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今日も、何と言って取り立てたことはなく

家族と、たあいもない話をして1日を終える。

 

 

その瞬間が、一番、幸せな時間だったりする。

 

 

 

一緒にテレビを見て

 

見ていた番組について、

 

あれやこれや話していた時間や

 

 

夕食のときに

 

その日あった出来事などを、

 

それほど、意識して聞くこともなく

 

「ふーん」などど言って聞いてたときや

 

 

一緒に散歩しながら

 

コスモスが咲いてるね〜って話した、

 

あの時間

 

 

幼いときに作ってくれた

 

彩のよいお素麺

 

 

 

これと言って特別ではないことが

 

その人を無くしたと同時に

 

一番、大切で幸せな時間に変わる。

 

 

 

私たちは、日々、たあいもない時間が

 

あたりまえのように来ると

 

思ってしまいがちなので

 

 

ついつい

 

面倒だな、という感情が入ったり

 

時には、イライラしたりと

 

 

その時間、その時間を

 

大切だと思えないときがたくさんある。

 

 

 

近しい人が、この世から旅立ってしまったり

 

会いたい人に、もう会えなくなったときに

 

 

今、生きている時間を

 

大切にしないと

 

 

今、ある命を、大事に生きよう

 

 

と思い返すのだけれど

 

 

またまた 時間が経つと

 

 

思い出だけを

 

なんども回想するだけで

 

 

時間を大切に、生きていることを大切に

 

という気持ちが、薄れていってしまう。

 

 

 

だけど、歳を重ねるたびに

 

 

みんなが笑顔でいれることが

 

ありがたく感じられるようになってきた。

 

 

それは、

 

命に限りがあるということを

 

肌身に感じるようになってきたからだと

 

私は思う。

 

 

歳をとる

 

私の先輩は、先に旅立ってしまう。

 

 

旅立つたびに教えてくれている。

 

 

毎日 毎日

 

過ぎていくときを

 

どう過ごすかは あなた次第だけれど

 

 

限りがあるんだということを

 

どうか わすれないで

 

 

いま、すごしている

 

たあいもない時間が

 

 

すごく幸せな時間なんだよ。と。

 

 


 

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