昨日、久しぶりに「セカンド・ラブ」を更新しましたが
時間が空きすぎて皆様ストーリー忘れちゃってますよね。
切れ切れの更新で申し訳ないです。


セカンド・ラブ 32-6 ーバカンスー

「Hello」
「Hi, Risa.」
「Kate!」

(*この後も英語で会話は続いていますが、語学力がないため日本語で書いてゆきます。)

「久しぶりね。元気だった?」
「ええ、ケイトは?」
「私は相変わらず。それよりもリサ、受賞おめでとう! いきなり凄い賞を獲っちゃったわねぇ!何だか一気に差をつけられた感じ、ちょっと妬けちゃうな~」
「そんな事ないよ!ケイトだって凄いじゃない!聞いたわよ!ガガのワールドツアーのバックダンサーに抜擢されたんですってね。おめでとう!!」
「ありがとう、知っててくれたんだ。嬉しい~」
「すぐにお祝いのメールを入れたかったんだけど、ちょっと色々バタバタしていておめでとうを言うのが遅くなってゴメンね。」
「それはお互い様だから気にしないで。」
「それよりリサ、明日の夜って空いてる?」
「え、まぁ…空いてるといえば空いてるんだけど…私、今、NYにはいないわよ…。」
「知ってる、ニースでしょ。」
「え?」
「私も友人とこっちに来てるの。」
「本当に!?」
「ええ、久しぶりに会いたいし、せっかくだからこっちにいる皆で受賞祝いのパーティーを開いてあげるからおいでよぉ~」
「もちろん!すっごく嬉しい~~!!」
「張り切って準備しているみたいだから、楽しみにしててね。」

他人事のように話すケイトに、誰が?と疑問に思うキョーコだったが、それも明日になればわかると思うと、敢えては聞かなかった。

「じゃあ、詳しい事が決まったらメールするね。」
「うん、楽しみにしてる。」
「会えるのを楽しみにしてるわ。」
「私も!」
「じゃあね。」
「また明日。」

電話を切ったキョーコは、ケイト達と過ごした
ブロードウェイでの研究生時代を思い出していた。

今は皆、別々の道で頑張っている。
でもいつか、同じ舞台に立ちたいというのが
キョーコ達共通の夢であり、目標だった。

ケイト、また綺麗になってるんだろうな…

あ、しまった!
久遠の事を話すのを忘れてた。

どうしよう……
連れて行ってもいいかな?

まだ公には紹介できないけど
ケイトには伝えたい。

もっと恋をしなさい
臆病になっては駄目
いつも私を心配して怒ってくれた
大切な友達だもの。

今ちゃんと恋をしてるよ
すっごく幸せなんだよって
私の大好きな人を紹介したい。

キョーコは、その時の様子を頭に思い浮かべ
いつしかウトウトと眠りについていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「……キョーコ……キョーコ……」
「ん~~う~~~んん」
「ほら、こんな所で寝ていると焼けちゃうよ。」
「ん~……久遠?」
「おはよう、お姫様。」
「……ふふ…夢の中でも素敵な私の王子様。」

手を伸ばして、中腰で身体を曲げて起こす久遠の首に
両手をまわして甘えるように頬を擦り付ける。
抱きついたまま、またウトウトして力が抜けていく。
久遠は引っ張られそうになるのを
両手を椅子の上について
彼女の上に倒れ込まないように踏ん張った。
そして、彼女の耳元でそっと囁く。

