最近スーパー等のレジ袋を有料化するところが増えているようだ。

「エコバック持参で環境にやさしい生活を!」ということらしい。

テレビのニュースで取材を受けたある地公体の職員が、「これで環境保護につながると思います。」と言っていた。


さてはて、レジ袋を有料化することと環境保全、環境の保護の相関関係如何??


レジ袋は家庭から排出される廃棄物の中でも大きな部分を占めているということがその根拠らしいのだが、そもそもなぜレジ袋=廃棄物なのか?


私はレジ袋を家庭のゴミ箱のゴミ袋に使ったり、保存用の袋に使ったり、濡れるものを運ぶ際に使ったりするから、直ちに廃棄物になることはまずありえない。つまり、私の世帯に関する限り、レジ袋は排出される廃棄物の大部分など占めていない。


つまり問題はレジ袋=廃棄物と決めつけて疑わない認識、感覚である。レジ袋を「袋」として使えばエコバッグを使う必要はない。「エコ」と言いながら大量生産の流れに乗せなければ生産できない、エコバッグ、しかも生産地が中国だったりして、どんな公害を撒き散らしているか分からないエコバッグなどよりよっぽど「エコ」である。


そういえば、子供の頃の八百屋の袋は新聞紙を折って作ったものだった。


売り上げが低迷か下落傾向にある総合スーパーのコスト削減を「環境」や「エコ」という言葉を使って正当化しているにすぎないのではないか?


次の点に移ろう。廃棄物が多い=環境に悪いのか?

否。廃棄物が適正に処理されなかったり、処理の過程で公害が発生すれば確かに環境に悪いが、単に廃棄物が多いと言うだけでは直ちに環境に悪いとは言えまい。

これは一義的には廃棄物処理行政の効率化の問題であって、真の課題は地公体の廃棄物処理行政が効率性を欠いているということではないのか?レジ袋を悪者にして自分達の努力不足を棚に上げているだけではないのか?


ちょっと考えれば分かること、単純な論理でひっくり返されるようなことをなぜ鵜呑みにするのか、それによる厚生損失をなぜ考えられないのか、「環境問題」に関する誤った認識もさることながら、こうした現代日本人の意識や感覚に、大きな危機感を覚える。


家にはレジ袋がたくさんありますが、捨てません。だっていろいろな用途に使えるから・・・・