私の霊体験の一部をしるす
私が二十歳の頃引っ越した家は町の外れにある、キレイな2階建ての家だった
うちは父母祖母姉弟私の6人家族だった
その家は中古で私達が入る前、5年間空き家だった
詳しく聞くと、その家を建てた人が、家にお金を使いすぎて、借金が膨らみ、生活が出来なくなり、相談された父の会社の社長が家と土地を買い取ったそうだ
それを、うちの父が買い取ったのだ
中は部屋の一つ一つが広く、特に居間等はこった作りの天井や照明になっていた
もちろん、床暖房完備だ
トイレは3つあり、非常に便利だった
私の部屋は2階だ
非常にうるさい部屋だった
壁が薄いのではない
ラップ音が酷いのだ
他の部屋は全く何も音は鳴らない
私の部屋だけは常に音が鳴っていた
そして、私の愛猫は私の部屋には絶対に入らなかった
無理に入れるとベットの下に入り込み、出てこない
引っ越す前は一緒に寝ていたのに、、、
私の留守中、私の部屋で姉や母がテレビを見てることが何度かあったそうだ
が、ラップ音がうるさすぎて落ち着かなかったそうだ
母と姉は二人でお墓参りに行き、私の部屋に盛り塩をしてくれた
そんな事とは露知らず、私は気合いで乗り越えていた
ラップ音が鳴ると"うるさい!"と怒鳴り、奥の空間に向かって"居てもいいから、私の邪魔はしないで"と話しかけていた
私は自分に害さえ与えられなければ、何者かが居てもよいと思っていたのだ
怖がると、相手の思うつぼだと思っていた
盛り塩の効果か、数ヶ月で、ラップ音は少なくなったが、金縛りは頻繁になっていた
数年後、祖母が亡くなった後に、出戻りの姉がその部屋を使っていた
甥っ子が泊まりに来たときは私もその部屋で一緒に寝た
その部屋で寝ると必ず金縛りにあい、頭を踏まれる
そういえば、祖母は布団の四隅にお数珠を置いていた
多分、私と同じ体験をしていたのだろう
更に数年後、私は付き合っていた人と半同棲状態になっていた
彼はそのアパートに住んで7年たつと言っていた
今まで霊体験は無し
私は安心して眠っていた
が、突然その日はやって来た
彼の部屋は1DKだった
キッチンのある部屋から奥のテレビと布団の敷いてある部屋に行くには布団を踏まなくてはならない
ある日寝ていると、誰かが私の足を踏む
彼は私の横でグッスリ眠っている
気のせいかな?
翌日も足を踏まれる
彼に相談したが、取り合ってくれない
に
3日目、また踏まれたと思ったとき、隣で寝ていた彼がガバッと起き上がった
そして、私の足元の上にかかっていた洗濯物を退けて、辺りを見回している
どうしたの?と、聞くと、彼は
"今、洗濯物が、暖簾を開くように、持ち上がり、誰かが居た"と言うのだ
"私もちょうど今足踏まれたよ"
と言うと、
とりあえず、今夜は枕元に盛り塩して、明日、本屋さんに対処方法の書いてある本を探しに行くことになった
翌日、本屋で彼はある霊能力者の本を2冊買ってきた
玄関を掃除し、盛り塩をし、本に書いてあるお経のようなものを唱えた
彼が少しずつおかしくなってきたのはこの本を買ってからだ
彼はその霊能力者の世界にどっぷりはまっていった
何かあると、"お前はわかってない、○○先生の本をもう一度読み直し、心を入れ換えろ"と言うのが口癖になっていた
その霊能力者の本を何冊も購入するようになり、彼は仕事にもその霊能力者の本を毎日持っていき、何度も何度も読み返していた
もう、信者だ!
霊能力者の本を読みあさり、お経のCDまで買っていた
霊体験がまぁまぁあった私には、バカらしく思えた
次は手術のため、入院した時の話だ
初日、夜、寝ようとして体ごと右横を向いた
私は仰向けに寝ると悪い夢を見るからだ
なかなか眠れないなと思っていたとき、突然
"バタバタバタバタ"鳥の群れの羽ばたく音が頭のなかで響いた
ビジョンも見えた
と、同時に私の体を後ろから抱え込むようにぴったりくっつく男性を感じ、金縛りになった
それは、私に"可愛いね、可愛いね"と何度も耳元で呟いていた
金縛りをとこうとしてもなかなか体は動かない
耳元には男の息づかいが聞こえてくる
体はぴったりと私にくっついたままだ
周りに助けを求めようとしても、ウ~と小さな声が出るだけだ
誰か気づいて!と、頑張ったが言葉にならない
指が動けばなんとかなると思い、指に神経を集中させた
動いた!と思ったら、一気に金縛りはとけた
私は走ってナースセンターに行った
そして、今あった出来事を話た
看護師さんは、"朝までここにいていいよ"と言い、雑誌やお菓子を持ってきてくれた
"部屋を移動しますか?"と、聞かれたが、"急に部屋を変わると、同室の患者さんに変に思われるのでこのままでいいです"と答えた
翌朝、同室の患者さんから、"夜、うめき声が聞こえたけど、痛みで辛かったの?"と聞かれた
"はい"と答えた
最後に霊を見たのは2年半前だ
新しく父が仏壇を購入した
今までより小さいものだった
うちは本家で、火事の前は大きな立派な仏壇を使っていた
ちょうど仏壇の見える位置に横になっていたら、黒い着物を着た黒髪をまとめた女性が仏壇の前を行ったり来たりしている
たまに仏壇の前に立ち止まり、入っていこうとするが入れない
また、行ったり来たりをする
立ち止まり入ろうとする、入れない
これを何度か繰り返した後、消えていった
父にその話をすると、容姿から、それは亡くなった叔母だとわかった
父はもう少し大きい仏壇に買い換えた
それ以来、霊は見ていない