「嬉しいお誘いだけど、今は時間がないからまた後でね」
「へっ!本物!?ギャァァァァ~~~~~~~!!!!」

驚いたキョーコは両手を離して勢いよく飛び起きた。
その勢いで椅子から転げ落ちそうになったのを
久遠が咄嗟につかまえて抱き寄せる。

「こら、暴れない!怪我したらどうするんだ。」
「ごめんなさい……」

腕の中でしょんぼりするキョーコを椅子に一旦座らせて
移動する為彼女の荷物をかたずける。

「夢を見ていたの。」
「夢?」
「うん、久遠が妖精の姿で一緒に空を飛んでいる夢。凄く楽しくて、嬉しくて、抱きついたら、本物の久遠で……あのぉ……///」
「なるほどねぇ~~ それで俺は襲われそうになったのかw」
「違っ!別にそんなつもりは……/// ゴニヨゴニョ……
「いきなり外とは、大胆だと思ったけど…… クスッ、まぁご要望とあらば、お応えするよ。」

キョーコが座っている椅子の横に膝を乗せ
唇を寄せて押し倒そうとする久遠に慌てて押し返す。

「じょ、冗談は止めて下さい!私はまだ初心者なんですよ!こんな明るい外でなんて、絶対無理です!これは遊び人の上級者が戯れにされるものです。私にはどうか、入門者コースでお願いします!」
「プッ…あははははー、何だよ、上級者の戯れって?何されると思ったの?クククク……ダメ・・・面白すぎる・・・・・クククク・・・・・・」
「笑わないで下さい!」
「ごめん、ごめん。わかったよ、入門コースからゆっくり始めていこうね。でも今は、時間がないから移動しないと。さっ、スパに行くよ。母さん達が待ってる。」
「ハイッ! あっ、そうだ!あのね久遠、明日の夜なんだけど……」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「ハイ、ヘンリー」
「ハイ、ケイト」
「リサ、明日OKだそうよ。」
「それはよかった。ちょうどいい店を見つけたから、19時に予約した所だ。準備はこっちでやっとくから、ケイトは皆への連絡を頼む。詳しい場所はメールしておくから。」
「了解、でも、貴方だってせっかくの休日なのに、準備大変じゃない?何か手伝おうか?」
「ありがとう、ケイトは連絡役だけで十分だよ。俺はリサの受賞が本当に嬉しいんだ。だから何かしてやりたいと思ってたし、リサの喜ぶ顔が見れるなら、このくらい何でもないさ。準備も楽しんでるしね。」
「ヘンリーったらw 相変わらずリサに夢中ね。」
「彼女は俺の運命の人なんだから当然さ。」
「ふふっ……貴方がそんなロマンチストだったとは知らなかったわ。」
「俺も彼女に会うまで知らなかった。」
「なるほどねぇ~ まぁ、手伝いがいるようだったら、いつでも言ってね。」
「ああ、ありがとう、助かるよ。じゃあまた明日。」
「バイ。」

電話を切って
またショーケースのジュエリー達に視線を戻す。

ねぇ、リサ
あの日俺に言った言葉を憶えているだろうか……

きみにとっては何気ない一言だったかもしれないが
俺にはずっと誰かに言って貰いたかった言葉だったんだ。

あの時までずっとモノトーンだった俺の周りが
急に色付き始め劇的に世界が変わったんだ。

焦りと妬みで出口のない迷路に迷い込んでいた俺に
光の方向を指し示してくれたんだよ、君は。

君さえいれば
俺はもう迷わないと思った。

どうしても君が欲しくて
もう一度君に会いたくて
俺はずっと頑張ってきたんだ。

やっと会える、今度こそ想いを伝えようと
決心した日にまた君を見つけることができた。

これって運命的じゃない?

リサ……
待ってて
もうすぐ迎えにいくから。

君は俺のもの。
すぐに君もその事に気づくだろう・・・・・・・

つづく

ちょっと胡散臭い匂いがプンプンと……
これって一歩間違えればストーカーですよね?
キョーコちゃんピンチですよぉ~(((( ;°Д°))))
でも頼りの久遠にとってもxxxxの相手!
波乱の幕開けです!

今度はストーリーを覚えているうちに書きま~す音譜

本文直してたらお礼文を書く時間が無くなってしまいましたぁ~~
続きはまた今度であせる
*拍手*

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