覚えていらっしゃるでしょうか?| 壁 |д・)
でもきっとストーリーは忘れてしまっているでしょうね・・・・

魔人様!
こんなに放置してしまって申し訳ございません!
やっと書けるようになってきたのでそろそろ再開致します。

魔人さんとのコラボ!
「アイドルですから!(仮)」の【リク罠146】設定をアレンジして
書いてますチョキ

ストーリーをお忘れの方は
魔人様の目次よりご確認ください。
*コラボ!『愛☆どる狂想曲』*



愛☆どる狂想曲 -4-

芝居は台本に書かれている事を
忠実に演じていれば認められた。
アドリブを求められても
新人である私達が自ら仕掛けると
目をつけられやすいので相手に任せた。
相手に合わせてリアクションするのは
新しく何かをする訳でもなかったから
ある程度のパターンを事前に用意していれば
何とか対応できた。

しかし、バラエティーは違う。
台本があってもただの段取りの説明だけで
台詞も、感情の動きも、書かれていない。

考える暇すらなく、リアクションして
すぐに言葉を発しないと放送事故になってしまう。

思わず素の自分が出そうになっても
そこはプロとして許されない。
私は、ラブリーモンスターのかなたんとして
可愛く、愛想良く、アイドルを演じる事が
今回の最大の目的だからだ。

決して難しいものではない。
今までだって過去に
似たような仕事をしていた。
全部アドリブだって、立派に演じる自信もあった。

でも、やっぱり

アイドルって……すごく疲れる………

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「かなたん、塩対応はわかるけど、眉間の皺は良くないよぉ~
一応、テレビなんで、そこの所よろしく!
綺麗な顔してるんだから、もう少し考えてリアクションしようね。」

「ハイッ! すみません、気をつけます。」

新人アイドルの心得を学ぶ為に
先輩アイドルやタレントさんの楽屋に挨拶に回っているのだが
あまりにのはちゃめちゃさに、平静が保てず引いてしまい
リアクションどころではなかった。

こんなの仕事じゃない!
ただのおふざけよ!

叫んで逃げ出したいのをグッと我慢すると
つい眉間に皺が寄ってしまうのだ。

あの子達、どうしてこんな状態で笑っていられるのかしら?

演じる仕事で自信がないなんて言いたくないけど
あと3ヶ月……やっていけるか、心配だわ………

「かなた~ん、元気出してぇ~ かなたんが落ち込んでるときょこまで悲しくなるのぉ~」

ギュッと抱きついてくるキョーコによって正気に戻された。

「キャッ、きょこたん、もぉ~ビックリするじゃない!」
「だってかなたん、元気がないから、心配になったんだもん!
今、キョコのラブパワーを分けてあげるから、元気出してね!」

「おっ、いいなw 俺もやってよ!最近疲れ気味なんだよねぇ~」

ちょうど挨拶にまわっていた芸人さんが楽しそうに
会話に参加してきた。

ちらっとカメラの方を見ると、まだ回っている。

「ハイッ! お任せください。」

アイドルらしく元気に笑顔で返事をすると
奏江から離れ、キョーコはこっそり練習していた新ネタを披露した。

キョーコは今回のオファーを受けた時から
ずっと考えていた。

バラエティー慣れしていないモー子さんの負担を少しでも減らすため、ここは、私が頑張らなければ!と

いくら期間限定アイドルとはいえ
企画してる番組がバラエティとなれば
お笑いは外せない。

モー子さんが困った時には
何かインパクトのあるリアクションをして
こっちに注意を向けるんだ。

笑いの亡者達なら、絶対に食いついてくると信じていた。

芸人たちの毒牙から
モー子さんの純潔を守るため
捨て身の覚悟でキョーコは張り切っていたのだ。

キョーコは一歩前に出て
両方の人差し指を立ててクルクル回してにっこり笑顔。

『ラブリー ラブリー音譜  トゥルルルンパパー
ラブラブスマイル音譜 トゥルルルンパパー
キラキラキラキラ パラパラ晴れ トゥルルルンパパー
ラブリィ~~ビィ~~~ム!!!』

スカートを翻してくるりと一回転すれば
跳ねるように片足を上げて
指でキューピットの矢の先を作り
相手の胸に差し出して、ウインクのおまけ付き。

満面のキューティースマイルは
相手のハートを見事に撃ち抜き
食いつかれるどころか
心を奪ってメロメロにしてしまったのだ。

あの子…いつの間に、あんなネタを仕込んでたのかしら
昔からおかしな子だとは思っていたけど
ここまでやりきってしまうと感心するしかないわ。

ぼんやり隣のキョーコを見ていた奏江に気づいて

(モー子さん、私を頼っていいからね。)

と、心の中で呟いて
軽くウインクして奏江に合図を送った………

つもりだったが

奏江を超えてその後ろにいたADと目が合ってしまい
ウインクされた彼はキョーコの無邪気な笑顔に一発KO!
悩殺されて腑抜け状態になってしまった。

「きょこたん、あんまりはしゃぐとパンツ見えちゃうよ。」

千織は、これ以上この場にいる男たちが
キョーコのキューティースマイルで腑抜けにされないように
ストップをかけたつもりだったが
無自覚で天然なキョーコには伝わらなかった。

「ちいたん、大丈夫よ。
今日は可愛い見せパン履いてるから、見られても平気だもん。
地球のお洋服って本当、可愛いよねっ! ほらっw」

見てといわんばかりにお尻を突き出して
ヒラヒラレースの見せパンを見せながら
無邪気に愛くるしく笑えば

「ぼっ!//」「ぽっ!//」「ボンッ!//」「ぷっしゅ~~//」

あちこちで顔に火がつく音がして
骨抜きにされていった男たちがあちらこちらにいる。

モー子さんをフォローしようと夢中になり
普段より愛想よく、サービス精神旺盛で
アイドルらしく
いつも愛くるしい笑顔を絶やさなかったキョーコは
その後、多くのファンという名の『馬の骨』を
大量生産する結果となり、蓮と社を更に忙しくさせるのだった。


つづく


今回、一番頭を悩ませたのはキョーコちゃんの新ネタの台詞。
考えても考えてもどこかで聞いたフレーズになってしまうんですよね~
(/≧o≦\)アチャー!!
あまり突っ込まないでくださいm(_ _ )m

こんなに書けなくて放置していたのに
次もピコです。
魔人ファンの皆様、もう少しお待ちくださ~い


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*拍手*

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