NHK神戸放送局に行ってきました。
神戸市中央区の山手幹線沿いにそれはあります。
なにやら明後日に当練習場に取材に来ていただけるということで、
担当の方と打ち合わせをしに行ってきました。
この建物の前を子供のころから何度何度も通りましたが、中に入るのは初めてです。
もう、すり切れるくらい通っています。
横切った回数を所得に反映させることができたら私は日本でも有数のお金持ちになります。
中はこんな感じ。
隅の方で職員と思われる方が機材を指さし、見学に来ていた小学生たちに
あれこれと説明していました。
私は受付で名前を告げたあと、椅子に座って担当者を待っていたのですが、
目の前に 「打ち合わせコーナー」 と書かれたアクリルがありました。
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そしてなんと、さっきまで遠くにいた職員さんらが近寄ってきて小学生たちに
「ここは打ち合わせをするコーナーです」
と説明し始めるではありませんか。
(これでは、打合せの準備ができんではないか・・・)
子供たちは説明を受けるやいなや、もの珍しそうに机をペタペタ手で触りだしました。
ひとりは写真を取り出してあらゆる角度で撮ろうしています。
これが「打ち合わせコーナー」か~~!
興奮状態に陥り、机の上に登って踊りだす子も。
子供たちの身勝手な行動を職員さんが制止しようとするも、憧れの「打ち合わせコーナー」
を目にした彼・彼女らは構わず騒ぎ立て、どうにもなりません。多勢に無勢です。
職員さんは半狂乱です。
私はイライラしてくるとともに目をうたがいました。
打合せコーナーがこんなにも子供たちの心を奪うなんて。
「ああ、打合せの準備ができん!!」
私が叫んだそのときです。
この騒ぎをきいて駆けつけた局長さんが言いました。
局長:「このコーナーは、今後勝手に人が入れないようにショーケースの中に入れるぞーい」
子供たち:「!!」
この一言で子供たちは勢いを失い、それだけはやめてくれと言わんばかりに
目に涙をためているのでした。
ほっ、これでやっと打合せの準備ができる・・・
私は安堵すると同時に、NHKを勝利に導いた局長さんに拍手を送ったのでした。
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なんてことが起こったら大変だなと、アクリル越しに遠くの小学生たちを眺めながら、
ニヤニヤして担当の方を待っていたのでした。
取材は6日の夕方からです。
おわり
※この話は途中からフィクションです。