マスター:「じゃぁ、ラン。これ歌って」
マスターから渡された歌を私は歌う。
ラン:「ラララ~ラララ~」
歌うことが目的で作られた【ボーカロイド】。 私もその一人。 ロボットの法則なんて知らない。 私は感情を持っている。 喋ることもできる。 表情もある。
マスター:「OK。今日もいい歌ができたよ。お疲れ」
マスターはそういうと、部屋から出て行った。 玄関から聞こえてくる、チャイム。 そのうち、マスターが帰ってきた。 マスターの顔は嬉しそうだった。 何でだろう?
~次の日~
今日、新入りが来た。 昨日来たのは新入りのボーカロイドだったのか。
マスター:「ラン、GUMIだよ。仲良くするんだよ」
GUMI:「よろしくね!ランちゃん!」
可愛い子だった。歌も人間に近い。 私だってちょっと高いけど人間の声に近いもん。 それから、マスターはGUMIばかり使って歌を作った。 マスター、私も歌いたいよ。 歌わせてよ。 GUMIばかり使わないでよ。 出してよ。 決めた。 今日から一週間、マスターがあたしを使ってくれなかったら家出する。 だって、マスターにはGUMIがいるし、私が居なくても平気でしょ?
~一週間後~
マスターはとうとう使ってくれなかった。 よし、家出するか。 前から準備はしていた。 たとえ、戻ってきてほしいといわれても帰らない。 さようなら、マスター。お元気で。 私はこっそりPCから出た。
~次の日~
私は街並みを歩く。 たくさんの人混み。 PCの外の世界は素敵だ。 だけど、少し窮屈。
~一週間後~
現在、東京にいる。 ここは空が見えない。 上を見ても高いビルのせいで青い空が見えない。 人間は平気なのだろうか? マスターやGUMIは元気だろうか? 元気だろうがなんだろうか私には関係ないか。
~次の日~
少し疲れた。 不思議だな。 私はロボットなのに。 重い足取りを踏ん張って歩いていると、不思議な建物を見つけた。 屋敷なのだろうか? その時、雨が降った。 困った。 私は雨宿りをするべく、屋敷に入ることにした。 ドアノブに手をかけた。 ・・・・・セキュリティロックがかかっている。 こんなの壊してしまえばいい。 そう思い、私はセキュリティロックを壊した。 意外にもろかった。 私は屋敷に入った。
ラン:「お邪魔しま~す」
屋敷は明るかった。 マスターの汚くて狭い部屋とは違って、ここは綺麗だし、広かった。 思わず見とれていると、
???:「poulet・・・・、覚悟しなさい・・・・」
???:「ギャー!!!ゆる子さまぁ!どうかご勘弁をぉぉぉぉ!!!!」
ゆる子と呼ばれた少女に罵られる?に謝るpouletと呼ばれた人。 何をやっているんだが・・・・。 しかし、二人とも私の存在に気が付かないのか? 突如・・・・・
???:「黙れ!喧嘩してんじゃねぇぇぇえ!!!」
poulet:「ひぃぃぃ!belle!!!」
belleと呼ばれた少女は大声で怒っていた。 それを聞いた途端、おびえるpoulet。
belle:「ていうか、侵入者が来てるぞ!!!喧嘩している暇あったら気づけ!!!」
poulet:「へ?侵入者?どこどこ」
pouletはあたりを見回し、私の方に顔を向けると。
poulet:「あ、ほんとだ」
belle:「気づかなかった罰として、あの子を仲間にしなさい」
poulet:「へ?何であたしが?」
belle:「№1だから。勧誘はあんたの仕事だろ?」
ゆる子:「そうね、いってらっしゃい。失敗したら・・・・・」
poulet:「失敗したら?」
belle:「新魔法の実験台になってもらうからね」
poulet:「いやぁっぁぁぁぁ!やってきます!成功させてきます!!!」
pouletはあわてて私の所に駆け寄った。
poulet:「ようこそ!怪盗秘密連合本部へ!!!!」
威勢のいい声をpouletは出した。 即座・・・・、belleがpouletに向かって殴った。
poulet:「何いきなり、殴るんだよぉ・・・・・。イテテ・・・・」
belle:「馬鹿野郎!いきなり何カミングアウトしてんじゃ!!!このボケ!!!」
belleはpouletに向かって説教を始めた。
一時間後・・・・。 やっと説経が終わった。
poulet:「あのぉ・・・・。御嬢さんのお名前は・・・・・」
ラン:「ラン。鏡音ランよ」
poulet:「へー、ランね・・・・。え?ラン!?何でボーカロイドが此処に!?」
ラン:「それにはいろいろ訳がありまして・・・・・・」
belle:「其れよりラン。この本部を見られたからには仲間になってもらうわ。今ならナンバーとコードネームをプレゼントするわ」
poulet:「そんなんで仲間になるわけ・・・・」
ラン:「いいよ、別に」
poulet:「え!?いいの?」
ラン:「うん、どうせ帰るところないし」
pouletは驚いた表情をしていた。 そんなpouletを無視して、belleが。
belle:「じゃぁ、ナンバーとコードネームあげるね。」
belleは紙と鉛筆を出して何かを書いた。 あれ?紙と鉛筆なんてあったっけ?
ゆる子:「紙と鉛筆なんかあったっけ?ていう顔してるわね」
ラン:「何でわかったの!?」
ゆる子:「あの子に初めて会った人はみんなそういうことを思うもの」
ラン:「はぁ・・・・・・・」
ゆる子:「ちなみに彼女は、魔女だから、魔法で紙と鉛筆を出したの」
魔法が使えるのか・・・・・・。 そんなことを考えていたら、belleが突然。
belle:「決めた! ラン!あんたのナンバーとコードネームを発表するよ!」
poulet:「ちょ・・・、belle。それあたしのしごt(((((」
belle:「№13 【fleur】よ」
ラン:「ふ・・・・fleur?」
belle:「そう、基本コードネームで呼ぶからね。よろしく、fleur」
ラン:「よ・・・よろしく・・・・・」
こうして、私はボカロ怪盗♪fleurになった・・・・・。


