カウンセラーが戻ってきた。

3つのプランを提案してくれた。

※なお、先に見せられていたふくらみ取り手術の金額には麻酔代が含まれておりませんでした!以下のプランは3種類の最低限必要な麻酔料金込みのお値段です。


①ふくらみ取り3ヶ所+プレミアム注射3回(40万程)

②ふくらみ取り3ヶ所+プレミアム注射1回(35万程)

③ふくらみ取り3ヶ所のみ(30万程)


(ちなみにこれ、全部症例モデル割適用の値段。モデルになると30%オフとか広告に書いてあった気がする。じゃあ通常価格おいくら…ガーン)


私は遠方からこのクリニックに来たため、金額以前にあと2回も注射のためにここに来るのが嫌だった。そもそも注射が嫌いだ。

なので①プランは100%無し。


②…注射1回ぐらいなら魅力的だが、色素沈着ならハイドロキノンクリームでどうにか改善できないだろうか?無くてもいい気がする。


③はモデル割30万の横にキャンセル割という値段が27万と書いてあった。



カ「今日はキャンセルがあったのでキャンセル割が適用になります!ラッキーですね!」


正直なんのことかよく分からなかったが、なんかラッキーらしい。いや、ラッキーだと思わせる作戦なのかもしれない。


私は③のプランでローンシュミレーションをした。

ポチポチ…


カ「最初は無理なくお支払いできるように期間長めにしておいて、余裕があるなと思ったら期間短く変更もできます!一生モノの手術ですから、ゆっくり払っていけばいいんですよニコニコ


一生モノ…そうだな。


私「③のプランで契約します」


そしてカウンセラーは金額の最終確認に行くと言って出ていった。


また10分ほど待たされてカウンセラーが戻ってきた。


カ「ぴこ様!今確認したところ②のプランもキャンセルが出ており、29万程で出来るのですがどうでしょうか!」


いや絶対ウソやろ笑笑

そうやって私の財布から出せる金額の上限を探ってるんですよね、わかります。


でもまぁ、30万切るならいいか、注射も1回ならしたかったし。


ということでプラン②に決定!


カ「ちなみに…点滴の麻酔を5万円で追加できますが、過去に麻酔が効きにくかったことなどはございませんか?」


んー…歯医者で麻酔が効きにくかったことは一度だけあるけど一度だけだったし気のせいかも。大丈夫だろう。5万の出費は痛すぎる。点滴の針刺すのも嫌だ。


私は点滴の麻酔を断った。

それが地獄への扉であるとも知らずに…



カ「施術は今日やっていかれますか?」

私「え、そんな今日すぐ出来るんですか?」

カ「みなさん2〜30分でチャチャっとやって帰られますよ〜」


チャチャっとできるのコレ!?


「切らないクマ取り」とは言ってるけど、下まぶたのウラ切るよね!?大丈夫か!?


少し心配だったものの、また来るのも面倒だったので当日中にお願いすることに。


カウンセリングが終わり、最後に医師の診察を受けてもらいますとのことでカウンセラーは医師を呼びに行った。

その間に、術後の過ごし方の説明の紙を読んでおいてと言われた。


入浴は当日から可。

メイクは翌日から可。

運転も翌日から可。

コンタクトは一週間後から可。

飲酒は腫れが治れば可。

マツエク、マツパは1ヶ月後から可。

などが書かれていた。


私は電車でここまで来ていたが、自宅から最寄り駅までは車で来ているし、徒歩で帰れない距離だ。

運転は翌日から、となっていたのでちょっと気になったが…まぁ安全運転でゆっくり帰れば大丈夫だろう。


明日は次男の吹奏楽部での演奏会がある。チケットも買ってある。

朝はお弁当を作って次男に届ける。その後次男は学校に送って、長男を車に乗せて会場へ向かう予定だ。運転が長距離になるので、無理そうなら電車で行けばいいか。と考えた。


またしばらく待たされ、そしてギャル(医師)が入ってきた。


医「お待たせしましたぁ〜音符」キャピ飛び出すハート


夜職の方?みたいなサンダルを履いている。足には派手なネイル。金髪で年齢不詳だ。若い…のか?大丈夫か…?


医「私もね〜昨日クマ取り手術受けたの〜ね〜ほらぁ目が少し腫れぼったいでしょ〜でもね〜メイクできるしぃマスクとメガネとかで隠れるよ〜」キャピ飛び出すハート


初対面なので元々腫れぼったい目の人なんだと思ってたけど違うらしい。この程度なら翌日から全然普通に生活できる。


ギャルは細い金属で私の目の下のふくらみを少し押した。


医「ねっ?こうするとクマが薄くなるでしょー?こうなるからね!楽しみにしてて〜!」キャピ飛び出すハート


あまりにも軽いノリだった。

そんなに簡単な手術なのか?

きっと麻酔で何も感じないうちに終わるのだろう。

私は謎の安心感に包まれた。


じゃ、またカウンセラーに代わるね〜飛び出すハートと言ってギャルは姿を消した。


この時、時間はもう15時を過ぎていた。

喉が渇いた。


カウンセラーではないスタッフが部屋に入ってきて、「これからお会計に移らせていただきますが、その前にお部屋を移動してもらいます」と、私はパウダールームっぽい小さな個室に移された。


「お会計担当させて頂く○○です。よろしくお願いします。」と丁寧に挨拶をしてくれたが、もう疲れ切っていたのでそんなことより早くしてくれという感情しかなかった。


ローンを組むには、ローン会社のサイトで自分で会員登録などが必要らしいのだが、私のオンボロiPhone7はそのとき既に充電30%を切っていた。

充電器を持って来れば良かった。帰路までもつだろうか。


登録には本人確認が必要だ。

免許証の撮影プラス、自身の顔を撮影しながら顔を動かしたりするアレをしなければいけない。

カウンセリング室でメイクを落として、スッピンになった顔にカメラを向けるのはなかなかメンタルが削られる。


登録が無事に終わり、審査が通るまでまた時間がかかる。

審査が通ったのをメールで確認し、クレジットカードで頭金を支払った。


16時を過ぎていた。


夕方に次男をゲオに連れていく約束をしていたが今日はダメそうだなと思い、スマホの充電も無くなりそうだし「今日は帰るの遅くなるからゲオ行けなくなった。ごめんね。」と次男にLINEをした。


明日の次男のお弁当の食材も買いに行かなければならなかったが、スーパーはだいたい21時までやっているし、最悪少し遠いけど24時間のスーパーもあるからどうにかなるだろう。



いよいよ処置室と書かれた部屋に案内された。


つづく。