うちの冷凍庫には常に4種類のアイスが入っています。

一つは私用のPARM、一つは妻用の(不特定多数)、一つは息子用のスーパーカップバニラ。一つはつまみ食い用のPINOボックス

私がなぜPARMかというと、まぁ美味しいのもありますが、もっと大きな理由は冷凍庫から出してもすぐに食べられないから!(笑)

まーPARMに不満はないからこのままでもいいんですけどねー。でも息子がまだ保育園なんですが、スプーンがアイスに刺さらないんですよねー、力なくて。それ、手伝わないといけないんですよねー。なのでアイスを美味しく食べるために、アイス用のスプーンにこだわってみましょう。



【目次】


 ■アイス用スプーンの素材

   ステン、アルミ、銅、木

 ■硬いアイスに刺さりやすいスプーンとは

   ちょっと科学的になぜ刺さるのかを検証

 ■おすすめのアイス用スプーン






アイス用スプーンの素材


一口にアイスクリーム用スプーンといっても様々な素材でできたものが存在していました。

一般的なのはステンレス、コンビニでもらえる木などでしょうが、いやいやどうもアイスにベストな素材はそうではないようです。



ステンレスのアイス用スプーン




【熱伝導率 0.16 ~ 0.24 (W/m・℃)×10-2】

もっとも一般的であろうステンレス製のアイス用スプーン。

熱伝導率は決して高くはありません。しかしやはり安くてどこでも手に入るのでほとんどのご家庭にありますね。



アルミのアイス用スプーン




【熱伝導率 1.95 (W/m・℃)×10-2】

アイス用スプーンとして最も多くの製品が出ているのが、このアルミ製。

タカタレムノス 15.0% アイスクリームスプーン は有名ですね。熱伝導率がステンレスの約12倍ということで、12倍速く軽くアイスに刺さります(笑)

熱伝導率が高いとなんで早くアイスに刺さるのかというと、簡単に言えばアイスを溶かしやすいから。スプーンがアイスに当たるとスプーンの熱がアイスに移って溶けます。この熱交換のスピードは比熱に依存しますがスプーン内の熱移動は熱伝導率に依存するので、熱伝導率が高い=早く刺さる、ということになります。実際には、スプーンを持つ手からの熱交換も発生するので比熱の影響も大きいのですが詳細はまた後で説明します。



銅のアイス用スプーン




【熱伝導率 3.71 (W/m・℃)×10-2】

熱伝導率が重要とアルミのところで書きましたが、それでいくと一般的な素材で熱伝導率が一番高いのが銀、その次が銅です。銀のスプーンもありますが、高い(笑)高級食器の代名詞ですもんね。

そこでちょうどいいのが、銅です。お値段お手頃高熱伝導率。

ステンレスの実に23倍。ということは23倍速くアイスが溶けるわけです!もはや一瞬。子供の力でも難なくアイスに刺さるはずです。

でも多分、手が冷たくなる、かな?



木のアイス用スプーン




【熱伝導率 0.0016 ~ 0.0042 (W/m・℃)×10-2】

もはや熱伝導率の桁が2つも違いますね。ほぼ0。溶かしてすくうのは不得意な木のスプーンですが、利点もあります。それは、手が冷たくならない!ということ。熱伝導率の高い銅のスプーンだとどうしても手の熱がスプーンを伝ってアイスに逃げていくので冷たく感じてしまいます。そもそもアイスを食べているということは寒い状況ではないと思いますので問題ないと思いますが、どうしてもそれが嫌な人には木のスプーンがおすすめです。



硬いアイスに刺さりやすいスプーンとは


さて調べてみるとアイス用スプーンの今のトレンドは、硬いアイスにもスッと刺さるということのようで、その代表例がタカタレムノス 15.0% アイスクリームスプーン 。このジャンルの先駆者なのでしょう、みなさんこのアルミ製スプーンを勧めています。

でも待ってください、アイス用スプーンの素材を比べた時、アルミより銅の方が熱伝導率が高かったはず。もちろん銅でできたアイス用スプーンも売っているのに何故アルミのタカタレムノス 15.0% アイスクリームスプーン が絶大な支持を受けているのか、腑に落ちないので調べてみました。

まずアイスにスプーンを刺す時に何が起こっているかというと、へたくそな絵で説明します。

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すみません(笑)

手から熱がスプーンを伝わりアイスを溶かします。

この時の熱の伝わり方で重要となるのが熱伝導率に加え、比熱と体積になります。

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何度もすみません(笑)

