先日大事な会社でのプレゼンの朝に、電動シェーバが壊れてしまった。
大事は日に限ってこういうことがあるよなと思いながら、旅行用のやつを引っぱり出してきて事なきを得た。
そして今日、新しいのを買いに行ったんだが、シェーバくらい適当に選んでも良いだろうと思い、下調べもせずに出掛けてみた。まず行ったのは一番近いヤ○ダ電気。ここのシェーバ売り場は酷かった。
まず、かなり数の展示品が置いてあるのだが、品揃えが充実しているのかと思いきやなぜか同じ機種が3台くらい散らばって置いてある。置き方が乱雑で、ブランドも混ざってる。わかりやすい説明も無く、何が違うのか良く分からない。儲けにならないのか、展示スペースも隅の方で店員もいない。そういえば、この店で昔テレビを買おうとしたときに、説明を聞き逃したので聞き直したら、店員に舌打ちをされたことを思い出した。
そんな状況にイラッとしながらも、他の店に行く気力も無く、まあシェーバくらいここでも良かろうと思い品定めを始めた。水洗いできるとか、深剃りなどの文字がポップが見えるが、どの機種にそういう機能がるのか良く分からん。
じゃあ、どう選ぶか。
値段帯は、3000円から30000円ぐらい。安いのも少し心配だし、自分のヒゲは剛毛でもないからそんな高いのも必要ないなと考えると、自然と10000円前後のグレードに目が行く。これが、行動経済学で言う、極端の回避性(別名 松竹梅効果、三つグレードがあると真ん中を選ぶ傾向があること)かと、心理学実験の被験者になった気分で妙に関心する。ただ根がへそ曲がりなもので、真ん中のグレードを買うと企業の思うつぼかなとか、きっと利益率が高いに違いないとか考えてしまい、ちょっと癪にさわる。しかし、脳に組み込まれたメカニズムには逆らいがたく、真ん中のグレードにすることにした。
そうすると選択肢が、1/3くらいに絞られる。じゃあ、次はメーカーを決めよう。シェーバは、やっぱりブラウンで、対抗馬はパナソニック。フィリップスは独特な形状が目を引いたが、スイッチを入れるとなんとも安っぽい音がしたので除外。日立はなんとなく眼中に入らない。やっぱ品数が多いメーカの方がなんとなく信頼性が多いように感じてしまう。
お店が表示する人気ランキングを見てみるとやはり上位はブラウンだった。ここでもさっきと同様、このランキングも店の売りたいものを上位に挙げているんだろうなと、へそ曲がりにも思う。きっと上位のものは販売報酬を貰えるにちがいないと邪推したが、こういうものは一度目にしてしまうとこびりつくもので、ブラウンに決定。しかし、ランキング1位のものを買うのはさすがに癪に触り、一ランク下のものにするというささやかな抵抗を試みた。これでほぼ機種を決定。最後は色で決めた。
しかし、、、店員に聞いてみると在庫なしとのこと。なんじゃそりゃ。売る気あんのか?と、またまたいらっとしたが、やむをえないので、次に近いビッ○カメラで購入することに。こちらは、分かりやく展示してありました。
今回はまったく性能とか考えず心の赴くままに選んで、自分も行動経済学の本にでてくる人の行動パターンにばっちり当てはまってるな~なんて納得しました。
シェーバを選ぶのに使ったヒューリスティックな仮定は次の通り。
#値段が高いものが性能が良く、安いものが性能が良い。
#ブランドが信用できる。
#ランキングが信用できる。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン。行動経済学の分野を切り開いた開拓者である。その彼があるインタビューで、”人生の満足度を高めるためにはどうしたらよいか”と尋ねられて次のように答えている。
それは三つある。
1.時間の使い方を変えなさい。時間は究極の希少資源だから、そのように使うべき。
2.人生を悪くするようなことではなく、人生を豊かにするようなことがらに注意を向けるべき。
3.注意を払い続けるような活動に時間を投資すべき。新車を買って運転しても、車にはそれほど注意を払わなくなる。しかし友人と社交しているときには、その活動に注意を払っている。そのような活動に従事すべきだ。
これざっくりと心に刺さった。仕事のある平日は言われるまま、ほとんど意味のないことをして時間が過ぎるのを待っているだけ。休みの日も、なんかだらだら過ごしてる。ただ生きていくだけの人生になってしまっている。大企業で働いてそれなり給料は貰っているから、不満は無いんだが充実感もない。
