夫と4歳の娘と東京都・日野市に暮らしている36歳、ワーママです。家業を継いで3代目社長をする傍ら、個人でアート制作やセッションを行っています。日記のように綴ります。




以前、美術の勉強セミナーで

(女子美術大学の教授だったかな…)

こんな言葉を聞いたのです。


「美術が苦手な人ばかりで、

この世の中は出来ている。


実際に、アートを生み出す側(供給側)

(マンガ、アニメ、画家、イラストレーター、デザイナー等)は、ほんの2割ほど。


あとの8割は、それを鑑賞する側(需要側)なのだ」



それを聞いて、「だよね!そりゃそうだ」

と、腑に落ちたことがあったんです。




それは、

私がずっとモヤモヤしていたことと

つながるものだったので。




確かに、日本の学校教育(特に中学・高校)

形を上手くとれるかとか(デッサン)

模写できるかとか、器用に作れるかとか、

そっちに重きを置かれていて、

それができない人にとっては、

「苦手意識」が植え付けられがち。



つまり、みんなが一律に、

アートを生み出す(供給)側が受けるべき教育ばかり受けて

「鑑賞する楽しみ」のほうの教育

十分に学べないまま、子どもたちは美術教育を終えるように思う。



そんな子どもたちが、

美術に対する苦手意識を持ちながら

大人になるもんだから、

鑑賞する楽しさを学ばないまま

大人になるんだなと。



ちなみに、

私も教育現場に8年いましたけど、

そこはずーーっと葛藤がありました。

(成績つけるのが苦しくて苦しくて

いつも成績付けの時は体調崩してました)


そうは言っても、指導要領に基づいて

成績付けはしなきゃいけないし、

(いくら鑑賞のところをみようみようとしても、ウェイトが多いわけではない)

難しさを感じていました。



そこにメスを入れられたら、

一番手っ取り早いんでしょうけど。

(それは学校はもちろん、文科省が後ろにいることを考えると難しい)



話は戻りまして、

すごく乱暴な言い方をすると



アートに仕事として携わる2割の人以外は、別に

絵が上手くなる必要も器用である必要もない。

(特に中学・高校の美術科目で仮に

成績が悪くても、後年に引きずることは無意味)


美術に苦手意識があっても

見ているのは好き、アートが好き

という人が大多数(8割以上)いるわけです。



そういう人たちは、

「苦手意識の亡霊」に取り憑かれて

苦手だからと疎遠にならずに


アートに触れて心豊かになるとか

鑑賞する楽しさを感じて欲しいなと思いました。



だって、アートの世界は、

造作の美しさとか、

そういうものでは測れない、奥深い

心と繋がっている無限の楽しさがあるから。



2割の人がクリエイティブに(生み出す側)で

よい作品を生み出してくれればよいし、

残りの8割の人は消費者(お客様)だと考えれば、

後者は「いかにアートを楽しむか」にフォーカスしてもらえればよいのだと思います。



なんか心が軽くなる気がします。




箱根彫刻の森美術館のスタンドグラス



イシカワマエガミ


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