中島 未月 さん著



さようならまでの

時間が

ただ、いとしさに

満ちて

ゆきますように


生きることは

忘れないで

覚えておくこと

ゆるやかに

忘れてゆくこと


いとしいものを

いとおしく

手放しながら

生きることの

意味を知る



哀しい思い出は

心の片隅に置いておくのが きっといい

痛みはやがて 優しさに変わるから


優しい思い出は

ゆるやかに忘れてゆくのが きっといい

優しさが せつなくならないように


かろやかに

手放して

おわり

うつくしい

人 になる



出来事には、始まりが有って終わりが有る。


でも、終わる事、

さよならの時間ばかりを気にしていては、

何も始められないし、幸せではない。


今を生きる事は、

未来を考えない事ではないけど、


哀しい結末ばかりに心を囚われないで、

前を見て、今を生きて行かなきゃ、明日は来ない。


何かが終わる事は、

何かが始まる事だから・・・・。


自分の物にならなかったものは、

縁がなかっただけ・・・・。


ちょっと寄り道をして、

経験出来ただけ、良いと思うようにして、

執着しないで、手放そうと思う。


でも、こんな風に思えるようになったのは、

沢山の辛い事を経験して来た、今だから・・・・。


ここに来るまで掛かった時間、

流した涙は計り知れない。