こんばんはイエローハート宮下みえですウインク

きのうのブログに書きましたが
ここ数日 毎日少しずつ
自分の小さい頃の記憶に残っていることを
語る私小説を書いています指差し


私小説 とは何かというと…
1.作者自身を主人公として、自己の体験とその心境や感慨を吐露していく小説。いわゆるカミングアウトのようなもの。
2.事実のみではなく、脚色や創作も含まれる。


私が書いているものは 
インナーチャイルドの気持ちに重点を置いて
そのときの気持ちを素直に表現することを大切にしていますが

今の私が 俯瞰して少し語っているところもあります


ある程度の分量が書けたので
せっかくなので公開していきたいと思いますピンクハートおねがい


ただ、もし私のリアルな知り合いや家族が読んでいたら、この小説の内容は「事実のみではなく、脚色や創作も含まれてますので、事実かどうかの責任は負いません」のでご注意くださいてへぺろ(実際、子供の頃の記憶なので怪しいものです)


それでは、 読んでくださる方はこのまま画面をスクロールして読んでみてください看板持ち飛び出すハート

















小さいときから 母を怒らせないように

顔色を伺ってばかりいた

母が不機嫌をぶつけてくる食事の時間は苦痛でしかなくて 「やめてよ」と言うこともできなくて

母が父の食べるときの口の音がうるさいという文句を聞きながら 明らかに不機嫌をぶつける母が悪いのに

私も音を立てないように まるでお通夜のように暗い顔で食事をして 父がまた母を怒らせないように見張って また怒られたら怒られる父のことを責めていた…


それはおかしい と今なら分るけれど

小さな子どもには母親に従うしかなくて

母の機嫌に振り回されて 私はいつもビクビクして

その緊張で身体にいることが辛くて

母を怒らせない方法ばかりを考えて

食事が済むとさっさと部屋に逃げて

家にいる苦痛をまぎらわせるように ゲームと勉強に没頭した

それでも時々母が部屋にやってきて私の様子を監視するから

母の足音が聞こえるとすぐにゲームを消して勉強してるフリをするのがすごく上手になっていた


母にイライラしないでよ!と言えたら

どんなに良かっただろう…


でも家の中を仕切っているのは母で

父は口では母に勝てず 言われっぱなし

時々言い返しても 火に油を注ぐだけで

母は更に怒りの炎を大きくしてうるさくなるだけだった


こんなにうるさくしたら近所迷惑だよ…


私は子供ながらに近所の心配をしながら 呆れ顔で見ないようにして 一人の世界に籠っていった


楽しいのは 本の中やゲームの中

現実を見なくていい ファンタジーの世界の中だった


学校は家よりマシだけど

中には変な子もいて うちにピンポンダッシュしといて明らかにバレバレなのに 言い逃れしようとする愚か者や


良さそうな子ではあるけど 話が合わなくて

一緒に話しながら帰るのがものすごく疲れる子もいて


結局ひとりが一番ラクだった


覚えているのは 駄菓子屋さんでお菓子を盗んだこと

その時は 悪いことをしてる自覚はなかった


ただお母さんに「買って!」というより

バレないようにお菓子を盗むほうがはるかに簡単だと思った

あんな恐ろしい人に頼むより 自分でゲーム感覚で取るほうが怖くなかった


家でもお母さんの隠してるお金の場所を知ってるから そこから取って よく一人でゲームセンターに行ってた


たまにお金が減ってたとしても お母さんはお父さんのせいにするから 私が怒られることはない


子供ひとりでゲームセンターに行くなとよく言われるけど

あの頃の私はまだ小学校中学年くらいだったにもかかわらず

一人で人混みの中に行くのも ゲームセンターのごちゃごちゃした中に行くのも 全然怖くなかった


警戒心は強かったから 悪い大人に絡まれたり騙されたりすることはなく 小さい割に堂々と振る舞っていたように思う


そんな私だったけど 習い事のピアノに関しては

小さい子どもみたいによく泣いた記憶がある


練習がきらいなのだ


先生も嫌いだったし グループレッスンと違って

個人レッスンは楽しくなかった


ピアノ自体が好きではなかったのに

やめたいと言えなくて 言ってもたぶん聞いてもらえなくて

仕方なくやってくるレッスンの日が憂鬱でしかたなかった


まったく練習していない曲を全然弾けない私を見て

先生のお説教が始まる


「どうして練習しないの?!」

「練習してこないと 教えられないのよ」


若い女性の先生がヒステリー気味に怒ってくるのが苦痛だった


そこには練習をしない私の事情を聞いてくれるような

寄り添いや思いやりは微塵もなく


練習しないのが悪い

好きでも嫌いでもとにかく練習しなきゃいけない


そんな押しつけのような時間が辛すぎて

私は大粒の涙をぼたぼた溢しながら

鼻水をすすりながら ピアノを弾かされ続けた…


習い事のピアノは嫌いだったけど

音楽は好きだった

というか

小学校のときの成績は図工以外すべて5(最高)で

勉強だけでなく音楽も体育も5だったことは 私の自慢でもあった


音楽の授業でリコーダーのソロ担当に選ばれたり

陸上部の臨時部員に選ばれて大会に出たり

学校外で行われたミュージカルのオーディションを受けるメンバーにも選ばれて 二次審査まで通ったり


今思えば かみさまは私にたくさんの才能をくれていた


いつも成績優秀な私を やっかんできたり

男子と仲のいい私を羨んで 妬んでくる女子もいたけど

うっとうしくても気にせず

直接言われたときにも負けずに戦って

結果 敵だった女子と打ち解けて仲良くなることもあった


私が友達といて一番楽しかったときは

一緒に好きなマンガについて語ったり

漫画のイラストを書いて交換したり 知識をクイズにしたクロスワードを作ったり

二次創作のストーリーを書いて見せたりしているとき


私と同じようにマンガやお話が好きで

自分も書いているという子といっしょにいると


同士のように感じて 一緒にいやすい


共通の作品について話して盛り上がるのも楽しいし

それぞれの好きな作品についての話を聞くのも

その人の考え方や好みが分かって 面白い


私は小さい頃 絵が綺麗な きらきらした漫画が大好きで

わかりやすくときめいて 恋や仕事のキラキラした世界に憧れを抱いてた

少女漫画では 主人公のまわりには自然と魅力的な男の子が集まり 誰にしようか決められなくて悩む

それがとても幸せそうに見えて 憧れていた


だからきっと 同じように

私も小中学生の頃

好きな男の子はクラスに何人もいて 他のクラスにもいて

好きな男の子の順番がそのときによって変わるような感じだった


本当の好きなんて まだわからなくて

ある日 友達として仲の良かった男の子に告白された時も

よくわからなくて…どうしていいかも分からなかった


付き合うって、どうしたらいいんだろう

私はどうすればいいの?

私はどうなっちゃうの…? 怖い。


ずっとぐるぐる悩んで 分からなくて先生に泣きついて

結局断ってしまった


その頃は 本当の愛なんて わからなかったから


今だったら その気持ちをそのまま伝えていれば

良かったんだなぁとわかる

そしてもっと相手の思いを聞き出していれば

「付き合う」という概念なんかじゃなく

相手の意図と 期待と 正確な思いをわかって

それを聞いたうえで 私はどうしたいかを伝えられた


けれど その時のわたしは すでに

「自分がどうしたいか?」よりも

「どうすべきなのか?」自分のふるまいの正解を探してばかりで 相手を傷つけることを恐れ

自分が間違えてしまうことを 恐れてた





To be continued...