1972年のミュンヘンオリンピックで「世紀の大遅刻」を覚えているでしょうか?

私はハッキリ覚えてます

大ニュースになったからね



陸上男子100mの優勝候補だったアメリカのハート選手とロビンソン選手が遅刻で失格になりました

たしか2次予選の時間が変更になったのをコーチとアメリカの3選手に知らされてなかったんです

それで4人はテレビを見ていたそうです
テレビでは100mの映像が流れてたそうです
てっきり午前中に行われた100mの1次予選の録画映像と思ったらしいです

ところがどっこい2次予選の生中継だったんですね
第1組で走るはずだったロビンソン選手のコースが空いてます

4人は大慌てで競技場に向かいますが、時すでに遅しです

ロビンソン選手とハート選手は遅刻で失格

後の組で走るテイラー選手だけは間に合ったんですよ

テイラー選手はその後、決勝まで進出しますが銀メダルでした

金メダルはソ連の精密機械ワレリー・ボルゾフ選手でしたね

タイムは10秒14と平凡だったのでアメリカメディアは騒ぎました

ハートとロビンソンが出ていればボルゾフの優勝はなかった
「タナボタ優勝」だよ・・と

私もそう思ってましたよ


ところがその後行われた200mでボルゾフ選手はアメリカ選手を抑えて
圧勝するんです

見方が変わりましたよ

ボルゾフ速い強いになりました



当時の陸上競技マガジンでボルゾフ選手の手記が何か月にも渡って掲載されたのを覚えてます






中学生の時にボルゾフ選手をまねて両手をあげてゴールしてました
後輩からは「グリコのおじさん」と呼ばれてましたよ(笑)