おばんです。
kiriです。
タイトルに合わせて、チョコっとだけ情緒ある
古風な挨拶で、今夜は入ります。
さてさて、復刻シリーズ、今回は4回め。
よろしかったら、飛んでみてください。
1回め ミステリーゾーン
2回め 黄昏時 高架下 あなたはダレ?
3回め 黄昏時 秋 高架下 なんだオマエ、間が抜けてないか?
だんだん、コミカルになっていってます。
さて、今回は
読み返してみると、どうやら東北大震災の直後に書いたようだ。
停電が出てくる。
そう言えば、あの頃も思ってたなぁ。
平和な日常は砂上の楼閣なんだなって。
もろい。
そんな脆いところにオイラはたってる。
そして今は、コロナだ。
平穏はあっというまに、崩れる。
もろいなぁ。
ホントに。
今も思う。
さぁ、BGM
今回も1979年、ラジオから流れてた曲で行きます。
平和だった、あの頃。
Randy Van Warmer Just When I Needed You Most
まずは、ウィキから。
天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼ぶのは、
天気雨のときには狐の嫁入りがあるという俗信に由来しており、「狐の祝言」とも呼ばれる。
江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による『狐の嫁入図』では
この俗信に基き、狐の嫁入り行列と、
突然の天気雨に驚いて農作物を取り込む人々の様子が描かれている。
突然やってきた。
土砂降りの雨…。
傘を持ってないオイラは、目的地である自分の事務所まで必死に走った。
夜9時の話。
ようやく事務所まで、
あと50メートル。
が、
そのとき、
これまた、突然雨が降り止む。
超通り雨。
それはいいけど
オイラはずぶ濡れ。
まいった。
水も滴ってしまった。
ビッショリ。
けど、
ビックリしたなぁ。
なんだぁ、
この超スピードの天気の変化。
気まぐれすぎる。
空を見上げると、
アレレレ、雲を避けて星がたくさん出ている。
そして、オレンジ色のでっかい月。
信じられない。
ホント、気まぐれすぎる。
どういうわけか、街に灯りが見当たらない。
今の大雨で、停電しちゃったかぁ。
ここのトコロ、
電気における想定外は当たり前になってしまったから、
オイラは、別に驚かない…。
で、
これまた、どういうわけか、
路行く人が、1人もいない。
人っ子一人いない街…真夜中の風景みたいだ。
ミンナ、まだ雨宿りしてるのかなぁ?
そりゃそうだよな、止んだばっかりだモンな。
街の灯りがない。
月灯り、星灯りでボンヤリと明るい街…なんか、スンゴイ幻想的。
おおお、なんか街が変わっちゃったぁ。
ビックリしたオイラ。
オイラは、目を真ん丸くして、50メートル、ゆっくり歩いた。
靴の中に入り込んだ水が
チャップン、チャップンと、素敵な音を立てる。
事務所が入る建物の前まで到着。
そこでオイラは気づく。
2階にある、オイラの事務所の部屋へと続く外階段。
その階段のふもとに、
しゃがみこんでる影がいる。
小さい影。
子どもかなぁ…。
オイラは、なんか、背筋だけ、冷蔵庫に入っちゃった。
ぞっ。
なんかさぁ。
その影、
メチャクチャ、
ショボンとしてるオーラを発してるんだモン。
変ジャン、そんなの、
子どもにしちゃ。
なんだぁ、なんだぁ?
