恋する日本語


小山 薫堂 氏著


一度に持ちきれないほどの

花束をくれる人よりも、


一本の花を毎日くれる人のほうがいい。


恋は積み重ねたほうが頑丈だから。



【涵養】

水がしみこむように、少しずつ養い育てること。



喜びは、少しずつ大きくなる方が楽しい。


一瞬で、ワクワクを

使い果たしてしまうのは、勿体無い。


毎日の少しは、未来の重厚に繋がると思う。


人の熱情は、持って3年って、聞くけど・・・。


熱が冷めてこそ、思い合える愛情も、

きっと有ると、私は信じたい。


出逢った頃の、会いたくて逢いたくて

堪らない思いは、正直今の私にはないけど。


もっと深い所で、大切に思う気持ちは、

出逢った頃以上のものだから。


少しずつ、育てて来た私たちの愛は、

この春で、11回目の花を咲かせる。


きっと、何処のお花見の名所の花よりも、綺麗だよ。