【HIS】旅行プログラム


 

ヨルダンのペトラ遺跡は、世界遺産にも登録されている圧巻の歴史的建造物です。

ペトラ遺跡の魅力と見どころ

ペトラ遺跡は、ヨルダン南部の砂漠地帯に位置する古代都市遺跡で、紀元前1世紀頃に栄えたナバテア王国の首都でした。岩山を削って造られた建物群は、その規模の大きさと精巧な意匠から「砂漠の薔薇」とも称されています。

遺跡の中でも特に有名なのが、高さ約40mの「エル・カズネ」です。ギリシャ神殿風のファサードが印象的で、インディ・ジョーンズの映画のロケ地としても使われました。他にも、ローマ風の円形劇場跡や王家の墓などの見どころが点在しています。





ペトラ遺跡へのアクセスと見学のポイント

ペトラ遺跡へは、首都アンマンから南へ車で約3時間の場所にあるワディ・ムーサという町が起点になります。入場ゲートを抜けると、まず狭い渓谷「シーク」を1.2km歩きます。その先に開けた場所に「エル・カズネ」が現れるのです。

遺跡内は広大なので、少なくとも半日から1日は見学に充てたいところ。日中は灼熱の太陽が照りつけるため、日よけ対策と水分補給は必須です。ロバに乗って移動するのもおすすめ。夜にはライトアップイベントもあり、幻想的な雰囲気を味わえます。







ペトラ遺跡が伝える古代文明の息吹

ナバテア人は、中東の交易路の要衝を押さえて富を蓄えた遊牧民族でした。ペトラの建物群からは、ギリシャやローマの建築様式の影響が見て取れます。岩山を削るという高度な技術と美的センスが融合した、唯一無二の文化遺産といえるでしょう。

現在でこそ人気の観光地となっていますが、ペトラが再発見されたのは比較的最近の19世紀のこと。砂漠に佇む朱色の神殿は、今なお古代文明ロマンを色濃く漂わせています。訪れる者を魅了してやまない、謎に満ちた遺跡なのです。





ペトラ観光で感じるヨルダンの魅力

ペトラ遺跡のあるヨルダンは、中東の中でも比較的治安が安定した国として知られています。国民の親日感情も厚く、旅行者に対してフレンドリーに接してくれます。ヨルダン料理も独特の美味しさで、羊肉料理の「マンサフ」などは必食です。

ペトラ以外にも、死海での浮遊体験や首都アンマンの旧市街散策など、見どころは盛りだくさん。イスラム教の聖地としての歴史や文化に触れることもできます。ペトラ観光を機に、ヨルダンの多様な魅力を味わってみてはいかがでしょうか。





ペトラ遺跡が今に伝える普遍的なメッセージ

ペトラ遺跡は、今から2000年以上前に栄華を極めた文明の象徴です。当時の繁栄ぶりを物語る壮大な建造物群は、人類の英知と創造力の結晶といえるでしょう。一方で、ナバテア王国も最終的には滅亡の運命をたどりました。

砂漠に朱色の神殿が佇む光景は、栄枯盛衰の世の理を雄弁に物語っているようです。現代に生きる私たちに、文明の盛衰や人間の営みの儚さを感じさせずにはおきません。そんな普遍的なメッセージ性も、ペトラ遺跡が多くの人を惹きつける理由なのかもしれません。