<続く>
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
ドキュメンタリーの仲間たち
インターネット上映会
野澤和之監督 「61ha」
元気にやっております。
よろしかったら是非。
詳しくはこちらをどうぞ。
↓
https://www.filmmaker-viale.com/
どもです。
kirigirisuです。
さぁ、今回は頭からBGM行ってみよう。
Bruno Mars Count on Me
去年から、コロナ渦で世の中がすごいことになっている。
もし罹ってしまったら
隔離状態になってしまうし、
そうなると仕事もできない。
仕事ができないと…
アハハハ、考えたくない。
でもって
症状が重いとそれ以上の危機も待っている。
なので…
オイラは、できる範囲で努力するようにしている。
マスクはもちろん、
できるだけ、外食をしないで、やってきた。
もちろん、酒場もだ。
仕事では、アチコチに出かけなくてはならない。
で、お腹がすくと
お店で食べないで
コンビニに走る。
でもってパン。
駅から、移動する間にパパパっと食べちゃう。
(まぁ、外で食べるのだから
これも外食と言えば外食かもな)
食べるコトに、それほど、熱心でもないので
なんとなくそんな感じで去年は過ごしてしまった。
すごい一年だったなぁ、ホント、そう思う。
つい先日のこと、夕方ちょっと前。
お昼を食べはぐったオイラは
吉野家の前をたまたま歩いていた。
中を見たら混んでない。
久々に寄ってみっか。
そんな気になった。
若かった頃、
初めて吉野家に先輩に連れていってもらったとき
こう教わった。
「いいか、牛丼くださいって言っちゃダメだぞ。
並み、あるいは、大盛。
そう頼むのが通の注文の仕方だからな。
牛丼ください、と、言ったら、舐められるぞ」
なるほど、そういうもんか。
若かったオイラは、先輩の言葉を素直に受け取った。
なるほどと思った。
今も、その先輩のアドバイスをしっかりと守っている。
オイラの近辺にある牛丼屋は
吉野家
松屋
が、とにかく多い。
松屋は、食券を自動販売機で
買うスタイルになってしまったから
「並み」とは、言えなくなってしまった。
が、吉野家は、まだまだ続いている。
久しぶりの吉野家。
半年ぶりくらいか、もしかすると。
オレンジ色のまちがっても
オシャレとは言えないお店。
中に入ると、カウンターにしっかりと
アクリル板のついたてが…。
すごい事になってるなぁ。
「すみません、並み、お願いします」
いつものように、並み…と。
「並み一丁」
威勢のいい店員の声。
ダイジョブだ。舐められてない。
お盆にのった、並みが運ばれてくる。
お~、来た来た。
湯気がたってる。
オイラは、七味唐辛子と紅生姜を乗せ、ほおばる。
ほおばった瞬間、ジンと来た。
お~、牛丼ってこんなにうまい食べ物だったのか。
久々の牛丼はメチャクチャうまかった。
感激した。
でも、その後、すぐに複雑な気持ちになった。
いいのかな。
牛丼を食べて、こんなに感激してて。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
ドキュメンタリーの仲間たち
インターネット上映会
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始まっております。
よろしかったら是非。
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さぁ、今回は頭からBGM行ってみよう。
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去年から、コロナ渦で世の中がすごいことになっている。
もし罹ってしまったら
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そうなると仕事もできない。
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アハハハ、考えたくない。
でもって
症状が重いとそれ以上の危機も待っている。
なので…
オイラは、できる範囲で努力するようにしている。
マスクはもちろん、
できるだけ、外食をしないで、やってきた。
もちろん、酒場もだ。
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で、お腹がすくと
お店で食べないで
コンビニに走る。
でもってパン。
駅から、移動する間にパパパっと食べちゃう。
(まぁ、外で食べるのだから
これも外食と言えば外食かもな)
食べるコトに、それほど、熱心でもないので
