今回の目的地のキャトルバレーは、スイス最大のスキー場です。以前行った事のあるツェルマットよりジューネーブ寄りにあり、乗り換えは必要だが電車で行く事の出来るスキー場なので、車窓を楽しみながら向かう事にした。ところが途中駅で乗ってきた二人の男にデイパックから目を離した隙に取られがっかりである。スーツケースが無事だったことと、パスポートを身につけていた事がが不幸中の幸いである。スイスは比較的安全な国と油断していた事が悪かったと思う。
当然届けたとしても無駄に終わり時間の浪費と分かっていたので目的地を目指した。がっかり感満載で目的地のル・シャブル駅に到着した。

ホテルに荷物を預け街を散策する。教会があり人も少なく静かな印象を受けた。

坂を上り高台に出たら街が見渡せた。電車が停まっている所が駅で、そこからゴンドラが2方向へ伸びる。写真の山の方向に伸びるゴンドラの到着場所がベルビエの街。

滑走1日目は荒天だったので、3カ所有るエリアの中のベルビエエリアの一日券しか売ってくれなかった。

写真はベルビエの街

滑走2日目は快晴。この時計の宣伝看板(ベッカム、サッカー選手)のある場所で標高2950mだ。右はレストラン。

ゲレンデ最高標高地点(3330m)のモンフォート展望台から見ると遠くにマッターホルンが見える。(写真中央奥の尖った山)

谷間なので、まだ日差しがないが新雪を滑って下山する。左側のスキーヤーは嫁さん。

帰りのゴンドラからベルビエの街を写す。後方の雪山がゲレンデになっている。

ル・シャブルの宿泊ホテル近くにあるイタ飯レストランで夕食。

翌日は放射冷却でマイナス10度でとても寒かったが、ゲレンデインフォメーションでは全面滑走可になっていたので、元気に滑り出す。

ゲレンデでヘリの訓練をやっていた。外国では色々な物事に出会う。

外国のスキー場ではよくTバー、Jバーリフトがある。自分のスキーを滑らせながら登ってゆくリフトで、写真はJバーリフトで股の間に平らな円盤を挟んで引っ張られながら登ってゆく、チェアリフトに比べ風に強いのが特徴。

本日の昼食。左からアプフェルシュツトゥルーデル、サラダ(量り売り)とラザーニャ。

翌朝ホテルで朝食中に給仕のおばさんが慌ててフランス語で言いいに来た。ただならぬ気配をさっし、指差す方向の窓へ行き外を見ると奥の家が火事だ。サイレン音は何故か聞こえなかったが、幸い消防車が到着していて放水中だった。
余談だがスイスの中でこのエリアはフランス語圏なので、朝飯にクロワッサンとかがあってドイツ語圏とはまた違う文化を感じる。

今日は天候が優れないが未滑走エリアを滑っているとゲレンデの中央に十字架がある。その前を通り過ぎ昼飯となった。

昼飯を終えてさて再滑走しようとするとゲレンデをスキーで登ってくる人々だ。スキーを脱いで担いでいる人もいる。その場に嫁さんを残しリフト乗り場に行くと、リフトトラブルで動かせないと言う。仕方なく自分も嫁さんのもとまで登り、ゲレンデマップを確認すると、そのリフトに乗らないとベルビエエリアまで帰れない。仕方なく一番下までスキーで下山して帰る方法を探すことにする。海外のスキー場では放送などないのだ。バス停を探しているとバスが来た。キャトルバレーの中でも結構遠いスキーエリアのゴンドラ乗り場まで行くと言うので、そのバスに乗り降りてからゴンドラに乗り、ゴンドラ山頂駅で今まで行けてなかったトイレに行き、出てくると外は酷いホワイトアウト。しかも周りに嫁さん以外誰もいない。嫁さんに聞くと少し前に数人が下ったと言う。2日目に滑ってこのコースはそのまま下ると立ち入り禁止の崖に出会うことになる非常に危険なコースと知っていたので、急いでその一団に追いつこうと嫁さんと滑り出す。5m先も見えない。足裏の感覚と平衡感覚だけが頼りだ。なんとか一団に追いつてどこまで行くのか聞くと、我々と同じ方向だったので、混ぜてもらった。中には小さな女の子が親といるが半べそだ。地元民が2人で我々を含め約10人ぐらいだ。午前中に見た十字架が頭をよぎる。先が見えない平衡感覚で酔ったようになり、なんとか連絡リフトまでたどり着いた。この連絡リフトを見逃すとベルビエエリアへは帰れない。我々2人だけだったら見逃していただろう。連絡リフトの係員は、この酷い天気の中にまだ人がいたことに驚いていた。もうクローズするところだったので、ギリギリ間に合った。連絡リフトを乗り継ぎ、ベルビエエリアまで全員無事に戻って来れてみんなでハイタッチして分かれた。
死を身近に感じたせいか、頭の中は冴えていたが、寒い感覚がなくホテルの帰ってくると非常に腹が減った。もちろん写真を撮っている暇などあるわけが無く、宿へ帰ってル・シャブル鉄道駅兼リフト乗り場を写真に撮った。

スキーをしているとあっという間に時間が過ぎる。翌日は帰り支度を整えセントバーナードエキスプレスに乗りジュネーブを目指す。犬のセントバーナードはこの辺りが産地なのだ。

車内は自転車乗り入れOKなので、引っ掛けるフックがあり夏の旅なら楽しそうだ。

ジュネーブに到着しホテルに荷物を預け、レマン湖を散策し名物の噴水を撮る。

それにしても今回は散々だった。レマン湖のほとりにいた野鳥を見ながら生きていることの喜びにひたる。
