『赤紙』・・「召集令状」、通称「赤紙」。ある日突然、ひとりの人間を日常の生活から非日常の戦場へと送り込む一枚の紙。一般の国民にとって、戦場への入り口となる赤紙


これは戦争を知らない世代であっても授業やTV、ドラマ等で一度は耳にしているはず・・・


赤紙を受け取る際には必ず『ごくろうさま』の言葉をかけ、戦場に出掛ける際に、

『いってらっしゃい』の言葉と涙で送り出す。


この言葉は通常、私たちがよく使っている言葉だがはっきりと違うところが・・・

『いってらっしゃい』で始まり『ごくろうさま』(おかえりなさい)を日々繰り返すところである。赤紙を受け取った人の多くはこの『いってらっしゃい』が家族と交わす最後の言葉となったことは紛れもない事実として伝えられている。


先日病院の待ち時間にふと目に付き読んだ一冊の本。

題名『いきがみ』

これは戦時中の『あかがみ』を現代版に変えて作られた架空の物語である。


国の制度により小学1年生にあがると全ての児童にワクチンを打つ。

そのワクチン接種により一万人に一人の確立で命の期日(タイムカプセル)

注入される仕組みになっている。いつ・・・誰が・・・それは巧みな仕組みにより知る事が出来ず全ての人が自分かもしれない・・明日かもしれない・・・その不安と危機感を感じる事で常に『命の尊さ』を忘れずに生きていく事を目的とした国の制度である。反社会(制度)の人間にはこのタイムカプセルが注入される。幼い頃からこれによる死は『名誉ある死』と教育されているのである。


そしてそのカプセルが破裂する24時間前に役所の人間が『いきがみ』を受け取り(その時点ですでにタイムカプセルは始動している)そこに記されている人物に一刻も早く届けなければならない。(手渡しでなければならない)『いきがみ』を受け取ったものが残された時間をどう過ごすか・・・を記されたその本は架空の物語ながら息が詰まるものがあった。


ありえない制度だが・・・・


仮に自分の『命の期日』が24時間だとしたら・・・・・


私は何をするだろうか?


仮に大切な人の『命の期日』が24時間だとしたら・・・・


何をしてあげれるのだろうか?


もしも・・・まさか・・・自分が・・・・・・


それは日常生活の中でも充分あり得る事・・・・


大切に生きよう・・・感謝して生きよう・・・


こんなありえないストーリーの本だがちょっぴり胸が熱くなったのである。