今日は、彼の娘ちゃんのお誕生日。


私たちが出逢う前の年、

1999年12月28日に生まれた彼女は、

今年で、11歳になる。


彼は、殆ど我が子には会えてはいない。


立っちした時も、歯が生えた時も、

彼は、側にはいなかった。


だから、初めて「パパ」と呼ばれた時、

何とも言えない気分だったって言っていた。


彼自身、親の愛情を知らない人だから、

どう接して良いのか、分からないのだろう。


知り合った年、既に別居していた、

娘ちゃんの為に、私が選んだ

あんぱんまんのジャンバーをクリスマスに贈った。


勿論、贈り主はパパの名前。


でも、当時離婚問題で揉めていて、

奥さんは受け取らなかった。と、聞いた。


それでも、子供の父親で有る事は、

紛れも無い事実だから・・・。


突っ返されても、送り続けてあげて。

と、私は言った。


あれから私は、毎年、

娘ちゃんのお誕生日に届く様に

彼の名前で、ささやかなプレゼントを

送り続けている。


今年はこれね。

と、彼にメールを送る。


有難う。

また1年、大きくなったんかな?


と、決まった言葉で、彼からの返信が届く。


何度目かの時、

私たちの仲がおかしかった時も、

私は変わらず、送り続けた。


ただ、私が選んだとは、分からない様に気を付け、

豪華でもなく、チープでもなく、

出来るだけ、女性目線では無い品物を、

デパートや、セレクトショップからではなく、

大型スーパーから送る。


今年は、フェイクファーの髪飾りとマフラーにした。


今朝彼に、


今日届くから、

お礼を言われたら、ちゃんと受け答えてね。


と、おはようのメールに添えて伝えた。


そして決まった言葉の


有難う。

また1年、大きくなったんかな?


に、もうふた言、添えられていた。


こんな時にも、覚えててくれたんやね。

弥生がおらんと、俺は駄目やな、やっぱり。


私は少し悩んで、返事を送った。


出逢った時、まだ赤ちゃんだったのにね。

娘さんの成長の分、私たちも成長してるのかな?


どんな時にでも、ヨウの大切な娘さんだから、

私は心からおめでとうを言えるよ。


そのメールにたったひと言、


お前しかあかん。


と、返事が届いた。


そのメールに保護を掛け、私は仕事に出掛けた。