うちの娘は難病を抱えて生まれてきた。

現在はほぼ改善して過ごしている。


当時診ていただいていたこの難病の権威ある大学病院の先生から

「この子はおとなになっていけば症状は殆ど出てこなくなると思うよ」

という言葉通りになった。


皮膚の病気なんだけど

最近この病気がネットで取り上げられたりする機会が増えていて、重度になると命すら危険だという大変な病気。


小さな頃、当たり前にその処置を日々繰り返してきていた母親としての自分を思い出した。

今では記憶の彼方にすっかり埋もれ思い出すことは殆ど無かったけどネットの記事を読んで鮮明にあの頃を思い出した。


どうして難病に?


理由は当時先生からも軽く伝えられてはいた。


「遺伝性の病気」だと。


遺伝??



私にも夫にも娘のような症状は無かった。

なのになぜ?



今更調べてみた。



文献が難しくて💦何度も読み返して

なんとなく理解した。


何十万分の1の確率で

その遺伝子キャリアを持つ人との間に子供を作ると起こる難病だった。



私達夫婦も娘もその後遺伝子検査はしていない。

先生も全く勧めなかったし

その理由はきっとどちらかのせいでという結果に辿り着くことがわかっていたせいかもしれない。

夫婦破綻のきっかけにすらなり得るからだろう。

難病を抱えて生まれてきた子の原点を今更追求しても現実は変わらないのだから。




義母はおっとりした人なので

本気の夫婦関係の危機が訪れた時に

随分と私は義母に愚痴った。


そしてあの時をきっかけに義母から心が離れた。


私の肩を持つこと無く

夫の行いを責めることもなく

放った言葉は私のトラウマとなった。



「あなた達、合わないのよ」



夫婦やってる男女のほとんどがそんなもんじゃないの?

所詮他人なんだから。

結婚30年迎えていた当時の私に向かって

今更そこを付く??


当分会いたくなかった。

連絡も取りたくなかった。


丁度コロナ旋風が始まってそれも理由に使い

数年義母と夫の親族から距離を置いた。




ただ今こうして娘の病気を振り返り調べてみたら

夫と私は遺伝子レベルで合わなかった事になる。

義母の言葉はあながち間違ってはいないという…



私の近しい知り合いは

友人も同僚もおおらかな人がなぜかしら多い。


細かな事は気にしない。

人の発言に一喜一憂しない。

誰とでも平穏に付き合える。

嫌われる対象に絶対にならない。


そんな人達に囲まれて過ごしていると

たまに思う。

義母の言葉を浮かべながら。



もしもこの人と夫が夫婦だったら

うまくやっていけてるのだろうか。


夫のモラハラを完全に流し

夫の身勝手さを完全に受け入れ

自らも自由奔放に暮らし

責められても気にもとめず貫く。



そんなSUPERな女性がこの世にいるのだろうか?


発達障害についてなら

息子がそうだったから

私も相当学んできたので受け入れる知恵がついている。


しかし夫のあのモラハラ行為については性格の問題でもある。

故意に行ってるという自覚は確認済みだ。

そういう性質を修正しようとするかしないかも本人次第。

修正しようとしないから何度もトラブルが繰り返される。


理不尽な理由で当たられて

それをふーん。と流せる度量を私の知り合い達ならやってのけれるのか。


放任放置した暁が我が家の場合夫発の家庭内別居になった。

わがままを放任していたからどんどん夫の自己主張がのさばってしまった。


あまりに酷くなったので堪忍袋の緒が切れ

たまには指導的言葉をと放ってみたら

娘が一人暮らしする為出ていったばかりの二階の部屋に即座に逃げ込み占領した。


娘は

「ママは自分の部屋無いからあの部屋使ってもらうために出て行ったのにプンプン

私が一人暮らし選んだ意味ないじゃん!」

と怒り心頭させていた。




財産分与するほどの財産があれば

今回はもう、すぐにでも離婚したい。


夫の怠けた働きで

経営している会社はずっと火の車。

畳めばいいとアドバイスしても意地でも拒否。

子供の為に積立てた貯金まで崩し会社の支払いに投入。

家も売り、互いの親からも借金。

金融機関からの借り入れが払えず何度も止めたり



そんな中でも協力して暮らしていた妻に対して今妻に向けやってる夫の行いは感謝の気持が一切無いことを表している。



財産分与してほしくてもその財産が無い。

今離婚しても年金分割しか得られない。

それじゃあ私は露頭に迷ってしまう。

高齢の犬の介護をしっかりやってあげたいから犬を見送ってあげるまではフルタイムの仕事はまだやれない。


勢いで離婚を選べない立場。

そして夫も私の親から借金して返せていないから安易に離婚を迫れない。



当分家庭内別居に甘んじて暮らす道しか残っていない。

そうするなら何が重要かって

私の心の健康だ。

強く、揺るがず、自分を信じよう。


呪文のように唱える。

私は間違っていない。と。