思うこと



廣瀬 裕子 さん著




気持ちは簡単にわりきれない。


すきな気持ちがあるのに

はなれなければいけないとき、

すきな人の気持ちが変わったとき。



そんなふうに思う。



わりきれないなら

その思いをもちつづければいい。



すきな思いは

ひとりでももちつづけていられる。



気持ちの整理ができるまで

その思いを大切にすればいい。



そういう形もひとつの形。


できるのは、会えなくても

その人がそばにいなくても

思うことだけ。


その人を

わすれないことだけ。



2005年に突然、

彼から別れを告げられた時。


壊れてしまいそうな心を保つ為に、

本当に沢山の本を読んだ。


普段から読書が好きで、

人一倍、沢山の書物に目を通していたけど、


あの時期は、読むと言うより、

読み漁ると言う言葉の方が、相応しかったと思う。


少しでも、自分を守ってくれる言葉を、

探して探して、読み耽った。


結局は、不倫の癖に・・・・。

別れる事が正解なんだよ。


みたいな、言葉にも出会った。


違う!!私たちはそうじゃない!!


頭から布団を被って、

大声で泣きながら叫んだ事も有った。


そして出会った、この


「思うこと」と言う、詩。


そうなんだ。

自分だけの好きも、有っても良いんだ。


だれも、傷つけない。

自分も傷付かない。


そんな不倫と言う愛し方が有っても、

良いんだよね。


そう思えると、心が軽くなれた。


あれから、私は、

いつも廣瀬さんの本を

すぐにでも、手が届く場所に置いている。


昨日、久し振りにヨウと

長いメールを交し合って、思った。


あの頃の辛さに比べたら、

今、少し位、想いを伝え合えない時間が続いても、

どうって事、ないやん。


また、時間が私たちを元通りにしてくれる。



そう思うと、自然と、


ごめんね。愛してるのに。ごめんね・・・。と、

素直な気持ちでメールを締め括る事が出来た。