こけしさん「仮名」はこけしに似た美人女性である。そんな女性のお話しです。




こけしさん「仮名」は婚活パーティーに参加した。
友人に誘われ、友人と参加した。そのパーティーは30代、40代が中心で結婚を考えている人向けの真面目なイベントであった。



当日のイベントは男女合わせて20名くらいの人が参加した。

こういうイベントには、事前にプロフィールを記載するアンケートがあり、趣味や休日の過ごし方、子どもが好き、子どもが欲しいなど記載し男女がお互いのプロフィールを書いたアンケート用紙を交換しコミュニケーションを図る。

そして、女性が席に座り、男性が女性の席に順番に訪れ、3分間話しをする。
最後に良いと思う女性に男性が告白するという、昔でいう「ねるとん」スタイルのパーティーであった。

こけしさん「仮名」は10名の男性と話しをした。
その中で話しが合い一人だけ「良いな」と思う男性がいた。 


見た目は俳優の沢村一樹風で背がたかく、爽やかなイケメンだった。




年齢も5つ程年上でとても理想的であった。
普段はIT系の企業に勤めており、休日はドライブをしたり、趣味でキャンプをするらしく、絵に描いたようなイケメン青年だった。
こけしさん「仮名」もドライブやキャンプなどアウトドアを好むため、会話も弾み良い感じでトークタイムは終了した。

そして、いよいよ運命の告白タイムがやってきた。

「それでは、男性3番さんの告白タイムです。
気になる女性の前で連絡先カードをお渡しください。それではお願いします。」

どうやら、告白タイムでは男性が連絡先を渡し女性が連絡先を受けとると「カップル成立」になるようだ。

男性3番は沢村一樹風さんであった。
他の女性からも人気と予想していたため、少し諦めていたが、

なんと、なんと!!

沢村一樹風さんがこけしさん「仮名」の前にたったのであった。




そして、連絡先を手にし告白してきたのだった。


「こけしさん「仮名」初めから決めていました。
良かったら連絡先を受けとってください。」


こけしさん「仮名」は
「キュン」としてしまった♥️





「はい。是非。」
といって連絡先を受け取ろうとした瞬間。。


なぜか、男は続きを話し始めた。



「自分は特技もない不器用な男です。
ただ、性欲だけには異常に自信があります。
良かったから友達から付き合ってください。お願いします。」





なぜ、今、性欲自慢を。。
少し、沈黙し「ごめんなさい」と連絡先受け取りを拒否しお断りした。


そして、
エロ男爵め!とにらみつけた。





性欲だけは、誰にも負けない自信があるこけしさん「仮名」であったが、こけしに似た顔で寂しく一人で帰宅した。

伝説は続く