なんとなくそんな感じで去年は過ごしてしまった。
すごい一年だったなぁ、ホント、そう思う。
つい先日のこと、夕方ちょっと前。
お昼を食べはぐったオイラは
吉野家の前をたまたま歩いていた。
中を見たら混んでない。
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若かった頃、
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こう教わった。
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牛丼ください、と、言ったら、舐められるぞ」
なるほど、そういうもんか。
若かったオイラは、先輩の言葉を素直に受け取った。
なるほどと思った。
今も、その先輩のアドバイスをしっかりと守っている。
オイラの近辺にある牛丼屋は
吉野家
松屋
が、とにかく多い。
松屋は、食券を自動販売機で
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が、吉野家は、まだまだ続いている。
久しぶりの吉野家。
半年ぶりくらいか、もしかすると。
オレンジ色のまちがっても
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すごい事になってるなぁ。
「すみません、並み、お願いします」
いつものように、並み…と。
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ダイジョブだ。舐められてない。
お盆にのった、並みが運ばれてくる。
お~、来た来た。
湯気がたってる。
オイラは、七味唐辛子と紅生姜を乗せ、ほおばる。
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久々の牛丼はメチャクチャうまかった。
感激した。
でも、その後、すぐに複雑な気持ちになった。
いいのかな。
牛丼を食べて、こんなに感激してて。
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こんばんは。
kiriです。
復刻シリーズ。またまた行きます。
前々回のブログの続きとなってます。
よろしかったら、
というか、是非、
お読みください。
( `・∀・´)ノヨロシク
https://ameblo.jp/picv/entry-12657105246.html
1979年~
今に至るまで、百鬼夜行たちは大暴れしてるらしい。
この世界のアチコチで、
オイラは、その大暴れしている時期に
1979年から今まで
七転八倒しながら生きてきちゃったみたいだ。
なんつっても
マンハッタン・トランスファーが悪い。
「トワイライト・ゾーン」なんて音楽を、ヒットさせちゃったんだモンなぁ。
妖怪たちが、浮かれてしまった。
で、うん、さ、話は変わる。
オイラは、春に出会い、
そして、秋に出会った。
可愛い女の娘の方がよかったんだけどなぁ…。
残念ながら、ちがった。
この世のモノじゃないモノ。
で、
秋に出会った妖怪は、ちょっと間が抜けたヤツだった。
よろしかったら、
ちょっと、おつきあいください。
BGMは、
キャプテン&テニール 愛の証 1979年
今回はBGM、メッチャ、苦労した。
でも、この曲でオイラはOK。
コミカルは、情緒的に…ってことで。
そう、オイラは春にT駅の高架下で、
なんだかオイラみたいな、哀しいヤツに出逢った。
絶望、哀しさ、やりきれなさ…。
ヤツは全部、全身全霊だオイラに訴えかけてきた。
そして、その秋
肌寒くなりかけた頃
ちょうど、おでんが恋しくなる頃…。
JR中央線N駅。
そのガード下。
でもって、ヤッパリ、黄昏時。
薄暗くなりかけた時間帯。
そ、twilight zoon
(ダイジョブか、スペルちがうくないか。ま、いいか)
ガードをくぐり始めた時、
ヤツを発見した。
壁に寄り添うようにして、
小さな動物が、横たわっていた。
ふにゃぁ~っと、横たわっていたので、
死んでるのかと思ったオイラ。
ツンツン、ツンツン。
オイラは、おっかなびっくり、
人差し指で、触れてみた。
突然、
その動物は、
目を開けた。
それから、キョロキョロ…
で、なんだか寝ぼけてたような表情をしていたんだけど
キョロキョロしてるうちに
アハハハ、なんだか、自分を取り戻したみたいだ。
オイラを睨んだ。
オイオイ、オイラを睨むなよ。
ツンツン、ツンツン。
オイラはビックリした。
でも、ビックリは、ホンの一瞬だった。
ソイツの目、
睨んでるくせに、
全く怖くない。
なんか、ソイツ、
オドオドしてた。
「なんだ、オマエ、生きてンのか?