ある研究によると、日々の生活の満足度は、年収の増加とともに上がっていくけど、7万5000ドル以上になるとそれ以上は上がらないそうだ。自分の場合は、この年収は越していて確かに不満がないし、特にこれ以上欲しい物も、やりたい事もない。しかし一方では、同じ実験で、人生全体の満足度は生涯の収入とともに上がっていって上限がないことが示されている。それでは、出世を目指すべき?それも違うと思う。人によって価値観は違うと思うが、権力欲も無いし、人を管理したいとも思わない。それに、会社の中で出世しても最大で年収、今の2~3倍が良いところだと思う。その金額でやりたくないことに人生のほとんどの時間を費やしても、生活の質は上がらないと思う。それなら、今の年収を確保して毎日の生活の満足感を得ながら、副業で収入アップを狙った方が良いと思う。自分で全てを決められれば充実感も得られるし、いつでも会社を辞める事ができるのは、精神衛生上とても良い事だと思う。
2の事も最近痛感している。危険予知って大切だと思うけど、それが過ぎるとそればっかりに頭が行ってしまう。それに、不思議なことに本当に悪い方に物事が向かって行ってしまう。もともとネガティブ思考では無かったはずなんだが、ふと気づいてみるとそんなふうになってしまっている。豊かな人生を想像してもっと欲も持って、それを実現にするように有効に時間を使っていかないと。友人が人生でやりたいことを50リストアップして、それが実現するようにしている、と言っていたが、真似してみよう。
最後の言葉は、はっとした。むしろ注意を払わないことを好んでしてきたように思うから。テレビやネットを見るなんてのは、全く注意を払わないものの代表だと思う。ものを買うことも選ぶのに力を入れれば注意を払っている事になると思うが、これまで安易に選んできてしまっているように思う。そして友達とのつきあい。これはすごく大事だと思う。相手に注意を払い、何を考えているか何を望んでいるかを考えることは大事だと思う。一見意味がなさそうな雑談って実はすごく大切だと思うし、当意即妙の受け答えをするのは、とてもスキルがいるし、できればすごく人生が豊かになると思う。それに、文章を書くのも注意を払う活動と思う。そんな訳で、今できるだけ長い文章を書くように頑張っているのです。それも日記では無く、ブログという形で。実際は誰にも見られる事はないにしても、人に見られることを意識できるから。
それは三つある。
1.時間の使い方を変えなさい。時間は究極の希少資源だから、そのように使うべき。
2.人生を悪くするようなことではなく、人生を豊かにするようなことがらに注意を向けるべき。
3.注意を払い続けるような活動に時間を投資すべき。新車を買って運転しても、車にはそれほど注意を払わなくなる。しかし友人と社交しているときには、その活動に注意を払っている。そのような活動に従事すべきだ。
これざっくりと心に刺さった。仕事のある平日は言われるまま、ほとんど意味のないことをして時間が過ぎるのを待っているだけ。休みの日も、なんかだらだら過ごしてる。ただ生きていくだけの人生になってしまっている。大企業で働いてそれなり給料は貰っているから、不満は無いんだが充実感もない。
ある研究によると、日々の生活の満足度は、年収の増加とともに上がっていくけど、7万5000ドル以上になるとそれ以上は上がらないそうだ。自分の場合は、この年収は越していて確かに不満がないし、特にこれ以上欲しい物も、やりたい事もない。しかし一方では、同じ実験で、人生全体の満足度は生涯の収入とともに上がっていって上限がないことが示されている。それでは、出世を目指すべき?それも違うと思う。人によって価値観は違うと思うが、権力欲も無いし、人を管理したいとも思わない。それに、会社の中で出世しても最大で年収、今の2~3倍が良いところだと思う。その金額でやりたくないことに人生のほとんどの時間を費やしても、生活の質は上がらないと思う。それなら、今の年収を確保して毎日の生活の満足感を得ながら、副業で収入アップを狙った方が良いと思う。自分で全てを決められれば充実感も得られるし、いつでも会社を辞める事ができるのは、精神衛生上とても良い事だと思う。
2の事も最近痛感している。危険予知って大切だと思うけど、それが過ぎるとそればっかりに頭が行ってしまう。それに、不思議なことに本当に悪い方に物事が向かって行ってしまう。もともとネガティブ思考では無かったはずなんだが、ふと気づいてみるとそんなふうになってしまっている。豊かな人生を想像してもっと欲も持って、それを実現にするように有効に時間を使っていかないと。友人が人生でやりたいことを50リストアップして、それが実現するようにしている、と言っていたが、真似してみよう。
