23日、天皇誕生日の日、朝の内に真由にエステを施して貰い、
12時前から、彼女のお買い物に付き合った。
そして、2人でお好み焼きを食べに・・・・。
最初は、とりとめの無い会話をしていたけど、真由が口火を切った。
「あの日(12/18の会談の事)、
あれからオーちゃん何か言ってた?」
「ううん。
あの日は、あれからご飯食べて帰ったけど、
特に何も言わなかったから、私も聞かなかった。
山上さんは?何か言うてはった?」
「うん。やっぱりオーちゃんには、
何も伝わらなかったな、って。」
私も、同じ事を思っていた。
「そうやろうね。あの日最後に、山上さんが、
何か言いたい事有るか?って、聞いてくれたのに、
あの人、素っ頓狂な事言うたもんね。
山上さんは、『これからは自分に何が一番大切か良く考えて、
弥生の事、家庭の事をちゃんとして行きます。』
って答えを、待ってはったんでしょ?
私もあの時、オーちゃんの言葉聞いて、
この人は全然分かってないわ。
山上さんの事も、私の事も、
結局は自分自身の事もって、思ったもん。」
私の話を、首を何度も縦に振りながら
聞いていた真由が、
「同じ事、○○さん(山上さんの事です。)も、言うてたわ。
何で、あそこで僕に謝るんやろう?
1番に謝らなあかんのは、弥生にと違うんか!って。
やっぱり、彼はもう駄目やね。
これからも、弥生とは今まで通り付き合って行くけど、
オーちゃんとは、もう会う事はないね。って。」
と、言った。
そう言われても仕方の無い事を、
旦那さんはしたのだから、
私に異存など、ある筈は無かった。
「それで良いと思う。
私も、もしオーちゃんと一緒に呼んで貰えても、
行きたくはないよ。
真由も言ってくれた通り、済んだ事やとは思ってるから、
心が痛む事は無いけど、
やっぱり気分の良いものではないやん?
どんな風にこの人は・・・って、
その事が頭をよぎるのは、疲れるもん。」
「弥生がそれで良いんなら、
私たちは全然かまわへんからね。
ただ、家に来て、帰った時、
弥生がオーちゃんに嫌味とか
言われたりしないかな?
って、それだけが心配なだけで。」
「うん。それは大丈夫。そこまで、酷い仕打ちは、
なんぼオーちゃんでもしーへんよ・・・・。」
話を続けようとする私の顔を見る真由が、
まだ何か言い足りなさそうにしている事に、私は気付いた。
「何?何か言いたい事有るんなら、この際やから全部話して。
で、もうこの話は、今日で終わりにしよう。
真由にも山上さんにも、これ以上オーちゃんの事で
嫌な思いさせたないから。」
私の言葉を待って、真由が口を開いた。
「うん。あのね、この話は○○さんには、してないねん。
これ以上を嫌な思いをさせたくなかったから、
私だけの胸に収めてたんやけど。
この前、最後にオーちゃんが言った言葉で、
私許されへん事があるねん。
弥生にその事話しても良い?」
言い難そうに話す真由に、
「大丈夫やで。
私、本当に何を聞いても、オーちゃんの事で
傷付くことは、もう絶対に無いから。
そりゃあ、聞いて嬉しい!って事は無いけど、
真由が心配してくれる様な傷を受ける事は、もう無いから。
それ位、オーちゃんに対しては冷めてしまってるから。
気にせんと話して。」
と、私は正直な気持ちを告げた。
そしてようやく真由は話し出した。
「あのね・・・・。」