ホット、したよ
ダイジョブみたいだな」
その動物(なのかな?)は、ますます、恐い目(?ホリョ)でオイラを睨んだ。
アハハハ、精一杯恐い目のつもりなんだろうなぁ。
突っ張ってンな、コイツ。
バレバレ。
恐くない。まるで怖くない。
間抜けな表情してるモンな。
オイオイ、威嚇できてないぞ、オイ。
オマエ、無理して、突っ張ってるの、バレバレ。
もしかしたら恐いんじゃないのか、オイラのコト。
「そう、睨むなよ。何やってんだ、オマエ。
何、寝てんだよ」
ヤツは、突然、怯えた目になった。
悪戯を見つかった子どもみたいに…。
解りやすいヤツ。
それから、小さな声で
「ふて寝…
と、情けない声でつぶやき
その後、こう言った。
ますます情けない声で…
そしたら、ホントに寝ちまった。
しまったぁ…」
だんだん、ますます、小さな声になっていく。
「何、ふて寝…。
動物の分際でふて寝かよ、イッチョ前に」
なんかおかしくなり、オイラは思い切り笑った。
「コラ、お前、笑うなよ。
なんだよ、人間の分際で」
「アハハハ、おかしいジャン、オマエさぁ、
動物はふて寝しないぞ、普通…
で、なんだよ、人間の方がえらいの。
まぁ,いいや。
あのさ、
何があった?」
「ほっといてくれ…」
オオオオ、怒ってる。
ヤケになった子どもみたいだ。
「そう、いじけるな。
それにしても、オマエ、貧相なヤツだな。
イタチかぁ、それともキツネかぁ…アハハハ、それにしちゃ不細工だ」
「あんなヤツらと一緒にするな、オラはタヌキだ」
「アハハハ、
タヌキも、イタチやキツネと同じよなモンだろ、変わんない」
「うるさい、黙れ。
オラは偉いんだ。
特別なタヌキなんだ」
おおお、怒ってる。
意地になってるぞ、コイツ。
何が特別なタヌキだぁ…。
「何が特別なんだよ。
ふて寝してたくせに。どこが偉いんだ?」
「よ~し、見てろよ。
後で後悔するなよ」
ヤツは立ち上がり、
おもむろにワラジを頭に載せた。
そして、
忍法みたく、胸の前で両手を組み親指と人指し指を立てた。
で、突然、後ろ宙返り。
うまいもんだった。
でも、
後ろ宙返りをするとワラジが落ちる。
コイツ、なんのためにワラジ乗っけてるんだろう、
でもって、宙返りかぁ?
心の中で思った。
「なかなかやるジャン。
うまいなぁ、オマエ、後ろ宙返り」
ヤツは、
なんか目が、ウルウルとしだした。
「どした、泣いてんのかオマエ」
「うるさい、ほっとけ」
涙声になってる。
それから、
ワラジを頭にもう一度乗せて、後ろ宙返り。
ワラジは落ちる。
ますます、涙目になる。
が、めげない。
またまた、頭にワラジを乗せ、宙返り。
繰り返す。
ワラジは落ちる。
繰り返す、繰り返す。
オイラは意地になってるタヌキが、
チト、めんどくさくなってきた。
「またな、オイラは行くぞ」
タヌキはオイラを無視して、
後ろ宙返りを繰り返していた。
今にも、大声で泣きだしそうだ。
チト、かわいそうな気もした。
けど…。
「じゃあ、な」
そう言って、
オイラは、その場を立ち去った。
でも、
やっぱり、
なんか気になったんだろうな、ヤツが…。
後ろの髪の毛が痛い。
コレコレ、そんなに、引っ張るなよ、後ろ髪。
ガードを抜けるとき、
我慢できずにオイラは振り返った。
そしたら…
その瞬間、
ヤツは
ワラジを落とさずに後ろ宙返りをやりとげた。
オイラはその姿を見た。
ヤツは、
満足そうな顔で、オイラを見た。
「どうだぁ、まいったかぁ」
ヤツの声が聞えてきそうだった。
突然、白い煙がヤツを包み、
ヤツは変身した。
痩せた、若い、汚いオトコ。
アレレ、オイラぁ?!。
ヤツは、オイラに化けちまった。
そのオイラは、
どうだ、と言わんばかりにニコっと笑い、
それから徐々に透けていった。
透けて行き、
透けて行き、
そして、完璧に消えた。
自分のコトを特別だと言っていた狸は、
自分のコトを特別な人間だと思っていたオイラの姿に化け、
そして、消えていった。
そこには、何の姿もない。
唖然…。
でも、恐くなかった。
全く。
どういう訳か。
「よかったなぁ、チビダヌキ。
しっかりと、やり遂げたジャン」
オイラは、小さくつぶやいた。
そして思った、春に会ったよな、オマエとさ。
T駅の前の高架下だった。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
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始まっております。
よろしかったら是非。
詳しくはこちらをどうぞ。
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過去、日本で、施行された
らい予防法という隔離政策
悲劇を生みました。
そして、現在のコロナ。
対比して、考えさせられます。
kiriです。
復刻シリーズ。またまた行きます。
前々回のブログの続きとなってます。
よろしかったら、
というか、是非、
