アンカーは5年前、サダオに「サダオは常識から外れられない人間じゃないのか」と言ったが、実際に常識からはみ出されなかったのは自分だったと語りだす。
「僕はノーマルな人間です」と土下座までして教師続けて学長にすすめられるまま見合いをして結婚して子供ができて、一生仮面をかぶって生きて行こうと心に決めていたけれど、そう考えれば考えるほど苦しくて今日は最後まで立派なパパでいようとしたけれど途中で逃げ出してきてしまったこと。
学校を首になるかもしれないけれど、子供にも「お父さんは男の人しか愛せない男なんだ」と言う決心をしたこと。



これを聞いてコウジ「これで僕も仲間ですね」。これにはみんな一瞬ビックリ。「コウジくんもコッチの人だったの?」。


コウジ 「僕にも開けてほしくない扉がひとつできたって事です。だっておふくろには言えないでしょ。年も年なんだから。」

みんないっせいに「そういうことね」とホッ。


コウジ「それにおふくろとはかんむり島に行ってないし」

サダオ「コウジ…」

コウジ「俺の結婚式には出席してくれるよね。兄貴」

サダオ「もちろんじゃないか」


この時のサダオの顔がすっごくいいの。


(つづく)