もはや自分は

ただの舞台好きなんだと思った。


個人のファンとして行くのであれば

その個人だけを追いかけるんだろう。

ただ自分は、違った。

舞台が終わったときに

たとえば、内容をダイジェストしたり

目当てで行った個人以外の人に感想を伝えたり

舞台としてどうだったのかを考えたり。

「テニミュ」とは

観点が違うからなのかもしれない。

何を観る、誰を観るではなく

舞台全体を楽しむ。

自分は、舞台ファンだ。


そこに座っているとき

意識していることがある。

話が終え、エンディング的になったときや

幕が閉まるとき、再度上がったときなど

まず

拍手は大きく、少し高めに、見えるようにしている。

これは無意識だ。

そのときの感動が伝わったらいい

そんな気持ちのあらわれだと思う。

基本、舞台を観て

ハズれた、と思うことはない。

その時間が自分にとって

幸せなものだからなのだろう。

だから

ありがとうの気持ちを込めて

笑顔を素直に出すようにしている。

同じく、無意識だ。

どちらの場合も、途中で気がつく。

あ、また自分こうしてる、って。

正直自分は

舞台上の人間ではないし

舞台に詳しい人間でもない。

だから

自分の表情や些細な行動が伝わるのか

なんてことはわからない。

伝わらないならば

見えないのならばそれでもいい。

ただ、もし見てくれて、見えたときに

今日の舞台よかったんだなって

舞台の上で思ってくれたらいい。

なんて思うんだ。

下にいることしかない自分に

何ができるかはわからない。

笑顔と幸せ、最高の時間をもらうばかりだ。

だから精一杯伝える。

伝わるかに関わらず伝える。

見えなくても、空気で伝わることもある

なんて信じてる。

大きな拍手と、心からの笑顔で。

おかげで笑顔なんだよって

それだけでも伝わったら、それって最高だよね。


そこにルールはない。

マナーは存在するが

守らない人もいれば、注意できない自分もいる。

ただ、思う。

自分が感じたようなあったかい気持ちに

客席が満ちればいいと。

それが舞台上にも伝わるだろうと。




舞台上には

諦めたユメがあった。

話すことはなかったけれど

行きたい世界だったんだ。

だけど

挫折したわけじゃない。

押し殺したわけじゃない。

考えて考えて考えて

自分で自分の道を決めたんだ。

追いかけたいユメを選んだんだ。

だから

つかまなくちゃいけない。

今、追いかけてるユメを。


舞台上に立つことは諦めたけれど

今のユメを追いかけながら

追いかけたいユメが残ってる。


今追いかけるユメは

マンガ家。

小説も書けたらいいなって思う。

その原作が

たくさんの人を幸せにできたらいい。

大きくなって、関わる人が増えて。

いつか

舞台になるような大きい話が書けたらいい。

そう思ったときに

諦めないユメを見つけた。

脚本家。

何が好きって、話をつくること。



読んでるかな?

舞台の上を目指すキミへ。

直接は言えないから、文字にするね。

いつか

あたしの原作が舞台になって

キミと関わる仕事をするときがきたらいい。

だから約束しよう?

お互い、ユメを諦めずに頑張るって。



諦めなければユメは叶う


堂々と言えるときが来たらいい。

ううん。

少しでも早くそんな日がくるように

頑張っていこうと思う。




自分と向き合ってみた今。

なぜ急にそうなったのかはわからないけど

今自分がこうしたこと

無駄にしないように進んでいこう。


風向きが少し変わったような気がするから。