ヨウから、さっき電話が架かって来た。
雨に濡れて、気持ち悪いよ(T_T)って。
大阪での仕事なら、お風呂入りに行く?
って、言えるんだけど、
彼は今、京都での仕事。
毎日、朝早くから夜遅くまで、頑張ってる。
「弥生と初めてひとつになった日も、こんな雨やったね。
朝からパラパラ降り出して、泣き言、言ったら、
お風呂に行く?って、言ってくれたやん。
今、その時の事、思い出して、
思わず電話したんやで。
覚えてる?あの日の事。」
「勿論、覚えてるよ。
あの頃は、私もまだ若かったよね。」
「弥生は今でも、若いよ。
いつまでも、綺麗やし
弥生に逢いたいなぁ・・・・。」
何だか、久し振りに口説かれた感じがして、
背中がムズムズした。
「近い内に、また背中流してあげるから。
今日は帰って、1人でお風呂に入ってね。」
と、5分程の短い会話をして、電話を切った。
雨の7月。
初めてヨウと結ばれた日の事は、
今でも、鮮明に覚えてる。
思い出と言う言葉ではなく、
記念の日として、いつまでも私の心に残り続けると思う。