おでんの なるとは 哀しい過去のあの日。 | 魔法の呪文をふりかけて…ポンポコ コンコン
こんばんは。
kirigirisuです。

なんというか、スランプ中のオイラです。
文章を書こうと思っても
書くことが出てこない。

ん、ついに、枯れちゃったのか、オイラの頭の中。
スタッフAが、がんばってくれている。
申し訳ないなぁと思いながらも
オイラは、枯れた井戸状態。

今夜も書こうと、とりあえず、
向かってはみたものの、なんだか、2行で進まなくなってしまった。
そこで…
アハハハ、オイラはズルを考えた。

今回は、焼き直しで行ってみたいと思います。
ずいぶんと前に書いたブログを改訂しました。

今回のBGMは、そだなぁ、フォークがいい。
しかも、めいっぱい、セピアな色のフォーク。

ふきのとう 優しさとして想い出として




もう遠い日の出来事になっちまったなぁ。

遠い、遠い日、20代のたったの2年間。

オイラは編集プロダクションで働いていた。
小さな会社だった。
編集プロダクションだったのに、校正の仕事がほとんどを占めてた。

校正とは、著者が書いた原稿と印刷所で刷り上ったゲラ(ためし刷り)のチェック。
文字を照らし合わせて、文字の印刷ミスがあるかないかをチェックしていく作業の事。

何年前のことになるのかな。
夏の終わりのことだ。

会社でひとりきりで仕事をしていた。
長時間の校正に疲れ視力が鈍った目を
ふと、あげた時、 
窓の向こう
空が薄暗くなっているのに気がついた。

まだこんな時間なのに…。
ぼんやり空をみやった。

来る日も、来る日も
殴り書きされた原稿とゲラを付き合わせる毎日。
この作業をこれから毎日、毎日、ずっと続けて行くのだろうか。

一文字チェックして、40銭、50銭(0.4円、0.5円)の毎日が延々と続いていく…。

ダメだった。
それ以上、仕事をやる気になれず、
終業時間まで、ぼんやりと窓から街を眺めていたっけ。
少しずつ暗くなる街の風景…。

毎日、毎日、校正、校正、校正…。
目が痛い。
オイラは
そんな感じで仕事を続けるのかな。
これから何年間も。

定時に仕事をやめることにした。
やる気は、とうに失せていた。

明日の朝、早くに来よう。
どうにか、なるだろ。

アパートへも、そのまま帰る気分になれず、
帰り道で赤提灯のおでん屋に入ってしまった。

飲み屋というより食堂といった感じの店。
カウンターの左端に汚れた漫画雑誌が積んであった。

ビール、
それに、蒟蒻、大根、ガンモ、ナルト…。

あの頃のオイラは、全くといっていいほど
酒は飲めなかった。

でも、飲みたい気分、
そんな気分だったに違いない。

大根を口にしながら、ビールを流しこむ。
まあ、いいか。
アハハハ、よくなんかないよなぁ。
このまま、続いて行くんだよなぁ、このままだと。

蒟蒻にビール、
どうにかなるさ人生なんて…
ホントになるのかな。

オイラは人生について考えながら、ひとりで飲んでいた。
黄昏に、しみじみ飲んでいた。
そ、人生の悲哀を感じながらさ。

なるとに…、

突然
プハッ…っときた。

目の中で、星がチラついた。

クラクラした。
口の中で何かが爆発した。

しまった、辛子だ。
やっちまった、つけ過ぎた。

咳きこんだ、
手遅れ…。

プハッ、
口の中のなるとが、勢いよく爆発した。
カウンターの上に、鮮やかに赤と白が散らばった。
オイラはチラっと思った。

オイラの人生が、爆発しちゃったよ。

店のおばさんが、声をかけてくれた。
「お兄ちゃん、大丈夫」
「はひひょふへふ」
ダイジョブです、と言ったつもりだった。

とても哀しくて、みじめだった。
オイラの人生は、カウンターの上で、赤と白の断片になっちまったか…。
どうにもならないかもしれない、オイラの人生。


おでんになると、今はあまりない組み合わせなのかなぁ。
でも、なるとを無性に食べたくなることがある。

ピンクと白、辛子の黄色…。
あざやかだなぁ。

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シンバルモンキーが恋をした…?
あの頃のオイラとかぶる。