そんなわけで
その2。

前回記事理解の方のみお進みください。















今日
久々のバイト。
切ってから初のバイト。

制服は半袖。

隠さないわけにはいかなくて
とりあえず包帯を巻いてみた。
言い訳を必死で考えた。
親に見つからないように
包帯は夜中探した。
その上に袖の長めの服を着た。

1番気にするのは
お風呂上がりと
着替えのとき。

左手首を隠すことを
意識するようになった。


バイト先
案の定さらりとかわせた。
ただ、長く続く嘘じゃない。
日が経つのが怖い。

このまま切らなければ
傷は消えるかな

淡い期待を抱いたけれど
その夜にはもう
新しい傷を作っていた。


誰かが言ってたっけ。
やめられなくなるって。

中毒みたい。


あたしの場合
傷は深くないから
血はすぐとまる。
…幸いだと思う。



今日
バイト先で言われた。

自殺未遂?

もちろん冗談で。
あたしも
なわけないじゃないっすか
なんて
冗談のように答えた。

どう転んだって
それが冗談だと
断定されているのがあたしなんだ。
本当にリスカしてそうな人に
冗談でもそんなこと言えるはずがないんだから。



少し
自分をすごいと思う。

死なんて縁がないように
悩みなんて抱えていないように
楽しく生きてるように

そう見せているんだから。


…それでいい。
どんな闇も
あばかれずにいられるなら。

心配も迷惑も
誰にもかからなければいい。


あたしはあたし。
そこに偽りはないでしょう。