お読みください。
( `・∀・´)ノヨロシク
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1979年~
今に至るまで、百鬼夜行たちは大暴れしてるらしい。
この世界のアチコチで、
オイラは、その大暴れしている時期に
1979年から今まで
七転八倒しながら生きてきちゃったみたいだ。
なんつっても
マンハッタン・トランスファーが悪い。
「トワイライト・ゾーン」なんて音楽を、ヒットさせちゃったんだモンなぁ。
妖怪たちが、浮かれてしまった。
で、うん、さ、話は変わる。
オイラは、春に出会い、
そして、秋に出会った。
可愛い女の娘の方がよかったんだけどなぁ…。
残念ながら、ちがった。
この世のモノじゃないモノ。
で、
秋に出会った妖怪は、ちょっと間が抜けたヤツだった。
よろしかったら、
ちょっと、おつきあいください。
BGMは、
キャプテン&テニール 愛の証 1979年
今回はBGM、メッチャ、苦労した。
でも、この曲でオイラはOK。
コミカルは、情緒的に…ってことで。
そう、オイラは春にT駅の高架下で、
なんだかオイラみたいな、哀しいヤツに出逢った。
絶望、哀しさ、やりきれなさ…。
ヤツは全部、全身全霊だオイラに訴えかけてきた。
そして、その秋
肌寒くなりかけた頃
ちょうど、おでんが恋しくなる頃…。
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でもって、ヤッパリ、黄昏時。
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(ダイジョブか、スペルちがうくないか。ま、いいか)
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ヤツを発見した。
壁に寄り添うようにして、
小さな動物が、横たわっていた。
ふにゃぁ~っと、横たわっていたので、
死んでるのかと思ったオイラ。
ツンツン、ツンツン。
オイラは、おっかなびっくり、
人差し指で、触れてみた。
突然、
その動物は、
目を開けた。
それから、キョロキョロ…
で、なんだか寝ぼけてたような表情をしていたんだけど
キョロキョロしてるうちに
アハハハ、なんだか、自分を取り戻したみたいだ。
オイラを睨んだ。
オイオイ、オイラを睨むなよ。
ツンツン、ツンツン。
オイラはビックリした。
でも、ビックリは、ホンの一瞬だった。
ソイツの目、
睨んでるくせに、
全く怖くない。
なんか、ソイツ、
オドオドしてた。
「なんだ、オマエ、生きてンのか?
ホット、したよ
ダイジョブみたいだな」
その動物(なのかな?)は、ますます、恐い目(?ホリョ)でオイラを睨んだ。
アハハハ、精一杯恐い目のつもりなんだろうなぁ。
突っ張ってンな、コイツ。
バレバレ。
恐くない。まるで怖くない。
間抜けな表情してるモンな。
オイオイ、威嚇できてないぞ、オイ。
オマエ、無理して、突っ張ってるの、バレバレ。
もしかしたら恐いんじゃないのか、オイラのコト。
「そう、睨むなよ。何やってんだ、オマエ。
何、寝てんだよ」
ヤツは、突然、怯えた目になった。
悪戯を見つかった子どもみたいに…。
解りやすいヤツ。
それから、小さな声で
「ふて寝…
と、情けない声でつぶやき
その後、こう言った。
ますます情けない声で…
そしたら、ホントに寝ちまった。
しまったぁ…」
だんだん、ますます、小さな声になっていく。
「何、ふて寝…。
動物の分際でふて寝かよ、イッチョ前に」
なんかおかしくなり、オイラは思い切り笑った。
「コラ、お前、笑うなよ。
なんだよ、人間の分際で」
「アハハハ、おかしいジャン、オマエさぁ、
動物はふて寝しないぞ、普通…
で、なんだよ、人間の方がえらいの。
まぁ,いいや。
あのさ、
何があった?」
「ほっといてくれ…」
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ヤケになった子どもみたいだ。
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「アハハハ、
タヌキも、イタチやキツネと同じよなモンだろ、変わんない」
「うるさい、黙れ。
オラは偉いんだ。
特別なタヌキなんだ」
おおお、怒ってる。
意地になってるぞ、コイツ。
何が特別なタヌキだぁ…。
「何が特別なんだよ。
ふて寝してたくせに。どこが偉いんだ?」
「よ~し、見てろよ。
後で後悔するなよ」
ヤツは立ち上がり、
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うまいもんだった。
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後ろ宙返りをするとワラジが落ちる。
コイツ、なんのためにワラジ乗っけてるんだろう、
でもって、宙返りかぁ?
