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今週のピックアップ40 「瞬間の恋」 オワリさん

こんにちは!PictBoxスタッフ成尾です。
9月最終日にお送りいたしますピックアップです!

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この絵本を読む
瞬間の恋
オワリ

今日ご紹介するのは文字のない絵本です。
ストーリーは説明するのが野暮というもので、ぜひぜひめくって感じてください。
5ページといった短い作品ですが、その短さで、ふっと頬を緩めてくれます。

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ページめくりを意識した構図によって活き活きとした動きが表れて、
読み進めるのがとっても楽しい仕上がり。
頭にリンゴをのせられたブタ君の表情が、ページをめくるごとに徐々に変わって
そこに感情が見えてくるのですが、なんともかわいくってきゅんとします。
弓を引いている右の子の力みもかわいい。

タイトルを見てから読むと恋に落ちるって素敵だねぇとほのぼのするのですが、
展開をじっくり見つめてよくよく考えると、えっ、あれ!?
あの矢は結局どこに刺さってしまったのでしょうか…。
説明に書かれた「1秒なくとも」という言葉の意味とは…。

読みようによってはちょっとブラックな味も出てくるあたりも、
そしてそれが、イラストのほどよいゆるさで、ちょうどよーくおもしろさになっているあたりも、
とっても魅力的な絵本です。

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他にも「PictBox」には素敵なオリジナル絵本が
たくさんあるので、ぜひぜひごらんください!
http://www.pict-box.com/

今週のピックアップ39 「木と月のうさぎ」 おのでらしずかさん

こんにちは!PictBoxスタッフ成尾です。
今回のピックアップ絵本です!

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この絵本を読む
木と月のうさぎ
おのでらしずか

月から地上に遊びにやってきた月のうさぎさん。
遊ぶことが楽しくて、帰るのが嫌になってしまいます。
一方、月に残ったうさぎさんはがんばって餅つきを続けていたのですが…。

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パッチワークのような楽しい画面が素敵な、おのでらしずかさんの絵本です。
かわいらしいキャラクターたちにほのぼのしつつ、
起承転結がしっかりと演出された内容は、安心して読むことができます。

うさぎとおもちとおほしさまの関係づけなどがとても巧みで、
書店にも並んでいるのではないかな?と思える物語運びです。
ファンタジーな雰囲気で展開しつつ、遊ぶことの楽しさや、
やらなければいけないことの折り合い、
けんかや仲直りといった、身近で起こりうるエピソードが核になっており、
おこさまに読み聞かせたいストーリーにしあがっています。

キラキラ輝くおほしさまを背景に、おもちがふってくるラストシーンは
問答無用でどきどきわくわくしてしまいます。
きっと柔らかくておいしいんだろうなぁ…。

月が綺麗な秋の夜更けに、ぜひぜひ読んでいただきたい一冊です。

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他にも「PictBox」には素敵なオリジナル絵本が
たくさんあるので、ぜひぜひごらんください!
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絵本夜話 「絵本クマのプーさん/A・A・ミルン」

こんにちは、PictBoxスタッフ成尾です。
本日ご紹介するのは、みんなが知っているあのキャラクター。

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絵本クマのプーさん (大型絵本 (5))/A・A・ミルン
¥1,365
Amazon.co.jp
ディズニーによりアニメーション化され、
こどもから大人まで幅広く愛されている「クマのプーさん」。
新作映画も公開されましたが、原作はこちら、ミルンの童話。
ディズニー版とは一味違ったイラストで、
プーさんたちのほのぼのとした日常が楽しめます。

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こちらの絵本には
「プー横丁にイーヨーの家が、たつおはなし」
「コブタが、ぜんぜん、水にかこまれるおはなし」
「プーが、あたらしいゆうぎをはつめいし、イーヨーが、なかまにはいるおはなし」
のみっつのエピソードが収録されています。

ピグレットは、原作では「コブタ」と呼ばれているのですね。
翻訳は、「ノンちゃん雲に乗る」の著書の他、
ピーターラビットやミッフィーシリーズなど
数々の名作の翻訳を手がけられた石井桃子さんです。

遊びのことを「ゆうぎ」とするなど、
今のこどもには少しむずかしい語彙も出てくるかもしれませんが、
のらりくらりとつかめるようでつかめない、プーの世界の雰囲気にあっていて
なんとも魅力的な言葉運びになっています。

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さて、このみっつのおはなし、どれもとてもおもしろいのですが、
それぞれ、
「ええーっ!?それはどうなの!?」とびっくりするような展開があります。
こどもよりも、おとなの方がひっかかってしまうかも。
しかしその「ぎくっ」とさせられる毒に似た要素を、
特有の少しずれたまろやかな空気で、シニカルな笑いに変えてしまうプーさん。
その絶妙なバランスをぜひ確かめていただきたい!
世界中で愛され続けるだけある、なんとも奥が深い作品です。