LED ZEPPELIN / LED ZEPPELIN Ⅱ (1969) | 極私的洋楽生活

 

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豚袋でございます。世間は安倍総理が辞職したニュースで持ちきりですが、レッド・ツェッペリンが一回限りの再結成決定も音楽ファンの間ではニュースですね。他の記事にしようかと思いましたが、タイムリーなニュースがあったということでZEP記事にしちゃいます。

さて、時系列でゼップを聞く決意をした若き日の豚が次に手にしたレコードは当然「Ⅱ」でございました。ファーストからわずか9ヶ月のタイムラグでリリースされた本作に、否が応でも期待が高まります。幼豚がファーストを聞いた時のビジュアルイメージは、「黒い黒い暗黒の世界で、コンガのようなパーカッシブなドラムの波の中でシャウトしのたうちまわるプラントの姿」でしたが、「Ⅱ」を聞いた時のイメージは明らかに「ロックギタリスト・ペイジが自由自在に動き回る、ギターを中心とした総天然色のバンドの姿」でした。

このアルバムの最初の曲、Whole Lotta Loveに心揺さぶられないリスナーはいないと断言したいです。ギターリフのフェードインにはじまり、ボーカルがからみ、轟音リズムが重なるドラマティックな前半。トリップ感と浮遊感たっぷりの中盤。そしてボンゾのすさまじいパワーでブレイク、ギターソロ、そしてフェードアウトしていく後半。ゼップというバンドのエッセンスをすべて凝縮した肉塊がここにありました。A面一曲目から度肝を抜かれ、いつの間にか流れるようにA面が終わり、呆然とした自分がおりました。

我に返ってB面をかけましたが、ここからはその格好よさに感動しておりました。何といっても単調なのに何て素敵なリフなんだろHeartbreaker。突然の曲の終わりから次のLivin' lovin' maidに繋がる「ツナギ」の美学のかっこよさは芸術的ですらあり背筋ゾクゾクものです。ライブでは定番のボンゾの独壇場、Moby dickのパワーに圧倒され、いつの間にかラストのBring it on homeへ一気になだれ込む展開。ひたすら圧倒怒涛の世界に押しつぶされそうになりました。

ファーストが荒削りでソウルフルで衝動的なブルースロックとするならば、「Ⅱ」は紛れも無く意図され完成された確信犯的「ロックグルーヴ原型」なのでしょう。(ハードロックという言葉は彼らに対してはあまり適切ではないと感じてしまい使いたくありません^^)まさにツェッペリンの「音塊・音魂」であると思うのであります。

また、4人であるからこそ・のバンドとしての底力を感じたのも本作でありました。ボンゾが亡くなった時、バンドとして続けられないとした彼らの判断は正しく、すでにその事はこのアルバムの時点で運命的に決まっていたのだと豚は思っております。(再結成のニュースに対する思いは微妙です。ゼップの名を復活させることにはやはり抵抗があります。ボンゾの息子だから、という浪花節的納得性にすがるしかないのですがね^^)

しかしやっぱりゼップの記事は思いいれのせいか文章がヘンになってしまいますね^^;



Whole Lotta Love