心の中で思った。
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ヤツは、
なんか目が、ウルウルとしだした。
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けど…。
「じゃあ、な」
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でも、
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後ろの髪の毛が痛い。
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ヤツは
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ヤツは、
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「どうだぁ、まいったかぁ」
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そのオイラは、
どうだ、と言わんばかりにニコっと笑い、
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そして、完璧に消えた。
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そこには、何の姿もない。
唖然…。
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全く。
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「よかったなぁ、チビダヌキ。
しっかりと、やり遂げたジャン」
オイラは、小さくつぶやいた。
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過去、日本で、施行された
らい予防法という隔離政策
悲劇を生みました。
そして、現在のコロナ。
対比して、考えさせられます。
お久しぶりです。スタッフAです。
サイトラジオのお知らせです。
ずっとご無沙汰なので、
サイトラジオも79人目のゲストになりました。
NO.78 NO.79を掲載します、過去の放送はサイトからお聴きになれますので。
それでは、皆々様、くれぐれも感染しませんように。
サイトラジオのお知らせです。
ずっとご無沙汰なので、
サイトラジオも79人目のゲストになりました。
NO.78 NO.79を掲載します、過去の放送はサイトからお聴きになれますので。
それでは、皆々様、くれぐれも感染しませんように。
映像音楽のT&K社@tandkmm
#SIGHTRADIO #渋谷陽一 #いとうせいこう
2021年02月18日 21:39
『話せばわかる!政治も社会も』
No.78 世界一の病床数をもつ日本で、
なぜ「医療崩壊」が起こるのか!?
森田洋之氏(医師・医療経済ジャーナリスト)
コロナ病床は全体のわずか… https://t.co/mBn3KxGhKC
映像音楽のT&K社@tandkmm
#SIGHTRADIO #渋谷陽一 #いとうせいこう
2021年02月18日 21:41
『話せばわかる!政治も社会も』
No.79 哲学者が危機感をもつ「コロナ」と「言葉」の関係
古田徹也さん(倫理学・哲学者、東京大学准教授)
濃厚接触、自粛要請、新しい生活様式と… https://t.co/9FD4b44gTd
こんばんは。
kirigirisuです。
今回は前々回のブログからの続きになってます。
よろしかったら
https://ameblo.jp/picv/entry-12655325176.html
あの頃。
若かったオイラは
オイラは、絶対に人とは違うと思い込んでいた。
オイラは、特別な存在だ、そう信じてた。
かといって、それを証明しようと行動するほどの
自信もパワーもなかった。
臆病だった。
大きな街の、あまりの巨大さに
押しつぶされそうになりながら
人込みの中にいながらも
1人だったなぁ。
1人ぼっちだった。
ホント、押しつぶされそうだった。