簡単に言うと、スプーン内の熱の伝わりやすさが熱伝導率で、手の熱がスプーンに移動、スプーンの熱がアイスに移動するときのしにくさが比熱です。

なので、熱伝導率が高く比熱の低い素材で、手との設置面積が大きく、スプーンの断面積が多きいものほど手の熱がアイスに伝わりやすいということになります。

アルミと銅のスペックを比較すると、

























熱伝導率 比熱
ステンレス 0.16 0.46
アルミ 1.95 0.88
3.71 0.38


やっぱ銅が最高ですね~~(笑)

参考にレムノスさんが自社の15°スプーンと他社製スプーンの性能比較をしてくれていますので添付します。

 ーアイスクリームスプーン性能比較試験

この試験で15°スプーンより性能が劣ると結果の出た銅製のスプーンは胴部分が極端に細くなっているものです。

この試験で分かるのは、タカタレムノス 15.0% アイスクリームスプーン は形状の有利性によって他社銅製スプーンよりも熱を伝える能力が高い、ということ。決してアルミ最強!という結果ではないと思います。
素材と形状、トータルバランスが重要である、ということです。



おすすめなアイス用スプーン


ということで、調べた中でおすすめのアイス用スプーンを紹介します。




レムノス 15°アイスクリーム用スプーン




【素材 アルミニウム無垢】

やはりレムノスの15°は優秀です。特徴は何といってもツルンとしたかわいい見た目。でもただ単にかわいいだけではなく、しっかり手にフィットして手の熱をスプーンに伝え、無垢材ならではの太い握りで熱をスプーン先端まで即座に伝えてくれます。

梱包も遊び心満点でネームも入れられるので、プレゼントには最適です。

Lemnos 15.0% アイスクリームスプーン No.01 vanilla JT11G-11
by カエレバ



アサヒ 純銅製アイスクリームスプーン ラウンド/シルバー




【素材 銅無垢、銀メッキ】

純銅の無垢素材に銀メッキという、素材的には完璧なアイスクリーム用スプーン。

形状も薄すぎず、熱を効率よく伝えてくれそうなスプーンです。値段もお手頃。

アサヒ Copper Spoon 純銅製 アイスクリームスプーン(ラウンド/シルバー)/CIS-2/家庭用品、キッチン用品、便利グッズ、銅器、カトラリー、アイススプーン
by カエレバ




&NE アイスクリーム用スプーン




【素材 銅無垢】

こちらも銅製のアイスクリーム用スプーン。アサヒと似ていますが、&NEの方がアルミが強く、先端部分にロゴも入っているので女の子はこちらの方が好みかも?ケースも可愛いのでプレゼント用ならこちらでしょう。

&NE アイスクリーム スプーン 銅製 (日本製 銅 熱伝導 おしゃれ 人気 アイス 専用 燕 新潟 ギフト プレゼント テーブルウェア カトラリー キッチン雑貨)
by カエレバ




サボスタジオ 金のアイスクリームスプーン




【素材 ステンレス】

駄菓子屋で買った時についてくる木のアイスクリームスプーンをイメージしてデザイナーが本気で作ったアイスクリーム用スプーン。素材はステンレスなので熱伝導率は決して高くはないが、その薄さと表面の鏡面加工によって驚くほどスルリとアイスが離れ、口の中にフワッと広がります。

【メール便対応商品 4点まで】 SABO STUDIO サボスタジオ 金のアイスクリームスプーン 1本 | プレゼント プチギフト カップアイス お祝い グッドデザイン 清水久和【あす楽対応】【正規品】
by カエレバ




アイデアセキカワ アルミアイススプーン




【素材 アルミ無垢】

アルミ素材の可愛いアイススプーン。シンプルで飽きの来ないデザインに加え、マットでカラフルな色展開が物欲をそそります。黒、赤、水色、黄色とお好きな色をお選びください。

【メール便(A) 160円〜対応商品・同梱不可 ※代引き不可】アイデアセキカワ鎚目アルミ アイスクリームスプーン
by カエレバ




鈴木工業 ウォームテックスプーン




【素材 CFRP】

ここで新素材【CFRP】の登場です。炭素繊維強化プラスチックの略で、金属ではありません。元々は宇宙開発等に使用されている素材で、鈴木工業株式会社がアイスクリーム用スプーン専用に素材選び、加工を行ない製品化しました。非金属の気になる熱伝導率は5.00と、なんとアルミの2.5倍、銅の1.3倍です。熱伝導率がいい分、熱の伝わり方を妨げずに薄くすることが可能になり、スーパースタイリッシュなスプーンとなってます。

専用のケースも販売しており(めっちゃ高いけど)、プレゼントすればめちゃくちゃめちゃくちゃ喜ばれること間違いなしですね(めっちゃ高いけど)

WARM TECH SPOON ブラック
by カエレバ