COCTEAU TWINS / HEAD OVER HEELS + SUNBURST AND S | 極私的洋楽生活

イメージ 1

こんばんは、豚袋ライトです。



今日からゴールデンウィークに突入された方も多いのではないでしょうか。昨日までの雨と寒さがウソのような陽気に恵まれましたが、いかがお過ごしでしょうか?ワタクシも会社入社以来初めて、ゴールデンウィークを休めそうです。仕事の内容が変わるとこんなにも違うものなのかという感じですが、いざ休みをもらっても何をしていいかわからない(笑)典型的ワーカホリックってやつかも^^;



4月は結局ひと記事しか書いていないので、せめてもうひと記事アップしようでライト記事など…三年近くブログやってきましたが、寡作のためまだまだ取り上げていないアーティストが多いですね。このコクトー・ツインズもそんなお仲間のひとりです。思い出したように最近久々に聴きました。



彼らのセカンドアルバムにあたる「ヘッド・オーヴァー・ヒールズ」を取り上げたいと思います。





コクトー・ツインズは耽美的アーティストの代表格として、無比のアーティストではないでしょうか。彼らの最高傑作と言うと3作目の「トレジャー」を挙げる方が多いでしょうね。代名詞ともいえる「耽美」「天使の声」「幻想的3拍子」が完璧に完成したのが3作目でしょう。



コクトー・ツインズは1980年結成で、デヴューアルバム「ガーランズ」を聴く限りにおいてはポストパンク・ニューウェイブ全盛の影響を色濃く残したありふれたアーティストだったように思う。それがお耽美ミュージックに特化的に変わっていき、トレジャーでひとつの「様式」へと成長したわけです。





豚はこのセカンド「ヘッド・オーヴァー・ヒールズ」が好きです。「トレジャー」が最高傑作に異論ありませんが、このアルバムには蛹が蝶に羽化する瞬間のような美しさとはかなさ、そして危うさがあるように思う。蛹となって自らの特性を知り、純化していった先に蝶の姿があった、みたいな成長過程。それはロックの形式である必要がないことを知り、ただ切り捨てることに迷いがあるような、もがきの美学というかそうした過渡期過程的なところに魅了されるんですね。どこまでヒネくれているんだ、俺(笑)



このバンドに興味を持った人のほとんどは、まずバンドのネーミングに魅かれる人が多かったですね。何といってもコクトーと言えばかの有名な前衛芸術家に他ならず、その双子というバンド名はインパクト大でした。(実際はコクトーへの関心は薄く、シンプル・マインズの初期の未発表曲に由来しているという事ですが^^;)



あと、魅力はやっぱりエリザベス・フレイザーのボーカルでしょうね。時に荒々しく、時に感涙的なほど美しい。何を歌っているのかわからない、というよりそんなのどうでもよくて、不安定なハイトーンの楽器としての声。ロビン・ガスリーのギターもその声に共振するようにエフェクティヴで幻想的なトーンとなっていて魅力。ジャケットもお耽美入っていていい感じでした。



ちなみに、私が入手したのは「ヘッド・オーバー・ヒールズ」とその後出たEP「サンバースト&スノーブラインド」の2イン1CDでした。(トップのジャケはその画像です。)トレジャー以降は追っかけなくなってしまいましたが、1997年に解散しているようですね。



でも、後塵には相当な影響を及ぼしたんでしょうね、マイブラなんてコクトーがいなければ出てなかったかも。



本日はこの辺で締めさせていただきます。あすもあるのでそろそろ寝ます^^。



プレス嫌いの彼らのライブってあまりイメージないですが、さすがYou Tubeには結構あるものですね。



それでは、また♪