今、今かぁ…。
アハハハ、あんまり状況は変わってないかも。
で、
今も、オイラは
自分は特別なんだと、しっかり思ってる。
けど、今は追加された部分がある。
この世の全ての人たち、
ミンナがミンナ、かけがえがなく、
ミンナがミンナ、特別な存在なんだって。
今のオイラはそれを知っている。
故にオイラも、特別。
あの頃、オイラは、ナニモノでもなかった。
そして暗いヤツだった。
えっ、今もそうだってぇ~。
アハハハ、うん、確かに。
でもさ、少し違う。
今以上にあの頃は、
暗さのパーセンテージが高かったと思う。
でさ
今は
例え、ナニモノでなくても
まぁ、いいさ、オイラはオイラ、
そう開き直ってる。
そう、今、いろんなコトに免疫ができて
いい加減になってしまっただけなのかもしれないけど。
1979年、ラジオからこんな音楽が流れていた。
そ、パンドラの箱が開いた年だ。
Nicolette Larson you send me
パンドラの箱が開いて何年か後の話。
オイラが、若かった頃。
とある日。
オイラは、
山手線T駅あたりを
歩いてた。
黄昏時…
完璧な夜がやってくるまでのホンのちょっとの時間。
ボンヤリと薄暗くなりかけた街。
夜の手前。
急ぎ足に行きかう人たちの流れ。
そんな流れの中に、
混ざってオイラは歩いていた。
T駅のガード下。
そこを歩き始めたとき、
彼の姿を見つけた。
ガードの壁にもたれていた。
座り込んでいた。
膝を抱えていた。
うつむいていた。
じっとしてる。
動かない。
人込み。
人々は
ミナ、どこかへ向かおうと急いでいた。
喧騒。
そんな中、彼が座っている一角だけ、時間が止まったように静止して見えた。
彼は、当時のオイラと同じくらいの年齢に見えた。
彼の前を通り過ぎようとした時、
来た。
感覚がやってきた。
絶望、さびしさ、やりきれなさ
「いやだ、いやだ、もういやだ」
暗い彼のオーラを感じた。
ヤバイ。
その感覚に感染しそうな気がした。
離れなくちゃ・・・
逃げなくちゃ・・・
急いで、彼の前を通り過ぎた。
それから、少し…
安全圏と思われる所まで、
歩いた。
なんだったんだぁ、あの暗い雰囲気は・・・。
振り向いてみた。
いなかった。
彼は、消えていた。
そこに彼は、いない。
思わず、目をこすった。
ん、いない。
どこへ行った?
オイラは、どこか近くにいるのかもしれない、
そう思い、
キョロキョロと人込みを目で追ってみたけれど、
彼は、どこにもいない。
忽然と、消えた。
彼は消えて、しまった…。
その間、多分1分経ってないと思う。
ありえない。
後で考えてみた。
彼は痩せていたような気がした。
ジーンズをはいていたような気がした。
髪のボサボサ加減が、オイラと同じくらいだったような気がした。
ちぇ、もっとよく観察しておけばよかった。
えっ、もしかしたら、オイラ自身…?
そんな気がしてきた。
それから、本気で思えてきた。
もしかしたら、自分自身の幽霊を見ちゃったんじゃないのかって。
ドッペルゲンガーっていうんだったっけ。
自分自身の幽霊…。
自分自身の幽霊を見た人は、死んでしまうって、聞いたことがある。
が、
今、オイラは
見ちゃったぞぉ。
あそこで…
壁にもたれてたのは
膝を抱えてたのは
うなだれてたのは
どうしても、あの日々のオイラだったような気がしてならない。
to be continued…
今回は、怪奇小説モドキです。
実話じゃないです。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
ドキュメンタリーの仲間たち
インターネット上映会
野澤和之監督 「61ha」
始まっております。
よろしかったら是非。
詳しくはこちらをどうぞ。
↓
https://www.filmmaker-viale.com/
過去、日本で、施行された
らい予防法という隔離政策
悲劇を生みました。
そして、現在のコロナ。
対比して、考えさせられます。
kirigirisuです。
今回は前々回のブログからの続きになってます。
よろしかったら
https://ameblo.jp/picv/entry-12655325176.html
あの頃。
若かったオイラは
オイラは、絶対に人とは違うと思い込んでいた。
