテレビみたーい。手術室の前で待機なんて。


夕飯。


がんとともに生きるのだー


白身魚のあんかけ。

お吸い物、具あり!

山芋すったやつ。

もう一個なんだろね、ナスの味噌炒め的なの?

そして主食はもちろんお粥・・・五分粥です。



これもがんばって食べたんだよね。

山芋も得意じゃない、お粥も苦手。

でもなんか食べなきゃいけない気がして。

皆からいっぱい応援してもらって。

心配かけて。


早く元気にならなくては!!!!


って思いで時間をかけて完食。

ほぼ水で流し込んだ感もありますが。



喉いて。



夜、熱を計る。

37度3分。

術後だから多少熱はあるみたいだね。




母ちゃんも帰り、のんびりしてると20時過ぎ、

忙しいハズの旦那さんから「あれ。意外と早い」

と、仕事が意外と早く終わり、これから行きますよメール。



疲れてるだろうからいいのに(泣)・・・うれしいよぉ・・・。



面会時間は一応20時まで。

でも旦那さんだったら時間過ぎてもいいですよって看護師さんから言われてる。

しかも個室だから他の患者さんに迷惑かけないしね。

個室にしてよかった。




こうして、術後一日目は無事終わりました。