BERLIN / PLEASURE VICTIM (1983) | 極私的洋楽生活

イメージ 1

こんばんは、豚袋ライトです。



台風13号、ホントだらだらゆっくりの進路ですね。各地に雨を降らせる迷惑な奴ですね。雨風続くと商売あがったりなのでさっさと通過して欲しいものです。



先日仕事で店廻りの道すがら、ランチをひとりで食っていたのですが、当時は聞いていてあまりのパワープレイに嫌気が差した曲が、懐かしく耳に入ってきました。それは「愛は吐息のように」という邦題のこの曲でした。↓

Berlin - take my breath away



というわけで、今回はベルリンを取り上げたいと思います。



いわずもがな映画「トップ・ガン」のおかげで大ヒットしたこの曲、どうも好きでありません。美しい旋律の良曲なんですが、ずっと「あのベルリンが…」という違和感を払拭できないのです。そう、私にとってのベルリンは非常にアンダーグラウンドなイメージで、ちょっとキワモノ的でアメリカのバンドなのにヨーロッパ的な実験的エレポで、ちょっと猥雑でムフフな感じ(笑)それは早くにこの初期のアルバムを聴いてしまったからでしょう。タイトルからしてスキャンダラスな狙いだったこの曲のインパクトが強かったのですね。



Sex (I'm A...)





とにかくダイレクトでそれモノな歌詞と、まさにセクサロイドと呼ぶにふさわしいテリー・ナン嬢の無機的なセクシーさとも言うべき声と、囁くような悩ましい息使いに若豚も例にもれずノックダウンされてしまったものでした。音としても(今聴くと古い感じはしますが)なかなか頑張っている感じが好きでした。



Metro





私たちくらいの世代にとって、ベルリンの壁という言葉は非常に意味深いキーワードでした。とりわけ冷戦の象徴、自由への大きな阻害の象徴としてその存在は重く、存在悪でした。それがまさか崩壊するとは思わなかったですが…しかもあんなにあっけなく、スゴイ早さで。当時は崩壊の予測だになかった時代。ベルリンという単語はそれ自体深い意味性をもっていました。



そんなバンド名とセクシーとエレポ。。。不思議な存在でしたね。まあ、そんなバンドとトップガンが結びつかなかっただけなんですけどね(笑)あとは売れてしまうことへの潜在的反発というか…若豚気の至りだったのだろうと思います。



Masquerade





このアルバムのあと、「ラブ・ライフ」というアルバムを出しましたが、こちらはもう少しコマーシャルというか、洗練されていましたね。ジャケもこれよりイイ感じでした。その後例のトップガンへと繋がっていくのですが、それ以降はもうどうでもいいバンドでした。



私はこのアルバムの胡散臭さこそがやっぱりベルリンらしいなぁと思うのですが^^。