オイラは、特別な存在だ、そう信じてた。
かといって、それを証明しようと行動するほどの
自信もパワーもなかった。
臆病だった。
大きな街の、あまりの巨大さに
押しつぶされそうになりながら
人込みの中にいながらも
1人だったなぁ。
1人ぼっちだった。
ホント、押しつぶされそうだった。
今、今かぁ…。
アハハハ、あんまり状況は変わってないかも。
で、
今も、オイラは
自分は特別なんだと、しっかり思ってる。
けど、今は追加された部分がある。
この世の全ての人たち、
ミンナがミンナ、かけがえがなく、
ミンナがミンナ、特別な存在なんだって。
今のオイラはそれを知っている。
故にオイラも、特別。
あの頃、オイラは、ナニモノでもなかった。
そして暗いヤツだった。
えっ、今もそうだってぇ~。
アハハハ、うん、確かに。
でもさ、少し違う。
今以上にあの頃は、
暗さのパーセンテージが高かったと思う。
でさ
今は
例え、ナニモノでなくても
まぁ、いいさ、オイラはオイラ、
そう開き直ってる。
そう、今、いろんなコトに免疫ができて
いい加減になってしまっただけなのかもしれないけど。
1979年、ラジオからこんな音楽が流れていた。
そ、パンドラの箱が開いた年だ。
Nicolette Larson you send me
パンドラの箱が開いて何年か後の話。
オイラが、若かった頃。
とある日。
オイラは、
山手線T駅あたりを
歩いてた。
黄昏時…
完璧な夜がやってくるまでのホンのちょっとの時間。
ボンヤリと薄暗くなりかけた街。
夜の手前。
急ぎ足に行きかう人たちの流れ。
そんな流れの中に、
混ざってオイラは歩いていた。
T駅のガード下。
そこを歩き始めたとき、
彼の姿を見つけた。
ガードの壁にもたれていた。
座り込んでいた。
膝を抱えていた。
うつむいていた。
じっとしてる。
動かない。
人込み。
人々は
ミナ、どこかへ向かおうと急いでいた。
喧騒。
そんな中、彼が座っている一角だけ、時間が止まったように静止して見えた。
彼は、当時のオイラと同じくらいの年齢に見えた。
彼の前を通り過ぎようとした時、
来た。
感覚がやってきた。
絶望、さびしさ、やりきれなさ
「いやだ、いやだ、もういやだ」
暗い彼のオーラを感じた。
ヤバイ。
その感覚に感染しそうな気がした。
離れなくちゃ・・・
逃げなくちゃ・・・
急いで、彼の前を通り過ぎた。
それから、少し…
安全圏と思われる所まで、
歩いた。
なんだったんだぁ、あの暗い雰囲気は・・・。
振り向いてみた。
いなかった。
彼は、消えていた。
そこに彼は、いない。
思わず、目をこすった。
ん、いない。
どこへ行った?
オイラは、どこか近くにいるのかもしれない、
そう思い、
キョロキョロと人込みを目で追ってみたけれど、
彼は、どこにもいない。
忽然と、消えた。
彼は消えて、しまった…。
その間、多分1分経ってないと思う。
ありえない。
後で考えてみた。
彼は痩せていたような気がした。
ジーンズをはいていたような気がした。
髪のボサボサ加減が、オイラと同じくらいだったような気がした。
ちぇ、もっとよく観察しておけばよかった。
えっ、もしかしたら、オイラ自身…?
そんな気がしてきた。
それから、本気で思えてきた。
もしかしたら、自分自身の幽霊を見ちゃったんじゃないのかって。
ドッペルゲンガーっていうんだったっけ。
自分自身の幽霊…。
自分自身の幽霊を見た人は、死んでしまうって、聞いたことがある。
が、
今、オイラは
見ちゃったぞぉ。
あそこで…
壁にもたれてたのは
膝を抱えてたのは
うなだれてたのは
どうしても、あの日々のオイラだったような気がしてならない。
to be continued…
今回は、怪奇小説モドキです。
実話じゃないです。
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
ドキュメンタリーの仲間たち
インターネット上映会
野澤和之監督 「61ha」
始まっております。
よろしかったら是非。
詳しくはこちらをどうぞ。
↓
https://www.filmmaker-viale.com/
過去、日本で、施行された
らい予防法という隔離政策
悲劇を生みました。
そして、現在のコロナ。
対比して、考えさせられます。
