Aちゃんの息子は

うちの息子のひとつ下。


5年生あたりだったかな。

義弟の嫁が駆け落ちまがいな離婚しちゃって。


その嫁

美人で社交的でとても魅力的だった。

サラサラ茶髪のストレートロングに

スレンダーなボディ。

ガサツではあったけど😅

明るくて私も仲良くさせてもらってた。


Aちゃんの話によると

不倫相手は独身で

その人が渡米して向こうで事業を展開するのに

着いてったって状態だったそう。


Aちゃんの息子と同じ歳の一人娘は置いてった…😑


Aちゃんは見るに見かねて

その子を預かる形になり

自分の3人の子どもたちと一緒に

母親役を買って出るしかなくて


でもやっぱり自分の子供じゃなかったから

いうことを聞かなかったり

勝手されたりすると頭にきていたりもしてた。


それでも保護者的責任は全うして

高校生になるまではAちゃんの自宅に

ほぼ同居するという形を維持していた。


義弟もその兄となるAちゃんの夫も

子育てはAちゃんに丸投げで

葛藤は相当だったと思う。



義母とは2世帯で同居だった。

一階と上階に分かれて生活をしていたけど

義母がまたパワフルなおばあちゃんで

嫁いびりもかなりひどい時期があったらしい。

Aちゃん持ち前の小さいことにはこだわらない性格が功を奏してなんとかうまくやってきてた。




Aちゃんの両親はAちゃんが子供の頃に離婚。

兄と妹の三人兄弟は母親に引き取られるも

母親は男を取っ替え引っ替え、

お金の使い方も散在で


Aちゃんが結婚してからも

金の無心が続いていた。


何度も「これが最後」と

Aちゃんは貯金を降ろして渡してきていたけど

それでも足りないと訴えてくる母親に

いい加減に我慢の限度を超えてしまって

最終的に縁を切るほどまでになってた。

縁を切ってからは一切連絡を取ることもしていない。


子供達からやっと手が離れたAちゃんは

掛け持ちでパートに出て働いた。

それでも扶養家族から出たくないからと

範囲ギリギリでしか働かなかった。


パート代は生活費となり

足りない分は夫に言ってその都度僅かなお金を受け取るようにしていた。


彼女曰く

働き過ぎて自分で全てを賄えてしまったら

夫から一銭も貰えなくなってしまう。

それはダメだからってことだった。


ここまでされても離婚しない理由を

昔1度聞いたことがある。


家は一等地にある。

ローンや光熱費は夫が支払っているから

住む所に困ることはない。

夫は糖尿病を患っていて

保険をしっかりかけてあるから

みすみすそれを無下にしたくない。

どうせ長生きしないだろうし

夫が亡くなれば家も保険金も受け取れる。

だから絶対に離婚はしない。


のほほんしてる様にしか見えないAちゃんのこの話を聞いた時

あまりに腰が座っていて少し怖さすら感じた。