繰り返し言われても、繰り返し過ちを犯してしまうのはなぜだろう…

ーあることを繰り返しているのであれば、同じ考えを繰り返しているからに他ならない。

わかってるさ。わかっているが故に哀しいんだよ。

ーすべてを知りながら何も「知らない」者よ。お前はそのために生まれてきた。

何もできないのさ。次に起こることがわかっていながら止められない。
自分が傷つきボロボロになっていくのを黙って見ているしかない。

ーお前は止めたではないか。

一度はね。でも結果はこのとおりだ。

ー一度は止めた。だが再び同じ事が起こると思っていた。

そう。

ー完璧ではないか。お前の望むとおりになったのだ。

そうさ。最高の皮肉だった。世界が壊れた。わたしはバラバラになった。今もそのかけらを探している…

ーそれで、かけらは見つかりそうかね?

わからない。

ーそれでいいんだよ。
人生とはかけらを探す作業だ。探しなさい。もっとたくさんのかけらを。お前がなくした以上のかけらを!
ー大いなる種子よ。堅く閉じた蕾よ。生まれ出んとする胎児よ。
これらのどれもが栄養を蓄え、力をため、そして光を目指し、ようやくたどり着くのだ。
お前もそうなのであり、やがては花開く。
そうならないことなどあり得ないのだ。
ただそれだけを望めば、成就も簡単だろう。
だがお前は今起こっていることばかりに目を向けている。
大事なのは希望にだけ目をむける事だ。
分かっているだろう。だが繰り返し言おう。お前を目覚めさせるために。
ー君の準備ができたときだ。だがもうできてると言ってもいいころなんだけどね。
木は芽吹き花が咲く。
生まれるときがきたのだ。

ぜんぜんわからない。そう感じられない。


ー君には枷がある。
木にせよ蕾にせよ胎児にせよ、自分の枷を破って誕生するものだ。
君もそれを破る必要がある。

どうしていいのか…わからない。本当にわからない。


ーもう少しだ。あと少しでたどりつけるのだ。忘れてはいけない。常にわたしといることを。