昨日はお好み焼きを作って、

旦那さんの好きなあおりイカも、お造りにした。


お酒を飲む様になってから、

(実は旦那さんは30歳まで全くの下戸でした。)

おかずがひと品だと物足りないらしく、

主なおかず以外に、必ず3品は何か作る。


調理師でもある旦那さんは、味にうるさい。

それは、職業柄なので、当然だと思う。


器にもかなり拘る。

これは、私の影響でもあるので、全然気にはならない。


私が作ったものには、よっぽどの事が無い限り、文句は言わない。

(言われない様、かなり神経を使ってるし・・・。)


でも、夕べは違った。


お好みを焼いて、食べている最中から、

何か不穏な雰囲気を感じたので、私は聞いた。


「お好み焼き嫌やったん?」と・・・。


すると、

「嫌やないけど、今日は偉い手抜きやなと思うて。

もうひと品、煮物くらい作ったら良いのに。

それに、俺今日はもつ鍋食べられると思って、帰って来たし。」


そうだ。一昨日のご飯の後、「明日はもつ鍋が食べたい。」

と、言っていたのは覚えていた。


ただ、昨日は前日の4時起きと、月末の忙しさの疲れで、

朝、少し寝坊をした。


慌しく、父の為のお弁当を作り、自分用にお茶の用意を済ませ、

父を病院に連れて行く日だったので、

もつ鍋用のお出汁の用意を忘れて、出掛けてしまった。


旦那さんは、もつ鍋に限らずどんな時でも、きちんと、

いりこ、昆布、かつおを使った出汁を好む。


もつ鍋の場合、いりこと、昆布を6時間は浸けて置かないといけないので、

昨日は必然的に無理だった。


もつも、何処何処で買った物でないと駄目と、決まっているし、

チャンポン麺も決められている。


その両方を売っている所まで掛け持ちするだけで、

早くて、30分は掛かってしまう。


仕事を終えてからでは、遅くなるし、

昨日は途中で買い物に走る時間は無かった。


だから、もつ鍋は出来なかった。


その事を、ひとつひとつ説明する気力は、昨日の私には無かった。


ただ、「ごめん。明日作るわ。」と、だけ答えた。


旦那さんは、

「鍋は家族で食べられる一番のご馳走やし、

ひとつの鍋つつくのって、団欒って感じするやん。

冬は出来るだけ鍋にしような。」

と、機嫌を取り直したのか、笑顔で話していた。


同じ鍋つつくだけで、家族がひとつになれるなんて、大間違い!!

と、心で思いながら、私はえびすビールを4缶空けた。