最後の言葉は、はっとした。むしろ注意を払わないことを好んでしてきたように思うから。テレビやネットを見るなんてのは、全く注意を払わないものの代表だと思う。ものを買うことも選ぶのに力を入れれば注意を払っている事になると思うが、これまで安易に選んできてしまっているように思う。そして友達とのつきあい。これはすごく大事だと思う。相手に注意を払い、何を考えているか何を望んでいるかを考えることは大事だと思う。一見意味がなさそうな雑談って実はすごく大切だと思うし、当意即妙の受け答えをするのは、とてもスキルがいるし、できればすごく人生が豊かになると思う。それに、文章を書くのも注意を払う活動と思う。そんな訳で、今できるだけ長い文章を書くように頑張っているのです。それも日記では無く、ブログという形で。実際は誰にも見られる事はないにしても、人に見られることを意識できるから。
ふと図書館で手に取ってみた本である。北杜夫という名前に目が止まり、そういえば暫く前に亡くなったという記事があったなと思い出した。遥かな昔どくとるマンボウ航海記というのを読んだけど、どんな内容かは忘れてしまった。
まだ新しく手垢も黄ばみみない本である。きっと亡くなってから出版されたのであろうと、出版日と著者紹介の亡くなった日を見比べてみると果たしてそうであった。
タイトルは巴里茫々で、表紙もパリの街並を描いたと思われるイラストである。エッセイであろうか。
パラパラとページをめくってから、今読んでいる本もないし、すぐに読み終わりそうだからと思い借りてみた。
いきなり現実ともつかない夢の中の話。著者がパリの街でフランス人のおじさんと口論になっている。どうやら北さんは怒りっぽいようだ。この本では一貫して、怒ったり愚痴を言ったりする場面が続く。そうか口喧嘩するをする時はこんなことを言えばいいのかと、日頃それをあまりしない自分は、そんな愚にもつかないことを考えた。
北杜夫が若かりし時のパリ旅行の話を中心に進む。パリには親友の辻邦生が住んでいる。そうか辻邦夫と北杜夫は高校の先輩後輩の間柄だったのかと知った。辻邦夫といえば、背教者ユリアヌスや西行花伝が有名であり、知的な美文家という印象である。その文章から感じられるようにやはりやはり優しい人柄だったようである。一方、北杜夫は常に怒っているが、その父の斉藤茂吉もそうであったようだ。その影響か。
2話目はカラコルムという高山に住む、メルバーンという昔の知人に再開したときの話。著者は、数十年前に登山家チームに医者として帯同したらしい。その時の現地のスタッフの一人が彼だった。テレビの企画で数十年ぶりにその地を訪れることになったが、道中は下痢になったりイライラしたりとテンションが低い状態が続く。そして、感動の再開かと思いきやメルバーンもテンションが低い。まあ二人ともかなりの高齢でもあるからそんなものだろうか。
筆者が昔を振り返りつつ、徒然なるままに書き綴っている。で、よく怒っている。
巴里茫々/北 杜夫

¥1,365
Amazon.co.jp
まだ新しく手垢も黄ばみみない本である。きっと亡くなってから出版されたのであろうと、出版日と著者紹介の亡くなった日を見比べてみると果たしてそうであった。
タイトルは巴里茫々で、表紙もパリの街並を描いたと思われるイラストである。エッセイであろうか。
パラパラとページをめくってから、今読んでいる本もないし、すぐに読み終わりそうだからと思い借りてみた。
いきなり現実ともつかない夢の中の話。著者がパリの街でフランス人のおじさんと口論になっている。どうやら北さんは怒りっぽいようだ。この本では一貫して、怒ったり愚痴を言ったりする場面が続く。そうか口喧嘩するをする時はこんなことを言えばいいのかと、日頃それをあまりしない自分は、そんな愚にもつかないことを考えた。
北杜夫が若かりし時のパリ旅行の話を中心に進む。パリには親友の辻邦生が住んでいる。そうか辻邦夫と北杜夫は高校の先輩後輩の間柄だったのかと知った。辻邦夫といえば、背教者ユリアヌスや西行花伝が有名であり、知的な美文家という印象である。その文章から感じられるようにやはりやはり優しい人柄だったようである。一方、北杜夫は常に怒っているが、その父の斉藤茂吉もそうであったようだ。その影響か。
2話目はカラコルムという高山に住む、メルバーンという昔の知人に再開したときの話。著者は、数十年前に登山家チームに医者として帯同したらしい。その時の現地のスタッフの一人が彼だった。テレビの企画で数十年ぶりにその地を訪れることになったが、道中は下痢になったりイライラしたりとテンションが低い状態が続く。そして、感動の再開かと思いきやメルバーンもテンションが低い。まあ二人ともかなりの高齢でもあるからそんなものだろうか。
筆者が昔を振り返りつつ、徒然なるままに書き綴っている。で、よく怒っている。
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