6月15日は江の島塾でした。
月に2-3回、江の島まで通うのは正直「・・・・」と思っていました。
でも初回の海の爽やかさが、頑張って行こうという
モチベーションを助けてくれて今回も行ってきました。
江の島塾は毎年色々なテーマで開催されているそうですが、
今年は
女性の貧困の連鎖から来る問題点を考える
というテーマで、さまざまなジャンルの専門家の方たちに
講義をしていただき、勉強をして、
最終的には政策提案まで持って行こうという企画です。
わたしは父母懇活動などを通じて、『請願』や『陳情』という
活動はしてきましたが、『政策提案』っていうのははじめてなので、
そのノウハウも含めて学ぶ機会をいただけて感謝しています。
第2回の先週は、県立保健福祉大学から岩永理恵さんという
講師の先生に来ていただき、貧困の定義などを教わりました。
埼玉県立大学の堅田香緒里さんとふたりで中心となって、
英国のミニマムインカムスタンダード法を用いた
調査活動などを行っておられます。
「くらしのもよう」
今回は最低限の生活とは何かをわたしたちもワークショップで
考えさせられました。
わたしのグループには、実際に生活保護の窓口で、
専門職として仕事をしている方や、
子育てを終えた主婦の方などが、一緒に参加して、
じつに明確で面白い視点を共有することができました。
OECD諸国内で日本はメキシコ、イスラエル、チリ、
アメリカ、トルコに次いで貧困率が高いというデータにも、
非常に驚きました。このデータには中国、北朝鮮、
アフリカ諸国は含まれていませんが、
GDP上位3カ国の貧困率は、確実に上がっています。
アメリカや中国などの大国は人口問題との比較も
しなくてはいけませんが、こんな小さな国土で、
1億3000万人弱ほどの15%が貧困というのは高い確率です。
これを女性、とりわけ母子家庭などに照準を変えると、
貧困率は50%にも上ってきます。
高齢者、単身世帯ではさらに見えない貧困も想像に違いません。
社会的な貧困、
個人的な貧困、
経済の貧困、精神の貧困、
環境的な貧困、
いろいろな見方があると思います。
わたしは貧困を研究していこうと考えているわけではありません。
でも、教育格差、地域格差、医療格差の実態などを、
「教育」「子育て」というフィルターから見てきていて、
格差を構成している「貧困」の原因は何で、
どこをどう変えれば、日本の子どもたちは幸せで、
心豊かに生き抜くことができるのかということに、
とても興味があります。
今年のメンバーには実際に貧困に直面している方や、
年金で生活をしている方、子育て真っ最中の方、
さまざまな女性が参加しています。みんなで協力して、
知恵を出し合いながら、貧困の連鎖を断ち切り、
明るい未来に向けた提言に結びつけていければいいなと
思います。また追って、学んだ内容をシェアさせていただきます。