Culion Dignity 野澤監督作品 | 魔法の呪文をふりかけて…ポンポコ コンコン
こんばんは、スタッフAです。

関東地方は真冬の気温、冷たい雨がぽつぽつ、
なのにソメイヨシノが開花したとやら。


さてさて・・・


映画監督野澤和之。
知っている人は知っている、知らない人は知らない。
(kirigirisuからそりゃそーだろーと突っ込まれそうだ(+_+))


野澤監督は、社会の周縁をずっと描いている人です。
ともすれば、誰にも気が付かれず、誰にも看取られず、
その存在すら無かったかのようにされてしまう人々のそばで、
何年かの間、その姿や暮らし、生き様をフィルムに収めています。

野澤監督が撮った元ハンセン病患者の記録「61ha絆」では、
主人公の康江さんがこんなことを言いました。
「今は、私たちハンセン病だった患者は、
映像の中でしか見られないから、どんな人生を歩んだか、
しっかり見てくれ」と。

今日、ご紹介の作品は、その「61ha絆」の続編です。
場所は、日本をでて、フィリピンのクリオン島。
ここは昔、世界最大規模のハンセン病施設があったところです。
野澤監督は、3年の間、この島へ通い続けました。

私もこの作品を見ていますが、
ハンセン病患者の暮らしが、
日本とクリオンと違い過ぎることに衝撃を受けました。
ご存知のように、日本ではハンセン病患者は隔離され、
子どもも持てず、家族とは別れさせられました。
でも、クリオンでは、子どもを産み育て、家族みんなで暮らしています。

日本のハンセン病政策とは、なんだったのか?
そんなことを今もずっと考えています。


野澤監督は、彼らと一緒に飯食って、
一緒に寝て、一緒に出かけるんですね。
目線はいつも彼らと同じ。
クリオン島でもそれをやっていました。






野澤監督作品「Culion Dignity」は2014年に制作され、
各地の小さなホールで上映していましたが、
ご希望が多く、この度、DVDになりました。

当社のオンラインショップでは、
ストーリー、クリオン島の概略などを掲載しています。
ご一読頂けると幸いです。
こういう島があるのだということを。