ところで。


3月末に乳がんの手術をしたお母。


それから薬を飲んでいて、それが終わったら7月から8月まで

毎日平日5日間×5週間の計25回、放射線照射を受けることになっていた。


私ががん告知を受けたのが7月8日。

次に(CT撮りに)行くのが7月23日。


平日毎日・・・必ず会うな。

いつから放射線治療始まるんだろう。何時からなんだろう。

放射線治療をする部屋ってきっとCT撮る部屋と近いんだろうな・・・。


黙ったままで鉢合わせはまずい。



野菜をもらいに行く口実に実家に行ってみた。



お母はカレンダーになんでも書き込むクセがある。



ん?7月8日、『がんセンター14時』って書いてあるな・・・。

私が告知された日だ・・・私は13時・・・。


あぶねー!!



やっぱやばいね。

会うね、こりゃ。



で、放射線治療の話を詳しく聞くと、

治療自体は7月26日(月)から5週間。

その前に、放射線をあてる場所を決めてマーキングしたりするのに

2回ほど行かなきゃいけないらしい。

その2回のうち1回が7月23日。


私のCTの日だねぇ。。。。


しかもその日はまだ何時に行くか決まってないらしい。



あ、そう。。。



やっぱその前に言わなきゃだねぇ。


転移の状態や、手術の日程やらなにもかもがハッキリしてから

言いたかったけど、ダメだな。




ふぅぅぅぅ。





言えない。




軽く言おうと思ったが言えない。


またにしよう・・・。






で、日があいて

結局前日の7月22日。



また仕事帰りに実家に寄った。



「私さー。がんなんさ。甲状腺がん」



さらっと言った。

でも心の中はけっこう動揺。

自分を産んでくれた親に「自分はがんだ」と告白することは

なんだかとても罪深く感じるのはナゼだろう・・・。


「え・・・」



お母のほうがモチロン動揺。


ここまでの経緯を話す。

もちろんがんの中ではタチのいいがんで、全然私は大丈夫だという事も。


「だからさー。風邪をこじらせて肺炎になったぐらいに思ってよ!」

「思えるワケないでしょ!!」

「でも私はガンになる覚悟はお母とばあちゃんのでとっくにできてたからさ。

なんとも思ってないよ」

「・・・そんな事言わないでよ」



んー。

どう言ってもなんか暗くなるな。

自分の娘ががんだとわかった親は何をどこまで深く感じ、考え、思うのか。


娘の私には想像もできないほどなんだろうな。



それでも旦那にいつもサバを食べさせられてる話だとか

「親子でがんセンターだよ!明日も会うかもね!」

なんつって話してたら少しは明るくなってきたが。


とにかく私は平気な態度をとるしかないのだ。

態度でわかってもらうしかないのだ。

つかほんとに平気なんだけど。



これでなんとかひとつの問題はクリアした。



あとは明日のCTで転移がないことを祈るのみだな。