舞台「シルヴィアの爪跡」無事に終えることが出来ました。ゲネ2公演と本番8公演。計10公演。みんな心と身体がボロボロになりながらも最後まで走り抜けることができました。今は達成感に浸りながら電車でブログを書いています。


また、天候の悪い日もあった中ご来場頂いた皆様。本当にありがとうございました!改めて感謝申し上げます。


今日の内容はこの舞台で学んだ「アクションで大事なこと」について書きたいと思います。


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アクションで大事なこと①「掛け声」

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この舞台の代名詞とも言えるアクションシーンは迫力がかなりあったと思います。


ですが、武器を持って狭いステージ上で複数人がアクションを行うのは本当に難しいんです。誰か一人でも手を間違える(アクションの手順)と、大ケガに繋がるからです。


また、「タイミング」も本当に大切で、見ているお客様が「うん?今の何?」と感じてしまった瞬間にそのシーンは一気に冷めてしまいます。そのため本当に蹴ったり、殴ったり、斬られているように見せる技術が求められます。


アクションシーンでは、安全第一で行うため「掛け声」を徹底しています。「ハッ!」とか「このー!」みたいな掛け声を相手にかけてアクションを行います。ですが、声と身体の動きが同じになってしまったり、声が枯れてきたり身体が疲労してくると、その声が小さくなってしまいます。(さらに本番中はSEという音響が入るためさらに聞こえにくくなる)


なので普段の稽古から「掛け声」を大切にしながら練習に励みました。この本番中、こういった声の部分はしっかりできたと思います。


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アクションで大事なこと②「距離感」

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さらに、アクションで大事なのが「距離感」です。相手との距離感、味方との距離感、舞台上で自分が今どこにいるのかなど、常に把握しないと行けません。


アクション中や袖口にはける時に、幕に当たることも許されません。幕が破損したらかなりの金額がかかることもそうですが、安全面を考えても幕に触れることは絶対にダメです。


でずが、距離感を見誤ると幕に触れたり鎮(しず)に触れる危険性があるため必ず距離感は認識してアクションを行わないといけません。


細かくあげるとまだまだありますが、これだけでもアクションは相当難しいというのがお分かり頂けたかと思います。


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アクションで大事な事③アンサンブルのスキル

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最後に、今回僕は「アクションアンサンブル」でのシーンがメインでした。アクションアンサンブルとは基本的には「撃たれる。斬られる。殴られる。蹴られる。」など最終的に「負ける役」になります。


「メインを引き立たせること」がアンサンブルの1番の仕事です。アンサンブルで特に難しかった事が、この殺られるシーンです。


今回銃で撃たれるシーンが多かったのですが、撃たれた時の身体の動かし方や、撃たれた時に発する声をとにかく勉強しました。


リアルに銃弾が飛んでいるわけではないので、お客様にリアルな演技を届けるには「どこが撃たれたのか?」を明確にする必要があります。


右肩なのか、左足なのか、撃たれる場所でその後の身体の動きも変わります。また、相手の人と入念に打ち合わせをして、銃口をきちんと撃たれる場所に向けないといけません。そういった細かい作業をとにかく繰り返し行ってきました。


色んな方々に「アクションの殺られ声すごい良くなった!」とか、「動きが格段に成長してる!」とお褒めの言葉を頂けて少しホッとしました。


でも突き詰めるとまだまだ課題だらけだし、もっとレベルアップできると確信が持てました。


アンサンブルは目立つポジションではありませんが、アンサンブルのスキルが上がると、より戦闘シーンの迫力が高まるというのも分かりました。


アクションは今回が初めてでしたが、この数ヶ月で演技力もそうですが、演技に対する考え方も格段に向上したと思います。


アクション指導、演技指導して頂いた主宰の矢那居さんをはじめ、座組の皆様、本当にありがとうございました。またいつか共演出来たら嬉しいです!その日までにもっとレベルアップしておきます!